2017-05-11 Thu
所有機のメーカーがバラバラであるがゆえに通常より購入サイクルが長くなる。“もっと早く買い換えればよかった”と結果論を言いたくもなるが、一歩あとからついてゆけばコストパーフォーマンスが高いし、通常の生活やら、なにより旅費というか交通費が重くのしかかってたから目減りしていたカメラ貯金の額で強引に買ってしまった感じがする。広角用途じゃないので出番は少ないが数回の使用で何が悪く何が良くなったか...
他社も使っているが以下はニコン製品の買い換えとしてだけで変わり具合を書く
・DX→FXで望遠に弱くなった
思っていた以上だったのが画角の問題で、ニコンで言うところの DX(APS-Cサイズ) から FX(35ミリフルサイズ) になったため70-200mmズームレンズが “引けない寄れない” と中途半端なものになってしまった。いままで105-300mm相当だったからテレコンが不要と手放していたのが悔やまれる。
フードも付けてるとかなり大きく見えるため「何倍?」とか回答に困る質問を受けることがあるが 70-200mmズームっていまどきのコンパクトデジカメのズームに比べて前記のとおり 引けない寄れない もの。明るさと画質を求めての選択でしかない。品質を度外視すれば大きめなコンパクトデジカメや特に一般向けのビデオカメラだと35ミリカメラ換算30~600mmくらいのズームレンズが付いてる。だからって高倍率ズームなんて暗いし画質悪くていらないから悩む。
そのあたりから用途を考えると 70-200mmズームに2倍テレコンの装備は必要かと思えてきた。先日のパレードで歩道上から前の道路の車に向けると200mmじゃバストショットも無理だった。3600万画素を利用しておもいっきりトリミングしている。狭い道路で前を通ったときだけ200mmでバストショットが撮れた。
望遠なときは望遠、広角なときは広角なので、80-400mmズームレンズには興味がなく、かといって200-400mmなんて100万円超える大砲も無理。もしかすると200-500mmは手頃なんだろうか? 500mmに届かなくても70-200/2.8に2倍テレコンで400/5.6とするのと画質はどうなのか? そこがわからない。
・オートフォーカス(AF) センサーの進化
D300から51点なのは変わってないが、F5.6以上に対応しているし、F8.0も11点対応している。輝度差があるところでのオートフォーカスの当たりが良くなった感じがしている。以前なら逆光下の顔とか周囲の光に釣られてしまってオートフォーカスが合わないことが多々あった。
たぶん処理速度の違いだと思うが3DトラッキングもD300を使っていたときの感覚より動きは早いが、51点では隙間がありすぎるので数年前のビデオカメラの追尾機能より劣っている。被写界深度が異なるから技術的には大きく違うのだが、だからって利用者目線で考えたら意見を言うことに関係ない。
・オートフォーカス(AF) 実際の撮影打率
全く同じレンズで比較してピントが合っている成功率は上がった。そこからレンズの責任ではないことが証明されてしまった(レンズは何度も修理に出していて部品交換も繰り返してきたからメーカー調整されている)。そうは言っても近距離にて前を横切られる流し撮りだとAFが追従しないことが多々あった。
AFの追尾機能についても1桁型番カメラより威力は小さくなっているだろうカメラボディー側のモーターもモーター内蔵(AF-S)レンズを使っているから関係がない。
古いカメラだとグループエリアAFとか使わず1点のみでも周囲の状況に左右されピンボケしたりすることがあるのは経験的に感じてきたのだが、カメラが新しくなって打率が上がるのがAFの装置の違いによるものだと思うしかない(同一環境でテストできないから)。
いままで使ってきたカメラのオートフォーカスセンサーモジュールの型番と計測点は、
D70 マルチカム900 5点 クロス1点
D2X マルチカム2000 11点 クロス9点
D300 マルチカム3500DX 51点 クロス11点 F5.6対応1点
D810 アドバンストマルチカム3500FX 51点 クロス11点 F5.6対応15点 F8対応11点
型番に DX、FX が含まれるものがあるが画面のサイズに合わせての部品とは思えない。使い回しと推測されるため、DX用がFX用として使われている機種だと計測点が画面の中心に集まっている。
以前、購入前の実機使用調査で マルチカム4800DXと4800FX、マルチカム3500DXと3500FXが同一であろうと感じた。D610をクロップサイズとした場合がD5300の範囲とそっくりだったから。D5300だと画面幅の6割くらいの範囲にAF点が散らばっているが、D610だと4割と日の丸構図専用を思わせるほど悲劇的になる。D810でも55%くらいだから広いとは言えないのに、D750、D610と値段が下がるごとに段階的にAF計測範囲も狭くなっている。
被写界深度が浅すぎてオートフォーカスが頼り。画質など語るより撮ることが先だから捨て置けない条件。カメラの型番で間違えそうだがD750はD700の後継ではなく別系統でD610の機能アップ版もしくはD7200のフルサイズ版だから新しくても買う気がおきなかった。
系統はAFセンサーを見たほうがわかりやすい。
D5200系 = D600/D610
D300系 = D3系/D700 < D4/D800/D810系統
D7200/D7500 = D750
D500 = D5
ということじゃないかと。
・AFロックオン (標準)
効果がわからなかったため標準設定で使用したが、手を振られて手にピントが合ってることが多々あった。連写しているためミラーの上げ下げがあるのと光学ファインダーでは撮影中に気づけない。だからって移動しているわけだからAFロックを使うことはできない。
胸元で上品に手を振っている人ならAFは顔に向けているため問題ないが、手を伸ばし気味で顔の前に出されると手のひらにピントが合う。距離的にマイクを持っているとマイクにピントが合ってしまう症状より酷くなってしまう。
被写界深度が浅すぎるがゆえの苦労。だいだい合わせればいいって問題じゃない。鼻の頭にピントが合ったら目はボケてしまうくらいなのだから。特に使ってるニコンAF-S VR70-200/2.8G は被写界深度がカミソリの刃のよう。200mm F5.6くらいでも二人が並んでいるのを少し斜め、人の体の厚みくらい前後になる状況で撮っただけで片方はボケボケになる。
・フォーカス ブラケットが必要
だから、ずっと前からフォーカスを前後に少し変えて何枚も撮る機能が必要だと訴えてきた。人間業じゃ無理だから機械的にやるしかない。それを言ってるうちにパナソニックが実装した“フォーカスセレクト”、“あとからフォーカス”。そしてオリンパス E-M1 はフォーカス ブラケットとして搭載。
キヤノンやニコンはシェア1位2位であぐらかいているらしく、この今や必須とも思える機能を搭載しない体たらくなのだ。既に書いているが他にも今だから必要な機能を搭載しない。特にニコンは時代遅れな利用者が多すぎるから意見が通らないのだろう。ファームウェアで対応できることすらしない。
このような点や動画撮影からもパナソニックの上位機種には惹かれるものがある。使ってる機材の互換性からD500を購入対象にしたが、動画ともなれば圧倒的にGH4やGH5のほうが使いやすい。更に言うならば写真は時間という動画の1コマであるから動画がちゃんと撮れないようでは話にならない。デジタル一眼カメラによる動画を流行らせたキヤノンでさえ動画でのオートフォーカスの概念は静止画で使い物にならないからビデオカメラ市場は安泰だ。
・連写
ピントは合うが秒5コマではパレードに太刀打ちできなかった。電車とか飛行機に比べて速度は遅いけど距離が近いから相対速度は速くAFの動きも大きい。ニコンは新型のEタイプレンズ(数少ない)にしない限り絞りが機械式だから絞ってると連写速度が落ちるのか?
秒5コマくらいなら落ちないはずだが、処理もあってか速度が落ちるのを確認した。それは絞り優先でF4(解放はF2.8)にしてAFを切ったら体感できたから秒5コマより落ちていたことに。処理を重たくしない状態でDXモードにしたら体感速度が上がった。通常なら秒5コマが秒6コマになるだけだが1コマでも違う。静かなシャッター音でもわかった。
基本がRAWモード撮影のため、いままで連写バッファーがいっぱいになり撮影できなくなることが多々あった。1200、1800万画素で秒8コマだったからと思ってたが、D810ではシャッターが切れなくなることがなかった。秒5コマでもデータ量が倍増してるがメモリーカードへの書き込み速度がそれ以上に上がっていた。カメラに向かない撮り方なので、連写に強いカメラを買い増すしかない。
この記事に対するコメントの受付は終了しています。
コメント
先頭へ △