2017-03-28 Tue
買い換えたニコンのカメラが35mmフルサイズになって4Kビデオカメラ搭載レンズと同じ「引けない寄れない」状況に陥ってる。今まで広角はキヤノン、望遠をニコンで使ってきたが APS-Cで1.5倍だった 70-200mm が中途半端な画角になり望遠はテレコンで対応するとして超広角レンズを購入しようかと思った。ソニーHandyCamのほうも現行品では20倍ズームになっているが広角の改善はなく29.8mmが28mmになろうと大差ないから買い換えず、4K対応の純正ワイドコンバージョンレンズ(ワイコン)も発売されず。
広角は風景、花火と、ゆるキャラ接近戦、望遠はパレード、後方からのステージ撮影...
【動画】
ついに今年は1年ごと1月にCESであった新製品も発表されなかった。噂ではNAB Showで発表がありそうだと。まだ3年くらいしか経ってないのに8K HandyCamはないだろうからNABってことで上位クラスな4KカメラにH.265/HEVC圧縮搭載かな?
H.265は既にソフトウェアエンコーダーを使える状態にしてますが、時間がかかるのに圧縮効率が上がらないのでH.264が主力。処理方法次第だと思うから搭載されるならハードウェアがどこまで進化しているか。噂からの妄想なので実際は発表されてみないと何もわからず。
・ビデオカメラで超広角は無理
花火撮影もビデオカメラにワイコンを付けてきて何mmなら大丈夫かはわかってきてる。44mm相当に0.5倍ワイコンではみ出すことは滅多にないが、ワイコン付けると画面が歪曲し著しく画質が低下する。
ワイコン付けるとHDVやAVCHD方式ハイビジョンならDVからアップコンバートしたような鈍った映像になり、4Kならばハイビジョン[2K]を下回る画像になりかねない。純正品がないためレイノックスの0.66倍を買ってあり計算上は29.8mm×0.66(2/3倍)=20mm相当になるものの2回しか使ってない。画面の中心部はまだ許せるが中心から半分くらいで許せない画質低下が見られ周辺部は流れてしまって使い物にならないから。
知り合いが40万円くらいの業務用4Kビデオカメラを持っているが、似たように編集時に等倍で見ると悲惨な画質だと言う。カメラ本体が大きくなってもイメージセンサーはそれほど大きくなってないからでしょう。もっと高価でイメージセンサーが大きく(フォーサーズ)なビデオカメラにならないと駄目なようだ。
ならばカメラワークさえ捨てればデジタル一眼カメラの4K動画のほうが画質はよいことになる。なんとか買える範囲の値段だと言っても業務用ビデオカメラじゃ旅行に持ち歩けるような荷物に収まらない。
デジタル一眼カメラの4K動画は現時点でパナソニック GH5 しか選択肢がないし、旧来からのカメラメーカーは日本国内で関係ない動画30分制限(29分59秒)も外すと思えず、外したところで発熱で不評なソニーのイメージセンサーであるとソニー自身と(公式には公表してないがソニー製が濃厚な)ニコンのデジタル一眼だと30分も録画し続けたら発熱でアウトだろう。
一応、ソニーにも真っ当な動画が撮れるEマウントカメラの噂が出てるが、真っ当にすべきはカメラよりレンズ操作のほうが先だろ。映画用みたいに大砲にならず10倍くらいのは作れないものかと。ズームやフォーカス操作が写真用レンズじゃ話にならない。
動画もキヤノンなら良いわけではなく2010年から使ってる EOS 7D にて何度も発熱による温度警告が出て夏場だと10分すら録画できない状況に遭遇し、持ってるウチワで扇いで復活させたり苦労の連続。HDでこれなんだから4Kだと更に悲劇が待ってそう。暑い夏の花火で長時間露光するとノイズだらけにもなるから動画だと星空を撮影してる人たちみたいに冷却装備が必要になる。下手に冷やせないのが恐怖の結露。
LEDは専門メーカー以下の素人で発熱しまくり製品だったくせに、
なんでパナのイメージセンサーは発熱少なく長時間録画できるんだ?
キヤノンは動画仕様のところにビットレートはやたら書いてあるのだが録画時間の制限を記載してない。メーカー問い合わせの記録を文字にしてる投稿で最新モデルでも30分制限があると。exFAT対応は単にビットレートが高すぎて4K/60Pで30分録画するだけでも128GBを超える。実売75万円な EOS-1D X II でもHDMI出力が4Kじゃないから ATMOS も blackmagic も出番なし。録画時間制限がないのはパナだけでしょう。GH5は内部で録画しなければ 4K/60p 4:2:2 10bit出力な記載がある。
パナソニックのほうだが新聞が6事業部解を報道しており、その中にデジタルカメラ事業があるので未来は不透明なようだ。なのに秋葉原の秋月電子通商の先にプロカメラマン向けのサービス窓口を開設するから何がなんだか。デジタル一眼は上下しても一定数は売れるはずで、スマホによるコンデジ販売の低迷かとは思う。コンデジだってザラザラ画像をノイズリダクションかけまくりカメラが作ってる写真だってのにスマホのカメラが綺麗になったって笑わせるなと思うが、世間はあれで十分だから売れないわけだ。カメラ女子みたいに気づく人が多ければ別なんでしょうけど。
【静止画】
AI AF Nikkor 28mm F2.8D は持っていたがイメージセンサーが小型(APS-Cサイズ/ニコン名称DX)にて焦点距離がニコンの場合1.5倍となってしまうため、花火撮影ではもっぱらキヤノン EOS 7D で 17-50mm、17-85mm と広角ズームレンズを使ってきた。それでも35ミリカメラ換算値で27.2mm(17mm × キヤノンは1.6倍)だからそれほど広角じゃない。2010年以前の花火ではビデオ撮影のみだったから28mmより広角を持ってない。
サムヤンの 16mm F2 が出て並行輸入販売されてた頃はコストパーフォーマンスから意味があるかと思ったが、長らく踏み込めないうちにケンコーが代理店になって売価が1万円以上も跳ね上がった。最近発売になったのは隣りの国らしいがZEISS(ツァイス)デザインのパクリだから持ったら恥ずかしいよ。“フランク三浦”くらい冗談なら許せるけど日本のサードパーティーと同じような値段しますから。
(本物 ZEISS[国内コシナ扱い] Milvus 2.8/15 は28万円もするから簡単には買えない。それに外国製だからコストパーフォーマンスが悪い。品質が高いことは確かだがZEISSだからって必ずしも最強の性能だとも言い切れない)
20mm F1.8 ED AS UMC の売価は在庫あり比較でヨドバシカメラ 80,600円 であったが、純正 AF-S NIKKOR 20mm f/1.8G ED も 行きつけのカメラ屋で 81,000円 だった。非純正品は低価格であるか、よほどの高画質(高性能)でないと買う気は起きない。ニコンの場合は 20mm 未満に最近の商品がないから 14mm などでは他社製も選択肢に入ってくる。そうなるとサムヤンではなくシグマがある。
古いが純正現行販売品に AI AF Nikkor 14mm f/2.8D ED があり、その中古価格は AF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G ED の中古価格と同等であった。それらの売価よりシグマ 12-24mm F4 の新品価格のほうが高い。ニコンの通称“大三元”で 電磁絞り(Eタイプ) になってないのは14-24mm だけだから新型が発売になれば中古価格も下がるはず。
・静止画も動画の断片なので関係ある問題
ズームレンズを除外しているのは画質に拘りすぎているからじゃない。ビデオカメラのズームと違って焦点距離を変化させるとピントが狂うからである。私がビデオから写真に復帰して、いきなり高いレンズを買ったのに怒った部分。ビデオだと「寄ってピントを合わせてから引く」という操作が一般的だったが、それを写真のレンズでやるとピンボケしてしまう。そこを証明するかのように、オートフォーカスにてズーム操作すると連動して距離計が動き正しいピント合わせをしていた。
長いことビデオだけになってて、業務用どころか放送用ENGカメラのレンズすら使ったことがある私としては厳密に合わせるため最大望遠にしてピントを合わせてから引くという動作が当たり前になっていたからドンビキした。
写真で2010年に買ったタムロンの広角ズーム(17-50/2.8)で「虚空間?」にピントを合わせるかのよう操作ができ、無限を超えて回してしまうと、いくら絞ってもどこにもピントが合わない状態になることがわかった。ほとんどのズームレンズで無限の指標より先に回転させることができ、距離表示は広角側と望遠側で全く違っている。ようするに花火撮影とか暗闇でズーム操作すると同時にピント操作も必要になり、どこに合わせるのが正しいかわからなくなってくるため無限位置が確実に無限な単焦点レンズが欲しいわけ。
そんな感じでずっと思ってた。何メートルか入力させやがれ!ってね。そうすればズーム位置から何らか計算でピントの位置は合わせられる。また、同種の計算値からズーム操作での誤差だけを自動で調整することも可能でしょう。せっかく望遠側で合わせたのに広角にしてオートフォーカス駆動させたらピントが甘くなるか外れる。
私が考えるに、小型化により個々の焦点距離で画質が最大になるように設計しているため、高価なレンズでも微妙に「バリフォーカル(可変焦点レンズ)」になっているのではないかと。安いレンズの場合は極限の小型軽量化とかでズームとピントの両方を操作せねばならず、事実上のオートフォーカスに“おんぶにだっこ”になってる。
全てのズームレンズでどうだかは知らないが、2010年頃調べた段階で EF70-200mm F2.8L IS II USM ではズーム位置によるピントのズレは少なかった。同型ではニコンよりキヤノンのほうが先から根元まで太いままだ。それが光学設計に関わってるかは知らん。その後カメラ屋でテストした程度だが高倍率ズームはメーカー関係なく悲劇的でオートフォーカスなしではズームできない。
ニコンも自分が買った AF-S VR Zoom-Nikkor ED 70-200mm F2.8G の次のモデルではキヤノンと同じ形になったため、そこが改善されてるか期待するもダメで、最新型(AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8E FL ED VR)は使ったことがないので不明。
【導入用資料】
アオリ、魚眼を除き 20mmより広角なAiニッコール単焦点レンズ
AI Nikkor 20mm F4 (1977年3月)
AI Nikkor 15mm F5.6 (1977年5月)
AI Nikkor 13mm F5.6 (1977年6月)
AI Nikkor 18mm F4 (1977年6月)
AI Nikkor 20mm F3.5 (1979年3月)
AI Nikkor 15mm F3.5S (1982年2月)
AI Nikkor 18mm F3.5S (1982年2月)
AI Nikkor 13mm F5.6S (1982年3月)
AI AF Nikkor 20mm F2.8S (1989年7月)
AI AF Nikkor 18mm F2.8D (1994年4月23日)
AI AF Nikkor 20mm F2.8D (1994年3月26日) 希望小売価格89,100円 現行品
AI AF Nikkor 14mm f/2.8D ED (2000年7月15日) 希望小売価格267,300円 現行品
AF-S NIKKOR 20mm f/1.8G ED (2014年9月25日)希望小売価格113,400円 現行品
Gタイプ20mm未満なし、Eタイプなし。
シグマ 20mm F1.4 DG HSM | Art 最安売価108,670円 リベート1万円
シグマ 14mm F1.8 DG HSM | Art ※ 発売日 価格未定
シグマ 12-24mm F4 DG HSM 最安売価153,280円
タムロン SP 15-30mm F/2.8 Di VC USD 最安売価96,800円
タムロンの単焦点は35mmが最大広角で超広角単焦点レンズなし。
・AF-S NIKKOR 18-35mm f/3.5-4.5G ED に比べて新しい製品なのに AF-S Nikkor 16-35mm f/4G ED VR の品質が悪いことが外国の計測調査報告にあった。手ぶれ補正くらいの価値しかないと厳しい。18-35mmには更に古い Dタイプ もあるが、それは高画素のカメラではやめといたほうがよいと。ようするに 18-35mmのGタイプがかなり良いらしい。
・今の流通価格に違いはあるが、AI AF Nikkor 20mm F2.8D より AF-S NIKKOR 20mm f/1.8G ED のほうが買うべきだとあった。ただし周辺減光は激しいままと計測されていた。このあたりは純正ならではのレンズデータからカメラ内部もしくはRAW現像時に補正できるでしょう。
“大三元”レンズでもそれなりに周辺減光があるので問題視するレベルではない。
・ニコン、2017年3月31日までキャッシュバックキャンペーン中。終了間近。
・シグマ、「2017年 シグマ レンズキャッシュバックキャンペーン」 2017年2月24日(金)~2017年5月25日(木)。ただし対象レンズがArtシリーズ単焦点と150-600ズームだけ。
・いまだ必要な機能付かず
カメラ側で入力した距離間のオートフォーカス駆動制限とか、フォーカスブラケット(ピントを微妙にずらしながら複数枚撮影)とか、多くのシーンで必要になってきたことが搭載しないメーカーは時代遅れ。
前者に関しては特定レンズ(知る限り高額な超望遠レンズ ソニーのサンニッパとか)でのみ実現されてるだけ、後者は「4Kフォト フォーカスセレクト」としてパナソニックのカメラにはあるがニコンやキヤノン等にはない。ソニーやパナソニックのほうが現代用途に合わせてきている。
※ 固有の名称はそのまま記載してますがキャッシュバックの正しい英語はリベートです。
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