2017-11-18 Sat
NTSCの標準画像すらまともに扱えない頃からいったい何百万円投入したのか嫌気が差してくるが、AJAとか安いと思ってた業務用機器の分野においても Blackmagic Design の登場によって全て価格破壊が起きた。原因の多くはデジタル化。アナログ時代はA/Dコンバーター、D/Aコンバーターの性能が大きく関わって同じビデオ信号を入れても家庭用キャプチャーカードと業務用じゃ段違いの画質だった。ところがデジタル信号を受け取るだけなら単なるインターフェースカードだから業務用に対してボッタクリ要素がなくなった。MPEG-4/AVC圧縮されたハイビジョン信号の扱いが重たい頃、カメラのHDMI出力から BlackmagicDesign の IntensityPro で直に受け取っていたが、それだと120MB/秒~160MB/秒の連続書き込み性能が必要だった。加えて編集作業が終わったら消すしかないくらい超巨大ファイルの取り扱い。完成時のレンダリング、再エンコードにおいてもCPU負荷が上がらないのは大部分がディスク入出力の待ちになっていたから。あまり時間が経たずCPUが早くなり圧縮された信号を扱ったほうが編集作業も早くなった。
それらから考えると、今でも4Kでシャレにならないってのに、8Kの非圧縮を受け取るなんて我々の世界じゃないな。CPUとしても6コア12スレッドでも4Kビデオでは重たいのでひと事にしても気になるところだ。DeckLink 8K Pro がたったの$645と思えるようコンピューター本体を200~300万円にしないと使い物にならない。高速型のPCI-EカードタイプなSSDは1TBで20万円はするが、そんなんじゃ足りないため更なる大容量にはストレージのみで安くても100万円でしょう。
例によって8Kが下界に降りてくるのもカメラのほうが先でしょうが、4Kでまともなリアルタイムエンコーダーがない現在からすると半導体の世界に何か画期的な事が起きない限り数年で家庭用は有り得ないなこれは。
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