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ぶろぐん

熱海の今後をまじめに考える 連載 「伊豆連携の考え方」
 個々の地域が客を取り合うのではなく連携の考え方は正しいが、真相は危機感から来るものだろう。交通路の整備ごとに人(車)の流れが変わってしまうことで浮き沈みが起こる。慢性的に渋滞する道路を避けられると、特に決定的な観光地を持たない場所へは立ち寄らなくなる。

 例えば東京から河津桜の帰路だと、伊東市から伊豆スカイライン→十国峠→箱根ターンパイク→鈴廣かまぼこの里→小田原厚木道路→東名高速→新宿・東京というコースが多い。伊豆縦貫道が全線開通したらどうなるかという読みは過去に予測して記述したが、本年度に三島市から函南町役場付近の東駿河湾環状道路が開通すると東名(新東名)高速から修善寺までのバイパスがつながる...

 過去に使ったルートでは河津から1本道で混雑したら大変な国道135号線を伊東(宇佐美)まで我慢し、そこから伊豆スカイラインへ入る。伊豆高原から入らないのは大室山付近が渋滞するからで、それなら宇佐美まで135号のほうがマシという判断。乗用車の考え方だからバスともなると道幅とか要件が増えるでしょう。

 伊豆縦貫道がつながったら、河津からそのまま下田街道で天城越えして修善寺から高速道。2~3月なら下田街道はそれほど混雑しないであろうという予測。なにぶん河津桜の時期だと水垂(ループ橋のちょっと上)のところまで開花偵察に行っただけで、先の道路状況データの持ち合わせがなく強くは言えない。曜日、時間ごとのデータがあれば観光バスがどう考えるか推測しやすい。現状では伊東、十国峠、小田原が時間調整場所であり混雑時は通過になってる。

 これからの伊豆縦貫道ルートが安定すれば観光会社側も立ち寄り場所の計画が立てやすくなる。修善寺~沼津~東京というルートが主体となるだろう。インターチェンジ近くに代替えとなる立ち寄り場所が存在しているから買い物の停車にも問題がない。問題は距離と高速道路料金の増加の配分から料金値上げを業者がどう考えるか。

(追記 2013年11月18日) 投稿前には見つからなかったのだが、投稿後に調べたら2014年2月の東京(新宿)から河津桜ツアーコースで三島・沼津停車が見つかった。予想してた通りのコースと思われる。もう伊東の干物屋、小田原のかまぼこ店は寄らないぞ。こんなの私が計画を知った最近の時点ですぐ読めたことだから、もっと前から知ってて当然の地域は何か手を打っていたのだろうか?きっと今から騒ぐのだろうな。と言っても以前から熱海には下りてきてくれなくなった方を考えるべきだったのだ。



・周辺の多数のイベントをもってして行くべき場所を決定 

例えるなら、観覧車が1台だけあるのと、遊園地のどちらへ行くかだ。

 私の場合、本サイトで「保険」とか「プランB」という言葉を多く書いてるように、過去の無駄な行動を教訓に安全策をとるようになった。また、個々の観光地やイベント内容の納得度によって滞在時間を増減するため気になる場所に長くいられるが、反面、電車の予約とか予定が立てにくい。

 先日も 「伊豆きゃら大集合in熱海」 「網代ひもの祭り」 「あたみマルシェ」 と重なったから行ったのだが、単独だと弱すぎる。 これら多数の行事も遠方からの誘致イベントに発展させることはせず、地元(内需)と考えてるため開催日が重なることを嫌う。この考え方が根底にあるため、こがし祭りの背後に花火が打ち上がるなんて考えるどころか逆に避ける。

 そうなってくると、当方としては範囲を広げて考えるようになり、1時間以上の移動すら仕方ないとして効率が悪い。もっと広範囲での観光地を一体と見ないと踏み切れない。正しい連携、もしくは一箇所に居続けられるほど楽しい場所は?

 “過去の栄光が忘れられない”権力者が仕切ってるくせに、1万人呼ぶのではなく千人で納得する間違った方針をしてきたから、バブル崩壊を乗り切れず縮小し、暗闇から出られなかったのではないか。ちまちましたイベントに分散させてるから観光客が徐々に減ったのではないのか!?



・行動の自由と相反する交通費の関係

 バスツアーでは融通が利かない反面、劇的に運賃が安い。東京(新宿)から行くとスーパービュー踊り子で片道6,220円、普通電車3,540円だがバスは往復3000円からあり、移動だけの平均価格帯は4000円。小田急の3倍高い伊豆急だけで伊東から河津片道1,330円。安宿なら1泊できてしまう差がでるのだから買い物に回せるバスが減るとは思えない。電車と宿の旅行パックも途中下車はできないから個別に計画を立てないと融通の利く旅ができない。

 周辺の連携だが、バスツアー、電車による立ち寄れない問題をどうするか? 過去に紹介している周遊券(踊り子箱根フリーきっぷ、踊り子南伊豆フリーきっぷ等)の大部分は廃止となってる。残る南伊豆フリー乗車券にしても途中下車ができるのは伊豆急行線とそこからの一部の東海バス。収益のドル箱路線と考えてるのか東京からの特急路線で唯一「えきねっとトクだ値」の設定がない。

<追記: 2021年6月30日で「南伊豆フリー乗車券」廃止>


・宿の最寄り駅からじゃなく首都圏からの送迎バス

 古くは常磐ハワイアンセンターでお馴染みスパリゾートハワイアンズ。東京周辺から宿泊者無料送迎があり、宿と入場料込み込みのセットがある。周辺に出歩くところがなくてもコストパーフォーマンスは絶大である。

 熱海のホテルがやってた宿泊者向けの片道1000円バスは事実上消滅してしまったが、これは当然のことです。通常のホテルがやっても意味がない。一泊1万円、2万円以上の宿に行くのに安いからって融通の利かないバスを使うか?組み合わせてくるものが大間違いなのだ。

 熱川への横浜・上野から片道1000円(一時往復1000円)のバス利用は特定ホテル(おおるりグループ)の宿泊価格もあって交通費込み1万円以下の宿として大盛況。上記の通り伊豆急の運賃が高いので通常だと 宿代より片道交通費のほうが高くなってしまう。交通費の削減は旅に対して計画が著しく変わる。本物の旅人ほど重くのしかかってくる。

 私が東京・名古屋を往復してた頃は年に50万円もJR東海に納めたとんでもない時期もあった。当時は仕事で宿泊できないこともあり連日往復とか無茶だったが、関連費用も含めると、ここまでの交通費がなければ更に有意義な行動ができた。過去も今も旅行における交通費が首を絞めてる。そこをLCCが変えたのだが、飛行機であり、早朝、夜間便などで空港に行けず帰れずで利用価値が限定的。うまくいけば東京から伊豆旅行より沖縄、札幌のほうが安い。目的地が異なっても近くまで行く路線が使え、高松空港→高速バスで岡山や松山空港→広島・尾道と流れるのも直接飛行機または新幹線より安いついでに瀬戸大橋、しまなみ海道と想定してない旅まで加わってしまう。伊豆のライバルが関東周辺だと思ってるようでは痛い目にあう。

 伊豆の客層として年金世代となれば世間の景気がよくてもパーっとお金は使えない。コストパーフォーマンスの考え方を主体とすべきだったものを他の地域と異なり、いつまでも新幹線で東京から熱海まで50分と言わせてきた。リピーターほど賢く東海道線でやってきてそうだし、新幹線と在来線の差が重要だったら誰がバスでのんびりやってくる道を選択するのだろうか?これ以外の要素も含めて検討すべき。ともかく何事にも進め方が遅すぎ。考えようとした時点で遅い。時代についてゆけないのも当たり前。


連携するのは勝手だが、お客様へどのような道を示してくれるのか!?
| emisaki | 22:03 | comments (0) | 熱海::考察 |
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