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花火観賞の帰り道
 自分の過去の行動を見ればわかるが、花火の掛け持ちだけではない。昼間は可愛いお姉さんを見に行ってから夜は花火とか観光地を回ってから花火なんて予定が定番となってる。ここのウェブサイトに全てを掲載しているわけではないので繋がって見えないが、宿泊する場合は9割以上は何か別のイベントに絡めてる。欲張りよりか、本命の保険という考え方で予定を組み込んできた。

 開催日予想を裏切られたのが「たまむら花火大会」で、例年土曜日なのに今年は7月15日の月曜・祝日となった。前々から一般サラリーマン方々から耳にタコができるほどイヤだと聞かされてるのが、平日前夜の開催なイベント...

 玉村は宿泊観光地でないので別の事情のはずだが、落ち目の観光地だと一度に5万人を呼ぶのではなく閑散期に5千人を数回に分けて呼ぼうと画策するため、結果的に費用は倍で集客人数は半分となるが、彼らの目的は町全体への集客ではなく宿泊者の確保でしかない。

 これまた木を見て森を見ずだが、その日だけ宿泊客は増えるもののインパクトに欠けるため、その場しのぎの対応だから結果的に客数が減ってきたのは結果が証明している。廃業してきた宿が多数あるのに稼働率が上がるとか言ってるのには呆れる。もっと廃業すればたぶん更に稼働率上がりますよ。浅はかな考え感じませんか?

 我々は見させていただいているわけで、能書きたれる権利はないのかもしれないが、見させていただいてるからこそ存続の道として語っているのであり、自己中心的な考えで言ってるのではない。

 30歳代に入れば20代のような無茶な行動ができなくなる。まだ先の世代があるのだから、理由はともあれ平日の前日にやるから勤労世代の旅行者が行けないのであった。


・たまむら花火大会 群馬県(毎年7月中旬)

 曜日が重なったわけでもなく7月15日になってしまった玉村の花火。7月15日は、あたみこがし祭りですが、もう昨年に見たからいいやって感じです。だったら玉村も何度も見てるが、花火撮影初心者の私としては まだまだ挑まなくてはいけない。過去に行動してるが、昼間の祭りを見てから玉村に移動するには新幹線で時間もお金も距離以上にかかるんだよね。だったら別のところに行く費用に回せると考えてしまう。

 そして玉村の花火の帰りには毎回、地獄のような苦しみが待っている。花火終了は21時頃だが、機材をしまってから混雑を脱するのに15分から20分はかかる。路線バス、臨時バスは一切なし。細い道路でタクシーを呼ぶにしても片側一車線はどこも大渋滞して動かないから無駄。最寄り駅はJR高崎線 新町駅で、歩行距離は約6キロメートル。

 普段なら時速6キロという私には楽な速度で1時間歩けば到着するので終電1本前にも乗れるはずだが、15Kgくらいの機材を持って夜でも暑いなかを
歩き続ける体力がもはやない。実は、その状態で終電1本前の22:23に間に合いそうな時もあったのだが、とても厳しい道のりだったのにタッチの差で発車されたため、以後の目標は終電の22:44となった。上野着は24時過ぎてしまう。尚、高崎に戻って新幹線という作戦は、上野方面終電より早い電車に乗らなくてはいけず、上野到着時間も費用対効果が薄いので却下とした。現在のダイヤでは、ずっと早い電車に乗らなくては新幹線に乗り継げず、この作戦自体が消滅した。

 初めて行ったときからこの苦労は繰り返されてるのに、1年経つとすっかり忘れて たまむらの花火を見に行きたくなってしまうのであった。昨年は夜も熱海こがし祭りを見たため、玉村に行かなかったので今回は2年となったが、年ごとに体力は落ちてるはずなので気力で保ってる状態でしょう。


・箱根強羅夏まつり大文字焼 神奈川県 (毎年8月16日ほぼ固定)

 強羅からの見晴らしは悪いとわかってるので、過去に景色を撮影していた写真と打ち上げ場所情報から花火なら宮城野と判断していたが、それだと大文字焼と花火が一緒に写ることがない。だから強羅公園(入場料500円)にしたのだが、木々に阻まれて花火と大文字焼の競演は無理だった。視界さえ確保できれば強羅公園が花火に近いのだが、なぜ撮影団がいないのか不安だった。

 調べると絶好なポイントは早雲山駅だった。そこで早くから場所取りが繰り広げられてるようで三脚が立つ画像も見つかった。後ろも見てたら景色を把握していたかもしれないが、箱根に行くとバスにしてもロープウェイルートにしても常に前(芦ノ湖方向)しか見ず、帰りは別ルートばかりで、結局、行きに振り向かない限り早雲山から強羅を見ることがない。

 箱根は数十回行ってても、記憶にある限り強羅の花火は2011年が初めてであった。ここでも問題は帰り道にある。行きは徐々に人がやってくるが、帰りには一気に駅に集まるため、強羅駅は蛇行させた行列だけでは足りずに他の道にまで並びができていたくらい。

 他の花火大会に比べたら人数は少ないのだが、列の後ろのほうでは1時間半も待たされた理由がある。箱根登山鉄道は急勾配により乗車人数は決まっており、普通の電車のラッシュアワー状態にして走ることができない。単線、スイッチバックの路線だからだろうか臨時便もなく、行列の後ろのほうでは小田原駅から東海道線の終電を気にする必要がでてくる。強羅でなく早雲山に行ったのなら列の最後尾は覚悟しないといけない。

 強羅以外に宿をとっていたとすると、ロープウェイは日暮れとともに終了していて、路線バスもなくなり、箱根登山鉄道の路線しか残されていないので注意が必要。自動車なら終電を気にする必要がないが場所的に駐車場は少ない。


・按針祭 海の花火大会 静岡県伊東市 (毎年8月10日固定)

 中心部は、海岸線(伊東オレンジビーチ)東南の「なぎさ公園」となるが、各所から打ち上げられるためどこからでも見える。水上花火も船は横断するため「かめや」旅館より北西部でもよく見える。

 十回以上ある伊東の普通の花火なら「なぎさ公園」付近で決まりとなるが、按針祭の日だと広範囲打ち上げとなるため真ん中で見てはみ出すか、横から全体を見るか迷うところがある。フィナーレなんて通常の広角レンズでは収まらない。だが、横からだと重なって綺麗に見えないのもある。

 毎回斜め方向から見てるのかと言うと伊東駅に近いから。「なぎさ公園」は駅から離れているため時間がかかるのと共に駅に着くころには大量の人が集まってしまう。昼間から街中のイベントとか見てるから、もっと良い場所は取れるが、いかに混雑する前に伊東駅に到達するかとなる。

 花火は21:00終了で、その後の電車は21:10だから近くでも手ぶらで小走りでもしない限り間に合わない。帰り支度があるとなると間に合わないので、21:25頃の臨時・小田原(横浜)行き、品川行き21:41となり熱海駅で22:28新幹線「こだま」最終にも間に合う。東京への最終は伊東22:05で、熱海駅で最終の22:33品川行き乗り換えとなるが24:09到着のため、そこから帰宅可能な人は少なくなる。

 乗り慣れてればわかるのだが、熱海、伊豆方面からの電車には乗車時の時刻表だけ見ると罠にはまる電車がある。伊東発22:41品川行きもその一つで、そのままだと熱海駅22:05着の22:20発となり、先に発車する22:08東京行きに乗り換えられる。自動の乗り換え案内は挙動不審なので信用できないのがある。

 ということで、花火終了後1時間までなら東京へ帰ることができる。私は終了後に裏道を使って伊東駅へ向かったことしかなく、更に混雑するであろう時間帯を知らない。この急ぎでも伊東駅は一杯で、臨時入口を通るには磁気式キップが必要だから、ICカード(SUICA)は役に立たない。ICカード専用なる自動改札があるのは大都会だけであるから、磁気キップを先に買っておくのが当たり前となってる。そもそもICカードは人間の遅い動きにすら追いつけない認識速度なため、切符を買うという作業が減っただけで通勤時間なども含めて混雑時にロクなことがない。伊東駅に到着したら帰りのキップを買う。


・水郷おみがわ花火大会 千葉県香取市 (毎年8月1日)

 犬吠崎の初日の出の時に密かに通過する小見川。乗り換え時間を含めて東京駅から2時間半くらい。成田までは総武快速があるが千葉から普通でも大差ない。成田から先が景色の変動が少なくなるため時間以上に長く感じました。電車は1時間に1本。どうせ特急は止まらないし、東京から片道1890円と熱海と同等だから青春18きっぷがいい。

 駅から利根川まで最短で2キロ。どう曲がって進んでも先の橋が1本だからルートはほぼ固定。駅からちょっと行った道を左に曲がって川を渡り川沿いに水路の景色も見ながら行くのがおすすめ。発表されてる観客数からすると場所の確保は楽なほう。どこでも同じだが、周囲に何もないところなので、早く行くほど始まるまで長い時間待つという戦いが花火の前にある。時間つぶしグッズがいる。虫除けグッズのほうが必要かもしれんが、自分にかけるスプレーって蚊とかには効くのかもしれないが、大きめの虫には効果ないから困る。

 問題は帰りですが、21:54の終電のみです。1本前は1時間半前だから早く帰るなら花火は見ないって意味のないことになる。ですから終わった後に急ぐ必要はありません。電車はそこそこの混雑状態ですが、成田まで耐えれば座れる程度までになる。横浜の連れがいたのだが横浜駅に深夜1時にはもうボロボロ状態だったそうだ。


・館山湾花火大会 千葉県館山市 (毎年8月8日)

 小見川が厳しいと書いたが、実は館山のほうが時間がかかる。前回は遅めの出発だったから千葉から座ることができず、荷物と混雑でつらい2時間を過ごした。総武快速は君津まであるが、まだ1時間かかり、千葉からきてる各駅停車に乗ることになる。10分程度しか短縮されない。

 「特急さざなみ」ってのがあるのだが、朝と夕方なので事実上ないも等しい。特急は仕事帰りの強行には使えるが、東京駅京葉線ホーム17:30発、館山19:23着と駅からの距離を考えると開始には間に合わない。

 花火の終了は20:45となっており、次の電車は21:05、その次が最終で21:58。僻地らしく20時台には電車がない。例年なら木更津行きの臨時便が1本だが、君津からの千葉行きに接続。最終でも東京駅には24時半には着きます。

  撤収と館山駅までの歩きを考えると21:05に間に合うかが分かれ目だが、それには乗れないと考えておいたほうがいい。入場規制が行われるので、早く乗るには規制前もしくは規制線の先頭付近に位置する必要がある。ここでもSUICAは仇だが、改札口はホーム上の高架だから臨時入口もなく磁気キップの効力なし。乗車状況によって電車は遅れて出発するが、見事に千葉までには平常に戻ってました。


・さがみ湖湖上祭花火大会 神奈川県相模原市 (毎年8月1日)

 神奈川県の特徴として縦長行政区が多いので相模大野から相模湖の山奥まで相模原市。中央線高尾の一つ先。一駅っても山越えのよう距離があるため、当日は相模湖・高尾だけの臨時便が走る。東京都の東西横断でも千葉の木更津に行くよりも近い。

 帰りは相模湖・高尾を往復する臨時便が数本出る。私は相模湖駅から2キロくらい離れた場所で見たため、大混雑が去ったであろう時間に駅に入ったが、それでも1車両に3~40人が立ってた。高尾から中央線快速が5~6分に1本あるし、終了後も1時間半くらい経過しても東京へ帰ることができる。

 相模原市では市街地開催の「相模原納涼花火大会」があるが、相模川(相模原市中央区水郷田名)と駅から数キロ離れているため電車で行くにはこちらのほうが会場に行きやすい。徒歩ともなると終電の心配は少ないものの玉村からの帰りに近い距離、相模原市から八王子経由で山奥へとなるが相模湖のほうがおすすめ。道路は狭く、駐車場がほとんどないので電車に限る。


・諏訪湖祭湖上花火大会(毎年8月15日)/全国新作花火競技大会(毎年9月初旬土曜)

 一般は抽選の有料自由席のほか場所により別途有料自由席がありましたが、カメラマン席や最後列は用意されておらず、席も狭くて三脚も高さ関係なしに禁止なので有料席を捨てたときがある(三脚禁止って看板があった)。9月の全国新作花火競技大会でも同じだったため有料席は購入せず斜めから見ることになった。

 上諏訪駅から東京へ帰る通常便はなく、普通電車も臨時便が多くでるが甲府までで長時間並ぶ。松本方面は西側(諏訪湖側)に臨時入口、小淵沢・甲府方面は踏切を渡って東側の通常入口まで大行列が続く。宿泊するので調べたことがないのだが例年なら臨時夜行のムーンライト信州があるはず。撮影の場合は気兼ねないよう一人なので宿は取れなくなる。よって周辺まで移動となると、松本か甲府になる。それでも8月15日は厳しい現実が待ってる。今から決められればいいが、予定が決められる頃には満室なのよ。


今年はどこに行くか、これ以外の別のところか、まだわからない。


 ほぼ終わったら帰るしかない状況だが、店に立ち寄ってから帰ろうと思える花火大会がある。江ノ島(藤沢市)の花火大会で、10月か11月の土曜日、18時スタートだから終わった後の大混雑を考えると早く帰る必要もなく、どこかに立ち寄る時間がある。

 ところが冬でも夏と同じ時間に開催されると冬は寒いだけに厳しい状況が待っており、21時頃に終了されては意識的に早く帰る思いが大きくなり店に入る気が全く起きない。花火が終わった後では、暖かいものを売ってるとか関係ない。長野えびす講煙火なんて17時頃から始めて欲しいと思うくらい。

 待ち時間が長いため周囲の人たちの会話も聞こえてしまうので行動がわかるし、街中を見ればなんとなく動きもわかるが、この程度では全体を把握したとは言えないので個人的見解ってことになるだろう。

 複数人で動いてたり、宿泊しても終了時間はあとの行動を左右する。土日住民とも呼べた時期の名古屋を思い出してもイベントの終了時間によって、居酒屋に入るとか、遅いから帰るとか明確に分かれた。新幹線があるから上記の千葉県の遠くより早く帰れるのだが、宿泊しても花火の後は時間が遅くなるので店に入る気になれなかった。

花火が始まるまでだけが商売の勝負では業者も客も双方損した感じがするのは私だけでしょうか…。

| emisaki | 22:43 | comments (0) | 花火::情報・考察・計画 |
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