2016-03-04 Fri
10年、20年前を思い起こせば我々の中であった言葉に「カタログ・チラシ以下のウェブページ(ウェブサイト)」ってのがある。それはカタログを見ればわかることしか書いてないなど大企業が作ってるのが我々より劣るってことを揶揄したもので、ちゃんと情報を出せよってことだった。先駆者である個人が活動中、マスコミが着目するのは遅かった。望遠鏡で宇宙を見ると届く時差から過去の状況が見えるように地方を見れば過去が見える。
家電メーカーを例にしてから旅の情報収集について...
電子メールやニュースグループと文字だけで大学・研究者だけの世界から何年か経って HTML - world wide web が作られたからかやっと一般接続が実現した頃、マスコミや大手企業もウェブページを制作しだした。
ところが長いこと内容が悲劇的だったため「カタログ以下」って表現するしかなかった。カタログ印刷費が抑えられただけで基本的に今でも内容は変わってないし、カタログでは表現できない動画が加わっているくらいである。
だから裏でメーカーとどんな関係があるかわからない機材を貸し出す業者の下で宣伝マンに成り下がってる動画投稿者もいる。私はそれらを信用しない。以前、自分で経験(体験、行動)が皆無でコピー&ペーストに近い情報を並べ立ててるだけの広告費稼ぎなウェブサイトを非難したことがあるが、同じように自分で買ったものじゃなく短期的に借りたもので通販番組のモノマネみたいなののどこを信用しろと?
YouTubeでの家電の説明を例にすると、客としてなら当たり前のことはあまり言わない(書かない)もの。だから良かったというより悪かった部分を指摘してくれるのが普通だが、宣伝マンを演じてる奴らって通販番組みたいになってる。ダメとなっても企業から好まれるような表現と実に巧み(汚い)。だからこそ「宣伝マンに成り下がってる」と表記したわけで個人の意見が消えてしまってる。検索で上のほうに来るわけだから視聴数が多いのも当たり前だが、本当に客が知りたい情報はそこにはない。
自分の仕事だって人生だって失敗からしか得るものはない。同じようにカタログでわかる事を説明されたって意味ない。例えば「Aという事をやってるとBができない」。これはカタログでわかるはずもなく、下手すると取扱説明書にも書いておらず使っているうちにわかってくることがある。普通は、そういうのを期待しているのだが、他の人たちは宣伝に釣られるのを期待しているのだろうか?
「地方を見れば過去が見える」と書いたのは中小企業から個人事業者まで情報の出し方が時代遅れだから。それが、ピンハネ業やネット商店に暴利をむさぼり取られることになっている。インターネット上での決済システムが一元化されて費用を抑えられるのは良いが、ネット上への出店費用、月額経費までを考えると実に高額である。今や検索システムは集中して強力となっているのでインターネット上で商店が集まっている必要がない。
集まっていて便利なのは客じゃなく向こう側(中間業)に有利なだけだろう。「似た商品があります」「これが売れてます」とか勝手に表示されるやつとかね。俗に言う WIN-WINの関係とは言いがたい。「フランチャイズ」として妥当と思えない率をもっていくのにロクな仕事してねぇから怒りたくなる。客が目の当たりにしていることすら改善しない。そんなの売り上げデータを見ればわかるはずなんだが、誰もが知ってるコンビニだって年単位で何もしやしないでオーナー任せってやつか、それで東京ですら潰れてゆく。
何日か前の伊豆新聞に観光庁観光統計で外国人旅行者の情報源1位は個人のブログってあったけど、それは日本国内でも同じだ。過去に書いたことがある、桜の開花情報は役所・観光協会より個人のだと。
個人のブログってことは、ようするにクチコミなわけだ。日本人として国内旅行だと決まった情報源はない。大手は観光業の息がかかってるから役に立つまでの情報がない。検索サイトをうまく使って観光客個人の情報を探したほうが確実。
頼りの個人ブログだが、伊豆なんかだと数日後に検索して1件が見つかれば良いほうだ。西伊豆は悲劇的だが、東側だって南下するほどなく、見つかっても多くが観光客じゃなく近隣の人だったりする。時期的に3月3日の雛のつるし飾りだが、案の定、近隣の見学者だけだった。伊東 まがり雛と検索しても1ページ目に今年の個人見学のブログは見つからなかった。(かぐや雛はどこ行った?)
何を勘違いしているのか“見た目”に拘って操作性を悪くしている場合も多い。それは大手だって同じで Google Map なんて前のほうが格段に使いやすかった。今はそこそこのCPUを搭載したパソコンでも地図が起動するまで遅くてシャレにならない。そして、普通のブログより融通の利かないフェイスブックの発信力は低い(注意:日本の場合)。多方面に手を出している場合も多く、それでいて先任者も付けられないのだから内容が薄っぺらに決まっている。チラシ制作印刷代ほどもかからないインターネットなのにカタログ(チラシ)以下とはこういうことだ。
関係者だと都合の良いように情報を発信するため「行ってみたらガッカリ」することがよくあった。ところが個人、特に旅行者なら事実(ありのまま)を発信してくれるため非常に参考になるのである。事前の心構えができるのと、誰かが悪いと言ったところが自分も悪いと感じるかは別だから。
個人の情報の見方として、いつも2~3万円のホテルに泊まってる人が、5千円のビジネスホテルを酷評したところでその投稿に意味はない。どの目線で書いているか知ることは重要である。そして、前々から注意喚起しているように、旅行にも見学にも行ってないような奴らが情報複製(パクリ)で作ってるウェブサイトなど相手にしてはいけない。
外国人観光客は日本の情報が少ないため既に行った人のクチコミ・SNSを重視しているだけ。これによって、謎の場所に集中したりする。これは国内の海外に対する情報発信力のなさが原因だ。場合によっては言葉なんていらない。出来の良い動画だと「日本語がわからないけど見ればわかる」のようなコメントをよく目にする。
開花情報なら旅行者のは確実として、地元の有志が何ヶ所も定点観測してるのも客観的である。ところが観光業だと何ヶ所の定点観測じゃなく咲いているところの写真を撮って掲載するため全体像が掴めない。さらに「つぼみ」を情報だと思ってないため咲かないと情報を出さない。事前に予測がつけられないわけ。一言にすれば、
客の立場がわかってるかどうか
例えばホテル営業を仕事として継いでも、単なる経験則というか統計でわかってふうな事をしているだけで、時代の変化や本当に客のことなんてわかっちゃいない。だって客じゃないんですから。ずっと客をやってきた人のことがわかるわけがない。のし上がってきた企業はそれがわかってる。
何かと判断ができない素人客が多すぎるから、ちょっとした悪い部分も言われるのも阻止したいわけだな。本当ならタダで仕入れた改善点であって、聞けてよかったと思うところなのに。
できない観光地ほどテレビ番組で負の側面を扱われるとすぐに噛み付く。そもそも視聴者に変な人がいるからで、このまえBPOに訴えたで見たのが某所を扱った番組か。見れば冗談そのもの。手ピストルでバーンって言ったら倒れるってバラエティー番組に、いくら関西人だってそんなことしないと苦情を入れるようなもんである。わかりきってるから普通はいちいち反応しない。
問題は、わざわざ役所に治安悪いなら行かないとか「それが何?」って電話をかける奴である。そう思ったら勝手に行かなきゃいいわけで、なんで役所に電話かける必要があるんだ? 真偽を問うならテレビ局のほうで、役所に電話って時点で頭がご不自由か、行く気もない単なるクレーマーなんじゃないかと。なんでもかんでもBPOって言うからくだらん番組しか作れなくなって、道を閉ざすから逸脱するようになったのではないか。
行く気があるなら調べればテレビの演出と真相は見えてくるはずだ。行ってみて違うよって情報発信すればいいじゃん。私ならネットでは書くけど個人の意見だから苦情の電話なんて入れたことがない。これが普通では?そして書くとしても真っ当な苦情だけだよ。例えばテレビに噛み付くのに免許停めるってイカレた反応してどうする。
前にイベントを中止された件に客側で巻き込まれたことがあるが、頭のご不自由な苦情にいちいち反応してどうするって思った。特に役所ってやつは一人や少数を大多数の苦情のように扱う不公平な傾向がある(最近事件になったが単なる脅しにもすぐ屈するのは人命より保身が先だからでしょ)。役所は条理・不条理だろうと公平・多数決が好きなはずだよね。マスコミの得意技としてある断片の事実としては(それ自体)嘘ではないわけだし、魅力で最下位に敏感なのかもしれないが、もう落ちるところないだろって思った。
できる奴なら、もし廃墟って言われたら廃墟ツアーを作ってしまう。ところが、ダメな奴らって綺麗にしようでもなく真っ先に隠すことしか考えられない。何をしようとも、とことんダメなんだ。凝り固まった「概念」ってのがダメなわけ。
だから賢くなれと言いたいんだが、何事も時差が何十年なんだよね。
見た目じゃなく中身なんだが、ダメなところって全部ダメなんだよなぁ。
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