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回想録　序章

【ベスト電器 福岡本店 新装開店　20年程度の昔】

　西暦何年、平成何年だったかすっかり忘れてしまった。当時はデジタルカメラもフィルムカメラさえも持っていなかっため記録が記憶しかない。切符も保存してない。

　この記録以外にも博多どんたく、広島フラワーフェスティバル観覧では他の立ち寄り先が変わって旅したことがあるため混同しないよう思い出すのが大変だった。通常は5月3～5日と前後1日程度のため１週間も旅していたのはこれが初めて。

　若年の頃には観光ではなくイベント観覧や音楽コンサートを見るために各地を飛び回っていたため移動した記憶はあるが各地の記憶ってのは断片的にしかない。

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　ネット検索しても「2016年12月17日リニューアル」としか出てこないが、それよりずっと前のこと。私が行った頃の沿革を調べると、そこにも「ヤオハン」なる社名が出てきた。

　ヤオハンと言えば熱海に関われば出てくる名前。発祥が熱海の八百屋でバブル経済と共に調子こいて巨大化してバブル崩壊で散った。観光客は行かない熱海の住宅地に町の電器屋な小さいベスト電器がある理由がうなずける。

　ベスト電器はヤオハンと業務提携の上、結局ヤオハンは倒産したからベスト電器も欲に駆られた上に振り回されたかもしれないな。

　そこから移転だか改装だかしてゴールデンウィーク前にイベントをやったのを見に行った。そうなると自分が若すぎても一人旅はないし、新装開店の理由からしてもヤオハンが倒産した煽りを受けた1997年は古すぎるにして1998年以降か。20～25年前であり似たコースを何度か旅しているため、どの年だったかまで覚えてない。

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　当時は格安航空会社は存在せず可能な手段としてあったのが「スカイメイト」だが空港へ行き当日便に空きがあるとき通常料金の半額で乗れるだけ。強引な綱渡り旅っても確実さが必要。

　今と違うんだよ。ネットで空きを知るどころか見通しさえつかない。飛行機はほぼ無縁だがホテル予約は重要だったため早くから「ホテルの窓口」→「旅の窓口」のお世話になった。
　そこも大きくなったら「楽天トラベル」に買収され手数料増 → ホテル経営圧迫 → 多数ホテル経営ほど独自予約へと移り変わってきて良くなったが弱小ホテルほど資金もないし能力もないから客が賢くならないと好転しない。
　「旅の窓口」がビジネス系だから買収合併で登録数が増えたは関係なかった。現状をみれば総合旅行会社が金儲けのために乗り出してくるとロクなことがない。だいたい決まった料金があったビジネスホテルの料金が高騰し始めたのは旅行会社が組み込んだからだと感じていた。もちろん競争で閑散期には値下がりがあったが、それ以上に値上げが激しくなってしまった。

　どの業種もだが「中抜き」という代理店の存在が悪にしか見えない。繰り返し、客が賢くならないとダメだが、テレビを見れば回し者のオッサンが各局を掛け持って御出演。虫酸が走ることを言うから知識ある人達からネット上で叩かれる。日本人って、とことん旅が下手くそだし勉強しないから誰かにすがって掴むのは踊らされてる情報。

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　飛行機もゴールデンウィーク前後に空席がある可能性は低く、もし空席がありスカイメイトで半額となっても当時の金額では新幹線のほうが安かった。

ようするに「羽田→福岡 航空料金÷２＝新幹線＋格安ビジネスホテル」。

　現地で開店前から並ぶことを考えると前日入りだから飛行機でも宿泊費がかかる。飛行機で予定を組むと、もし空席がなければ間に合わないし、通常料金だと想定の倍になってしまう。

　福岡に滞在で余分な３泊は何をしてよいのか解らなかったが、東京へ戻ると約４万円かかるため一泊５千円程度なビジネスホテルに泊まったほうが劇的に安上がりだった。

学生だったからこそできた旅。しかも頭脳労働で若い頃のほうが金持ちだった。

　ただし賢くなるほど無駄には敏感になる。それって賢いほど子供が作れなくなり、ヤンキー風体なら後先考えずに子供作るから若年層ほど狂ってきて事件が増えたに通じてそう。

　今の話なら俺が「こんな時期にやるなんて GOTOヘル」だと揶揄して現実に感染拡大。現在復活した旅行支援も、やり口が絶対に間違ってる。理由は簡単で役所が面倒くさい処理をするのが嫌だから。それで世の中が面倒くさいことになってるのも、失礼ながら世の中は公務員の採用試験に受かるほど頭が回るわけではない。

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回想録　旅行行程

【xx年4月28日　東京→博多】　新幹線の長旅　グリーン車座席の楽を装った拷問に耐える

　カネがあるっても１週間の旅で15万円くらいは費やすわけだし、学生で時間があるからケチってた。普通は５時間で着くようになってた時期に「のぞみ」に乗らなければ安くなるチケットで７時間かかった。どうせ前日に行かなきゃダメだから何時でも着けばよかった。時間がかかる替わりに少し料金追加でグリーン車にしたんだった。

　中高生の頃にはエコノミー症候群が気になる体になってたから。特に身長の半分が股下だから脚の置き場に困った。未だに３列なら真ん中が2cm広いなんて言うお馬鹿さんがいるが、そんなの座席の幅のことでしかない。ロクに新幹線に乗ったことがないか、小さくて関係のないお方の空論。

　左右ならば2cm以上の空間があるんだ。通路側なら誰か通るときだけ自慢の長い脚をどかせばいい。３列中央は、どこにも脚の置き場がないんだよ！ チビ、短足を基準に語られても困る。

　名古屋に入り浸ってた頃に金持ちでもないのにグリーン車を使ったんだ。幅じゃねーよ、長さが足りないんだよ。在来線だってドアに頭がぶつかる。江戸時代の人間の設計のままだから外国人観光客がたくさん来てたときは自分より高いわけで大変そうだが、完全に通れないのが解ってる彼らより、通れそうで通れないこっちのほうが頭をぶつけてしまう。

　グリーン車の座席のフットレストは破壊したい。何度も怒ってきた。あれは最低最悪の邪魔。脚が短い奴はブラブラさせとけばいいだろ。その何がいけないわけ？ 自己中心的な考えではなく、大金を払って不利益を被る意味がわからない。

　フットレストという名前の意味とは真逆、そのおかげで収まるべきところが収まらない。フットレストを避けてガニ股になる。誰もいなければ隣の座席との間でナナメ座りになる。高いお金を出してグリーン車の意味がなく、空いてる普通席でナナメ座りすれば良いって結論になった。満員じゃなければ３列の中央は誰も座らない。

　夜行バスの座席は拷問だから使いたくても使えない。LCC航空は１～２時間でもキツイから乗ったことがない（展示会で実機と同じってのに座った）。外国人なら更に拷問状態でしょう。

　グリーン車ガラガラを覚えてるから空気を運ぶより少しの収益ってことでしょうが、それもJRが直接販売するはずもなく旅行会社が買い取ってる座席だからこその旅行券でしょう。旅行会社って単純な往復しか考えない奴らだから複雑にすると安くならなくなることがある。
　もっと昔なら国鉄時代から残ってた周遊券を使って特急料金は別に払ったほうが安かったはずだがJRへ分割民営化で次々と消滅してた。もはや参考にもならない話。

　通称「ひだま」だったかも。東京から新大阪は「ひかり」で、その先は「こだま」になるやつ。昔だからで近年は東京から博多まで乗り換えなしで行くのは「のぞみ」だけ。

　夜に現地のネット友達の案内で路線バスにて長浜ラーメン屋に連れて行ってもらうが、既に暗くなっていて土地勘もないため、どこに連れて行かれたか全くわからず。当時は小屋で外にまでテーブルが出されていたのと味はあっさり豚骨だった記憶。後に熊本の臭くてギトギト豚骨の悲劇に見舞われたため長浜ラーメンが思い出された。

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【xx年4月29日　ベスト電器　新装開店イベント観覧】

　ホテルの部屋にヘアードライヤーが置いてなかったためベスト電器で小型の折りたたみ型を買う。旅行でも重宝したが、そのうちどのホテルにも置いてあるから自宅で使った。当時ってビジネスホテルでも置いてないものがいっぱいあった。そこから急に何でも置くようになって、今度はエコだとか言い出して歯ブラシだのカミソリだの有料は元に戻っただけだよな。

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【xx年4月30日　天神から博多駅方面の散策（徒歩）】

　まだホテルとネット予約は存在せず、電話をかけまくるために観光雑誌と宿泊案内所が命綱だったのも「博多どんたく」のため以後のホテル予約が未確定のまま旅立っていた。３日間泊まった宿は中洲５丁目あたりだったと思うが、今は様変わりしてしまってどこだったか不明。周囲が胡散臭い店ではなかったため中洲１～４丁目じゃないことは確か。連泊できなかった理由は「博多どんたく」の開催で予約が埋まっていたから。

　通称「親不孝通り」なる近くのホテルへ移った。福岡出身者の話では予備校が集まってるからの通称ってことだった。調べ直すと発祥はその通りだが、予備校へ通う学生とは真逆で不良の溜まり場で治安が悪かったとの説明があった。

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【xx年5月1日　天神から西へ散策（徒歩）】

　大濠公園から先まで歩いたが福岡タワーへは行かなかった。福岡タワーなんてあったっけ？と思ったが1988年に完成だから存在してた。今と過去では趣向が違うから気にもしてなかったかも。

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【xx年5月2日　博多どんたく前日イベント観覧】

　宿が決まってないのに前日のイベント観覧。夕方、西鉄天神駅にあった案内所で西鉄久留米駅近くのエンナンホテルを紹介してもらう。ずごく広いツインルームだった。

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【xx年5月3日　博多どんたく関連イベント観覧】

　部屋の前に勝手に読売新聞が置かれてるため返品して西日本新聞を買う。なぜならそこに博多どんたくの各所での予定が掲載されているとの情報を掴んだから。インターネットが一般化してない時代ってそういうものよ。

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【xx年5月4日　午後は名古屋エキトピア観覧】

　博多どんたくを朝だけ見て名古屋へ新幹線移動。名古屋だけ観覧の友達と合流、体が細いので隙間に入れてもらって見た。回想しても無茶だと思うのは終わってすぐ広島へ向かう。広島厚生年金会館ホテルに宿泊。その場所の現在は広島市文化交流会館。

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【xx年5月5日　広島フラワーフェスティバル観覧】

　観光客がすごく多いとは聞いていたが平和大通りは広くて気になるほどではなかった。のちにパレードを大阪、神戸、横浜、東京で見ることとなるが身動き取れなくなるため広島フラワーフェスティバルのパレードのほうが遙かに見やすかった。

　大型連休にて新幹線は大混雑。広島から新大阪まではデッキ部に大勢と共に立ってた。そこで私が考えたのは新大阪駅にて待機し、新大阪発の最終で東京へ戻ること。
　そうすると東京駅着が23時50分台になるため、遅くなるのを避ける人、在来線が接続せず帰れなくなる人たちによって乗車人数が減る。新幹線の改札口すら出ることはできないが新大阪駅構内で１時間くらいは楽に待てる。
　蓄積した疲れがどっと出て倒れそうな感じだが自由席に座って帰れた。東京駅から在来線へのほうが荷物も増えてたし若いのにヨタヨタしてたような。

これにて長旅は終了。

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【ガキの頃から感じてたよう約20年前から見えていた実情】

　博多でも中州なんて邪悪な空気しか漂ってこないから昼間しか通らなかった。俺が堅物なんじゃなく周りが腐りすぎてるのに気づかないだけ。だからこそコロナ禍で俺が産みだした言葉が「肥溜めの中のうんこは自分が臭いとも思わない」がある。東京なら避けるべき場所は知ってるが、今みたいに情報が飛び交ってない時代には自分の感覚が大事。

　割れ窓理論に通じるが「井の中の蛙、大海を知らず」な自己中発言はテレビタレントにも見られるから従来の「郷に入れば郷に従え」よりも今は「悪事の真似も他人がやってる真似なら正義」と狂いに気づけない。各地の繁華街で東京より怖く感じるのは普通と思われる人が劇的に少ないから。昔って呼び込みなんかの規制が無かったのか緩かった。

　名古屋や大阪でやってきたこと。バスや電車で通過じゃ何も見えないってのが昔から自分に根付いた概念のため博多駅から天神までも歩いたし、広島駅から繁華街を抜け平和大通りまで歩いた。夜にさしかかってくるとアーケードな繁華街は現在形でもだが東京の渋谷、新宿、池袋、六本木に日本中から集まって破壊してきた原点を見る危険な空気が漂ってくるため逃げるよう平和大通りへ抜けたのを思い出すのであった。

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