2023-02-11 Sat
国語事典によると天文学的数字とは「現実ばなれした大きな数」となっている。JARO公益社団法人 日本広告審査機構は消費者の広告・表示相談を受付け、審査・適正化に努める民間の広告自主規制機関と称しており、誇大広告を禁止しています。
「表計算使ってたときは天文学的時間がかかってました」とテレビCMを聞いたときに「天文学的時間ならまだ終わってねぇーだろ」と漠然と思って「言葉の綾」では済まされないと思った。
コンピューター使用のこととして、それが正しいのか考えてみた。
宣伝は処理速度ではなく機能の早さを語っているとも考えられるが、それでも「天文学的時間」はかからない。使う人の善し悪しで比べるのはおかしいため処理時間を考える。
当然ながら処理速度はCPUだけではなくプログラミングによるところもあるが、真っ当に作っていれば差は微々たるものですからCPUの性能差で比べてみよう。
最近のCPUだと整数演算の能力が書いてない。浮動小数点演算なら Intel Core i9-13900K にて 1,740 GFLOPS (1,740,000,000,000 FLOPS)というのを見つけた。
探し続けるとネット記事の独自テストにて整数演算は 894 GIPS という値があった。私が使っていたことがある約11年前(2012年4月)のCPU Core i7-3770K で 93.4 GFLOPS のベンチマーク結果があったため、現時点上級 Core i9-13900K は 18.6倍 にしかなってない。2012年の最強CPUからは10倍に達してない。
古いと色々違いがあるCPU比較は難しいため、処理時間が天文学的時間ってことで138億倍の時間がかかっていたとすると1秒で終わるのが138億秒、すなわち437年。
そこから437倍速いCPUでも1年かかる。138億じゃなく1天文単位(地球~太陽距離)1.5億kmの値から1.5億秒にしたとしても4.76年が10年ほど前のCPUだったとして、今のCPUをもってしても4ヶ月もかかる。
コンピューターの歴史として教科書に出てきたENIACは真空管が17500本だとか役に立たないこと覚えてるが、初期と比べたら今のパソコンは天文学的数字倍で速くなった。しかし天文学的数字で遅い昔のコンピューターで表計算ソフトは動作しない。対象として10年前のCPUとの比較ならそれほどの差ではないんだ。
毎年新しいCPUが登場して何%増しになったで騒いでる。近年は並列化で単体の性能アップは鈍化している。たとえ10倍速で10分かかるのが1分で終わるようになったら速いと感じても、10年が1年になったところで、そんなことやってる場合じゃない時間のかかりすぎ。
ようするに天文学的時間なら今でもかなりの時間がかかるってことで、テレビCMは「言葉の綾」では済まされない「誇大表現」としか思えない。さもなくば広告で語る天文学的時間とは一般に思うよりかなり短くなり、そうなると天文学的時間とは呼べなくなってしまう矛盾が生じるため誇大表現を裏付けてしまう。
天文学的時間かかってたのなら今のパソコンが速くなったとしてもまだ天文学的時間がかかるため、すぐできると見せるのは「盛りすぎ」ており誇大表現→優良誤認の恐れあり。
パソコン自体やアプリケーション(ソフトウェア)の性能を語る表現としては酷いの一言。
5×12歳のセリフを借りれば「ボーッとテレビ見てんじゃねぇーよ!」と私は口車に乗らないし、近年は言葉遣いが真っ当ではない広告が目立ちます。
さて、CPU販売会社とソフト会社は結託してるのではないかと言われてきたよう無駄だらけの機能追加が延々と続いてきた。一般的な事務処理の9割方って単純計算だけのため、今のパソコンで20年くらい前のソフトをコンパイルし直して使ったほうが爆速で処理できそうだ。見た目だの何だのと無駄だらけ。経済活動かもしれないが SDGs などと語る資格がない金の亡者が偉そうな事をほざきすぎてるのだ。
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探し続けるとネット記事の独自テストにて整数演算は 894 GIPS という値があった。私が使っていたことがある約11年前(2012年4月)のCPU Core i7-3770K で 93.4 GFLOPS のベンチマーク結果があったため、現時点上級 Core i9-13900K は 18.6倍 にしかなってない。2012年の最強CPUからは10倍に達してない。
古いと色々違いがあるCPU比較は難しいため、処理時間が天文学的時間ってことで138億倍の時間がかかっていたとすると1秒で終わるのが138億秒、すなわち437年。
そこから437倍速いCPUでも1年かかる。138億じゃなく1天文単位(地球~太陽距離)1.5億kmの値から1.5億秒にしたとしても4.76年が10年ほど前のCPUだったとして、今のCPUをもってしても4ヶ月もかかる。
コンピューターの歴史として教科書に出てきたENIACは真空管が17500本だとか役に立たないこと覚えてるが、初期と比べたら今のパソコンは天文学的数字倍で速くなった。しかし天文学的数字で遅い昔のコンピューターで表計算ソフトは動作しない。対象として10年前のCPUとの比較ならそれほどの差ではないんだ。
毎年新しいCPUが登場して何%増しになったで騒いでる。近年は並列化で単体の性能アップは鈍化している。たとえ10倍速で10分かかるのが1分で終わるようになったら速いと感じても、10年が1年になったところで、そんなことやってる場合じゃない時間のかかりすぎ。
ようするに天文学的時間なら今でもかなりの時間がかかるってことで、テレビCMは「言葉の綾」では済まされない「誇大表現」としか思えない。さもなくば広告で語る天文学的時間とは一般に思うよりかなり短くなり、そうなると天文学的時間とは呼べなくなってしまう矛盾が生じるため誇大表現を裏付けてしまう。
天文学的時間かかってたのなら今のパソコンが速くなったとしてもまだ天文学的時間がかかるため、すぐできると見せるのは「盛りすぎ」ており誇大表現→優良誤認の恐れあり。
パソコン自体やアプリケーション(ソフトウェア)の性能を語る表現としては酷いの一言。
5×12歳のセリフを借りれば「ボーッとテレビ見てんじゃねぇーよ!」と私は口車に乗らないし、近年は言葉遣いが真っ当ではない広告が目立ちます。
さて、CPU販売会社とソフト会社は結託してるのではないかと言われてきたよう無駄だらけの機能追加が延々と続いてきた。一般的な事務処理の9割方って単純計算だけのため、今のパソコンで20年くらい前のソフトをコンパイルし直して使ったほうが爆速で処理できそうだ。見た目だの何だのと無駄だらけ。経済活動かもしれないが SDGs などと語る資格がない金の亡者が偉そうな事をほざきすぎてるのだ。
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| emisaki | 2023-02-11 Sat 15:29 | 大衆媒体::広告 宣伝 |
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