2016-02-25 Thu
従来からワイドショーの横並び企画には嫌気が差していて、おおかた同じ制作会社が各局に企画を持ち込んで複数通ってしまったからだろうと推測していた(見てからマネするほど時差ない)が、近年は同局での使いまわしが目立つ。これには企画だけ使って別撮りしてる非効率と、複数番組を同時に撮りに行ってるのではないかと思われるのがある。同局で使いまわすのは何も責めてない。いくら録画装置が進化したからって夜と朝と昼とで同じ人が見える状態になってるとは思えないからだ。責めたいのはあからさまな時期からの企画のパクリ(制作が同じであろうのも含)である。路線バスだって個別には各局でぼちぼちあったが、テレ東のがヒットしたから他局がマネし始めた。
この件に着目したのは学生時代にプロサッカーリーグ(以下Jリーグ)が作られたとき、テレ東を除く民放がJリーグのドラマを同時に放送したことである。他局のパクリではないが、何も考えずに話題だけ持ってくるという間抜けさに呆れた。案の定、全てが駄作にて即座に低視聴率となり、意地で継続した局以外は強引な結末編集にて早期に終わらせるという手段に出た。小さい頃、ドラマっていえば半年は続くものだったが、Jリーグ設立の動きとバブル崩壊時期が合致してるよう既にドラマと言うと13回以下が普通になっていた。正確な時期は知らないが、このあたりから中身の薄い長時間番組が増えたような気がする。
そもそもテレビ局の企画なんてのはパクリ合戦だとも言えるが、リーマンショックより前から事業再構築が進んだと見え、下請けの劣悪条件から有名な情報捏造事件になったと思う。それまで同局内で、うまく情報・企画を使いまわす経費節約はテレ東(テレビ東京)の得意技だったのだが、恥も外聞もなくなって一部番組でテレ東が視聴率を取るもんだから落ち目になった番組(局)がテレ東の企画をパクるようになった。
当方のデータによると、夕方のワイドショー(夜の番組) → 朝のワイドショー → 昼のワイドショー と使いまわされる。直近の例では、テレ東の秘境駅番組で見たのとほぼ同じ恥ずべき内容が、2月24日「スーパーJチャンネル」(たぶん関東ローカル時間帯)、そして翌 2月25日「ワイド!スクランブル 第2部」で放送された。
当然だが、テレ東の「所さんの学校で教えてくれないそこんトコロ」を見ていれば、そこから結果までパクったことは疑惑で済ませられる程度ではない。秘境駅って前からCSとかで番組になってるように日本だけでもたくさんある。北海道に行けば本当は廃止したい駅がごろごろある。なのに挙げた番組で大部分の駅が被る確率とは? 少し変えたら別のものなんて某国人が言うセリフだし、パクってないなんて言い訳にもできない。
パクリ合戦だというように各局を発祥とするのもあるし、企画パクったほうが有名になってるのもある。この流れで語ると、テレ東「ローカル路線バス」の登場人物設定(司令塔とお荷物ギャンブラーとゲスト)までマネしたテレ朝「路線バスで寄り道の旅」は日曜の午後で放送回数も多いことから、徳光が車内で寝るのが世間に知れ渡ってる。個人的にはゲーム感覚の強いテレ東のほうが好きなのだが世間一般では違うと思われ、企画パクリだがうまいほうへ捻じ曲げた。
でも、大多数は模倣したほうが本家より劣って見るに値しない。
ワイドショー関係は結果論で無意味な高速道路と自由走行の対決とか、まるごと暇つぶしが実に多い。宣伝でも飲食店を紹介したほうがまだ実用的だ(とりあえずテレビは全部宣伝と暇つぶしだって議論は置いとく)。加えて宣伝の芸能も何度か放送するのが必須のため、長い放送時間で持て余してくるくせに肝心のニュースで時間がないなどとのたまう!
これらのことはデジタル放送になってからは速報性のないTV番組雑誌よりEPG(電子番組表)により疑わしい番組は放送前から目星がつけられるようになった。どこでも同じ内容ばっかりでテレビのチャンネルが多すぎるんじゃないのか?
ともかく、近年の傾向として、情報をパクって撮りなおすだけで何ら「努力をしなくなった」。パクった上に粗悪品なんだ。パクリや流行で始めても能力がない奴には魅力のある番組は作れないことは数々の失敗番組が証明してるのに・・・。
<追記: 2016年2月25日
当局からのお達しか知らないが、今回の各局で横並び企画は「自転車の無謀(違法)運転」でした。個人的にこれなら大々的にやって欲しいが、有益な連鎖放送でも下衆野郎に限ってこういうテレビなんて見ちゃいないんだ。
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