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ぶろぐん

TV戦略のバブルも成熟期を過ぎて
 宿泊者数どん底から小バブルまで見てきたが熱海としてはテレビ局が取り扱っていただくこと自体うれしい限りである。前投稿での指摘として例にしただけでテレビ制作における企画かぶりは多方面において行われているため内容に決まりはない。メディア戦略も不道徳テレビ制作会社の酷い企画に騙されて汚名を着せられないかが心配。

 せっかくだから熱海について述べると、先に小バブルの様相が見えた頃、観光客への体制が不完全のまま山田さんのおかげで客が急増してしまっただけだから不手際がかなりあると指摘した。それに予想通りで次々と新しいものを求めるのが客だから整う前に小バブルの成熟期も越えてしまった。今はどう観光客数を維持するかになっているが、そこまで予測して記述済みだったが、新聞を読んできたことからの話であるが対応も後手後手もいいところ。日本らしいが悪いところで、時差がありすぎるから新築は難しいにしても居抜き物件のホテル開業すら客が急増した時期を逃した。ようするに業者連中は客が増えることを察知しておらず結果から動き出した。これから建設予定な場所も見たが遅すぎると言えよう...

 それってテレビで株価が上がりましたってのを見てから株を買うようなものである。事業を開始した連中も読める動きすら読んでない。「石橋を叩いて渡る」とは重要なことであるが、それでいて恐る恐るしか進めないのが多くの日本人の性格である。遠州・駿河・伊豆の性格ばなしがあると更に不可能な感じがしてくる。

石橋を叩いて渡るじゃなく、崩れても問題ないようにして、とっとと真ん中を渡れ!

 個人的に旅において念入りな調査活動をして誤解されやすいが何から何まで決められた予定は大嫌いだから時間通りには行動せず、どう転んでもいいように準備してあるだけで自由に突き進む。疲れたり、つまらなければ早く帰るし、長くいたければ遅らせて帰れる。その代償として全部時刻が決められた旅行会社の安いのは利用できないが、線路が引いてある上を走るだけなんて面白くもなんともない。




 分析中に役所が面倒くさいと思ったのが、「年」じゃなく「年度」ってところと、金額が百とか千とか意味不明な単位で見た瞬間に掴めないところだ。だから今年の3月末に発表されたのは平成28年度なら2016年4月から2017年3月ってことになる。おっさんになっても現代人なので年度と年号ってのは非常にやっかいな存在である。

 熱海市が公表した「平成○○年度版」データ上で、平成○○年度 と 平成○○年 となっている箇所があり解釈に苦しむが枠が狭いため年度が年となっていると解釈している。よって間違っていると1年狂って分析したことになる点を注意して欲しい。他の資料は単に「年」でも「年度」であったから断定して分析している。出来事と合致しているので間違ってはないだろう。




梅園入園者数から読み取る

 熱海市が出している資料から梅園の入園者数は昭和の熱海旅行バブルの時期の100万人越えから放物線を描くよう下降し2014年が最低の147568人となっている。ただし梅まつり時期のみのデータはここ10年くらいしか見つからず過去は年間の入園者数となっているため直近のデータから推定している部分がある。有料化してからチケット販売数は正確だが、どうせ年間や無料期間となると推定だろうからね。

 旅館ホテル宿泊客数の底は2011年と言われているので梅園の入園者数と比例しているとまでは言えない。観光バスが来るように立ち寄り場所としての影響が大きく、過去に分析しているが河津桜まつりへの観光バスが混雑を避けるため東伊豆ルートから中伊豆ルート(伊豆縦貫道)へ変更されつつある影響もあるだろう。

 2009年に梅園と隣の澤田政廣美術館をつなぐ梅園橋が完成したが、その2年後に入館者数が激増した理由も簡単で梅まつり有料期間において梅園の入園券で入館できるようになったから。橋が完成して行きやすくなっても当初は別料金だったからそれ以外に理由は見当たらない。

 起きたことを列記するが、我々プロの観光客ほど世間の反応はわかりきっていたこと。起きたことは予測できないが、起きてどうするかができてこなかった点には落胆するしかない。政治面では動かせる能力があるような真っ当な人ほど政治家になろうとしないものだ。




注目点  財政危機 2006年

 平成18年度 約71万人から平成19年度 約56万人への減少は過去の素人政治による責任な財政危機宣言のためだろうか?それでも今の倍以上の入園者数である。団体客(観光バス)のデータがないため分析できず。




注目点  入園料 2011年~

 まえおき、平成21年度が2009年4月~2010年3月となると梅まつりは1月~3月のため西暦から年号変換してマイナス1年となる。平成21年(年度)に約50万人が平成22年(年度)には約24万人へ激減してしまった。

平成22年度(2011年1~3月)に半減した理由は「有料化」という明確な理由と合致した。

 尚、東日本大震災の前に終了しているため平成22年度には無関係。東日本大震災の影響と思われるのは約24万人から約20万人への現象でしょう。だいたいどこも有料なので、有料化が響いたのは多くの客は300円の価値なしと判断したのでしょう。そして後に改訂されるが初年度は咲き加減に関係なく有料だった。せっかく熱海であるが、料金や駐車場から奥地で行きにくくても湯河原や観光地ではなく収穫用である曽我梅林に目が向いてしまうのかもしれない。

 事実をそらす話ではないが稲取でつるし雛を見るだけで300円であるし、韮山反射炉は500円にも値上げしてしまったことでの文句を聞くよりはマシであると言える。地域のフリーパスでも存在してないと観光地のケーブルカーとかロープウェイの値段ってすごく高いようなものでしょう。ネット上に飛び交ってる三島の吊り橋1000円が高いってのより苦情は見かけないが、有料化で入園者が半減した重たい事実は受け止めなければならない。

 加えて観光客数の回復の兆しに反して梅まつり期間中に梅園内への出店に大きな違いがあり昔から見ていた屋台がなくなってしまった。裏で何か事情があったのか回復を見ずして出店の価値なしと判断してしまったのかはわからない。




注目点  駐車場

 入園料有料化の問題は別件に飛び火しており、無料だから駐車場が700円でも苦情が出なかったが、入園料 × 人数 + 駐車料によって悪の相乗効果となってしまった。のちに700円から600円になったが、その程度じゃ済まない。

 だから長く滞在しないならば運転手が3~4分坂道を上ることになるが来宮駅前の市営駐車場(1時間100円)を使うべく提唱したのである。滞在時間によるがコインパーキングが15分200円な都心の客なら文句もでなかっただろう。

 観光バスにおいては土地、地形の関係から大きな駐車場がなく、バスのみ姫の沢公園のほうまで行き来する必要が生じていた。その際の駐車料金はかからない。糸川桜まつりの期間中の移動や、海岸線の駐車場からの移動も対応が迷走して私が梅園に行かなくなったうちに何もなくなったのではないか。




注目点  山田氏の偉業

 入園者数として、どん底である平成26年度(2015年1~3月)の15万人切りから平成27年度の約20万人への回復はテレビ番組の急激な増加によるものと分析できるかもしれないが、熱海市ロケ地誘致事業は2012年頃開始で2014年には実を結んでいる。




[世の中の出来事]
・2006年(平成18年)12月5日 財政危機宣言
  (過去の食い潰し素人政治を知ることとなる)
・2008年(平成20年)9月15日 リーマンショック (日本への影響は遅れてやってきた)
・2009年(平成21年)1月8日 熱海梅園改装後、初の梅まつり。梅園橋完成
・2011年(平成23年)1月8日 熱海梅園有料化 大人300円、市民 宿泊者100円
  (団体料金ができたのは後のこと)
・2011年(平成23年)3月11日 東日本大震災発生
  (熱海市は計画停電。電動で噴いたり汲み上げ温泉も止まった)






[公表数値を参考にしたサイト]
熱海市役所市政情報統計観光
静岡新聞
伊豆新聞熱海
熱海ネット新聞
| emisaki | 2017-11-19 Sun 08:50 | comments (0) | 熱海::情報・考察・批評 |
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