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桜情報の詰めの甘さ(2)
 インターネットになるとカネにならないから雑誌社もいい加減なのか、それともインターネットらしく仮想(妄想)なのか? 自分が見てきた場所だと「何をわけのわからないことを書いているのか」となることがある。金稼ぎパクリ情報サイトのことは書いたが今回は企業サイトのこと。

桜と菜の花のコントラスト、菜の花なんてどこに咲いているんですか?って感じ...

 先日もある川沿いの桜にて対岸から眺める風景がなんたらかんたらと書いてあるのを見つけたのだが、対岸は我々が思い描く更地な河川敷と呼べる場所がなく、うっそうと茂ったというか人間の身長をはるかに超える草深い川原と防風林らしき高さ5~6メートルの木々が視界を遮っている。ちょうと桜の対岸は堤防からでも見えない。

 離れれば見える場所も存在するが、綺麗とは言えない手前の草により景観は悪い。それを避けられる上流部であると桜の木の末端が遠目に見える程度になる。しかも対岸から肝心の富士山は見えない。対岸へは2.5km区間も橋がなく不便。桜並木側の河川敷が広いから対岸に行く必要がない。よって対岸からナントカと副題として記載する意味がわからない。

 知らない奴が資料見て一人で書いてて別の場所と間違えてるんじゃねぇか?と思う文書に出くわすこともある。「桜と菜の花のコントラスト」とやらだが、たんぽぽ とか 小花は咲いてたけど写真に写る程度もなく え!菜の花なんて咲いてるの!? 2年行ってなければ昨年に植えたとか思うので昨年の市役所による写真を確認すると菜の花なんて写ってない。雑草の中に微々たる黄色い花がみられるが桜と菜の花のコントラストなど呼べるレベルじゃないし対岸から遠目に見ても見えない。ちゃんと整備してるなら桜並木の下に種をまいてるはず。

 検索サイトの上に出てきやすい広告費稼ぎのパクリ情報サイトは企業記事のパクリを自ら証明し「桜と菜の花」と同じ間違いを書いてるから更に笑えた。そういうサイトは本家未満というか中身がないのでうざったいだけ。

 先日、某新聞記者が取材せずに記事を書いたことが問題になったが、ある写真を見て妄想記事を書くと写真には写ってない部分と一致しない内容を書く可能性が高くなる。現場にいたら写真にないところを見てるから間違えはあり得ない。

 数年前に開花情報が急速にいい加減になり、更に情報の日時もわからなくなった。それから上記のように自分で見てきた現実と記事の整合性がとれない記載を読むことで懐疑的な目で見るようになって、ビール屋提供の雑誌社の開花情報サイトは信用しなくなった。

 開花情報サイトは一般的に行ったことがない人が使うから気づかれないだけだが、各地を回ってても、誰も全部の場所なんて行ってるわけがないから常に大勢にとって使える正しい情報であるべきだ。なのに、いくつかの不適切な内容を見つけてしまった以上、自分が知らない大多数の場所の情報も信用できなくなった。

 どこかの資料を見て書いてるなら、同じようにして旅を計画して候補地の調査過程を書いている私のような内容以下と企業のくせに恥ずかしくないのか?



 集客に効果があるとわかったのか、今は役所や観光協会の開花情報が緻密になった。以前、河津桜まつりにて地元の個人運営サイト開花情報のほうが圧倒的に使えると書いたように、客の立場よりも地元の意向から良くないことは掲載しない観光協会も全国的には多い。

 河津町の観光協会も数年前まで客からすると使い物にならなかった。更に地元商店は開花が遅れてる報道に客が来なくなるとケチつけたり、役所が開花促進剤の試用とか河津桜の本家が酷い有様だった。自然のものに便乗しての営業ならずっと前から期間を決めてるほうがおかしい。

 外圧というか我々のような個人サイトが客の立場で掲載するようになると本家も黙ってはいられず情報を発信するようなる。そんなふうに過去に比べると市町村や観光協会が真っ当な情報を出すようになってきている。

 ただし、地方へ行くほど紹介のみで連日の開花情報がないのが痛いところ。以前から、「咲いたら早いんだから つぼみ の情報が重要」だと言ってるのに開花するまで何も掲載しないところが多すぎるんだ。そして誰かが見に行ってなければわからないところが多い。
 結局、上記の河津町じゃないが、近隣住民に すごい人 がいるかどうかにかかってる地域も多いのではないでしょうか。利害関係がない発信者ほど信用できる。

百聞は一見にしかず、その先に、写真より動画。今は信用すべき情報を得ることは簡単である。

何年も文句つけてれば、あの情報サイトもやる気を出すかもしれない。
| emisaki | 2017-03-26 Sun 20:20 | comments (0) | 大衆媒体::インターネット |
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