2017-03-30 Thu
熱海は世代交代が進んでるふうな話も聞くが、外部から見ると昭和30年代の過去の栄光をいまだに引きずってるご老体が裏で糸を引いてる気がしてならない。牛耳らなくても高齢化の町中がそういう感じだし、子の世代(4~50代)の経営者も代わり映えしない。変化を恐れるどころか、もう熱海には城崎温泉みたいに温泉浴衣姿で歩ける風景なんてない!湘南を模倣しリゾートマンションやら親水公園を見れば一目瞭然で、もう温泉街としては取り返しのつかない変化が完了してる。ということは外国人のツボにはまらない。昭和の賑わいは棚ボタであり、経営能力がないまま商売していたためバブル崩壊やリーマンショックで潰れた大規模施設の大部分は外部の事業者によって運営されている。2011年頃に潰れた施設は東日本大震災を理由にしたがるが、少しも耐えられないってことは自転車操業で、もっと前からダメだったのだ。よってホテル名が違っても同じ経営母体ばかり。星野リゾートや大江戸温泉物語みたいに名前も変わってしまうとわかりやすい。それら運営できてることから立地条件や施設じゃなく経営能力の有無だと証明されてしまった...
・景気がよくなってるいまだからこそ手を抜くな (過去の失敗を繰り返すな)
居抜き物件で経費が安くても営業をし続けるには従来の概念を引きずってはならず、長野県タクシー会社の中央交通が同業転職してくる人を拒絶してるよう間違った環境のもとで長年働いてきた人は凝り固まった考えになっており、酷だが潰れた施設の従業員を引き継いではならない。経営責任といえども潰れるような施設の従業員は残念ながら使い物にならないからだ。そこがわかってないから建築とかでも外部から連れてくるとか文句を言うわけ。仕事ができないから連れてくるわけ。
熱海駅ビル商業施設のラスカ熱海開業によって周辺の商店街に良く言えばシャワー効果、悪く言えば おこぼれ特需が訪れているが、そう指摘するように古くさい商店は現代に合わせた事業を行っていない。間違えそうだから付け加えると古くさいってのは建物のことじゃなく考え方。
何年間も言ってきたように熱海の個人事業主は市場調査ができてないため私たち旅行者が各地で見てきたことを知らないのだ。自分たちがしている事、提供してるものの評価が客観的にできてないまま営業しているのである。
前に指摘したように 選びまくってしまった A PLUS 認定品は意味を失った(結局、馴れ合い)。客足が遠のいて危機に陥っていた足利フラワーパークを救った人の話と同じで「なんでもあったら、何もないのと同じよ」ってことが全くわかってないのである。そんなことは客なら誰でも感じ取ってるから客足が遠のいてゆくのである(過去に書いているので割愛)。V字回復はメディア戦略の、またもや棚ボタなので、先のことを考えて事の本質を知る必要があるから書き続けておきたい。
<追記 2017年4月22日 テレビ東京「充電させてもらえませんか」にて
愛知県豊川市 豊川稲荷参道の店舗で各店に優勝の品があり「もちまわり優勝」が問題にされてた。当たり前ですよ。
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・異なる事情も考慮せず訪日客に頼る大間違い
別府とか他の観光地と比べて熱海は外国人観光客が少ないので増やす政策をとれという論調は断片の数字だけの浅はかな考え方である。バブル崩壊後から2011年の底になっても熱海は日本人客が多く行ける環境にあった。立地条件の悪い観光地は日本人客が来なくなったから外国人観光客を誘致しなければと仕方なかったにすぎない。でなければ外国人対応なんて面倒くさいことをするはずがない。
訪日客の誘致に関しては曜日に関係ない閑散期に宿を埋めたいからだろうが、これまた熱海に関しては曜日に関係ない高齢者が埋めてくれているので交通費がかかりすぎる地域に比べると客は多い。客が入らないってブツブツ言ってる宿は時代に合わせない自業自得である…安いか高いか格差時代がやってきてたわけ。そこで時代に合わせらない宿は中間層のお金が出せて日本の旅館を味わいたい外国人を狙ってるようにしか見えない。
外国人頼りじゃないのは大江戸温泉物語が証明してくれてる。潰れた水葉亭だが4月28日に大江戸温泉物語 熱海伊豆山ホテル水葉亭としてリニューアルオープン。2011年から南明ホテルの後を継いで営業してるところより予約状況は多い模様。近隣の大江戸温泉物語運営ホテルについても休日より平日料金が安いため平日のほうから先に満室となってる場合が多い。水葉亭は倒産じゃなく老朽化と客数減少で営業終了だったはずなので、南明ホテルからの改装を見てきてると伊藤園グループなんぞよりはるかにマシな改装をしてるんじゃないかと思う。ほとんど手を加えないから伊藤園グループのほうが料金は安いけどね。
熱海は客がいるからやらないが、伊豆半島も南へ向かうほど宿泊客が減るから時代に合わせて “おひとりさま”歓迎とかやってる宿や、都内などから送迎バス込みの「おおるりグループ」等、おのおの経営の仕方がある。何も変化がみられず、そのまんま営業してきたところが潰れる傾向が高い…客として言うと行きたいところではなくなる。
“核家族”という言葉はかなり古いのに家族構成の変化に合わない大きな部屋を維持して経営難に陥ったり、和室のままだったところは失敗してきたと思う。知ってるか知らないか不明だが、洋室に改装するってのは外国人客のためじゃなく日本人のために行う。若者であったら非日常として和室のほうを好むかもしれないが、高齢者は和室の方が好きなんて、とんでもない間違った思い込み。むしろ高齢者のほうがイス(ソファー)やベッドのほうが楽だから好む。畳のほうが脚がつらいわけ。そして座ったり立ったりもつらい。老人を見てきたからこそ知ったことがある。多くの高齢者を泊めてきたくせに何もわからない宿は消えてきた。スパ&リゾートだって和室のままだったらどうなっていたことか。和風旅館の建物なら別として洋風ビルなホテルで和室なんて若者は好まない。
・熱海はほとんど外部と関係を持ってこなかった
観光に客として関わってるだけでも各地の関係性が見えてくるもの。観光大使のお姉さんがどこで宣伝活動をしているから、たとえば長崎・神戸・新潟・横浜・函館は港の5都市として個々の都市に集まって活動している。そこを見ると熱海には1対1の関係しかない。
この関係づくりはご当地キャラの宣伝活動を見たほうが明白で、各地でご当地キャラのイベントを通して関係性を作ってる。伊豆としては熱海と下田が比べやすく、固有企業団体が持っているのと商工会議所が持ってることから活動範囲が全く違っており、熱海の場合は自分らの事業に関係するかしないかで出番が決まる。早い話が熱海市としてご当地キャラは存在しておらず、市長に嫌われようとも下田市としては存在していると言える。この違いは宣伝活動して大きい。先日、茅ヶ崎に「あつお」が行ったが駅ビルの運営会社つながり。駅でのキャンペーンもJRや伊豆急の親会社の東急であって自力のルートなんてあるのだろうか?
熱海に ひこにゃん 来るか? (札束でどうにかするようなことせずに)
1対1と書いたよう陸前高田のイベント関係で たかたのゆめちゃん が来たくらいである。通常は宣伝活動として伊豆キャラ同士が集まるくらい。ホテル旅館の企業キャラで市町村として平等活動するキャラじゃない。代表で出て行くという器の大きさはないのである。大阪府が「もずやん」を除いてクビにしたように、使い方がわかってない地域が多すぎる。ダメな地域ほど個別の小組織が地域外には知られないようなローカルキャラを作り出したがる。乗っかるキャラがいないからだ。
平井の商店街のキャラが須崎のイベントに行く意味わかりますか?
(平井=東京都江戸川区 総武線平井駅近く。 須崎=高知県須崎市)
わかってたらもっと上手な宣伝活動ができてました。現在は観光宣伝の頭が ゆるキャラ だから例にしただけで、基本的には通常職員の努力の差が大きい。やってる気になっても、知名度を上げたところは桁違いの活動をしている。
人間による宣伝活動にしても、「お仕事で仕方なくやってます」と感じるところはよくある。パンフレットがなくなったからって時間前に店じまいする奴に心当たりはないかい? 加えて ゆるキャラ の活動も、とりあえず出てればいいかくらいと必死に活動しているかくらいの違いを客は感じ取ってます。
関係性を構築しないってのも最初に書いたように過去の栄光を引きずっていて上から目線でしか見えなくなってるからではないかと言うことだ。没落同然を経験しても態度XLサイズなわけ。
たまに温泉会合とか梅サミットとかで集まるものの、それを通して関係都市と定期的なもちまわり宣伝活動とかが見られない。五大港を取り上げたが名目はどうにせよ各地で関係の構築は見られ、それが楽に可能になったのが ご当地キャラ の存在だったのに熱海市は関心なし。熱海市は対立関係を生まないようにキャラクターを生み出さなかったわけだが、固有の利益の団体所属だからって関係なくやる気の問題。バリィさん(愛媛県今治市)は団体じゃなく一つの企業が生み出したキャラクターだが地道な努力の結果。商売がうまかったわけ。
市役所のAD事業は大成功したわけだが、既に各所で真似は進んでいるからこのまま見通しが明るいわけではない。役所事業による棚ボタ景気であろうが何だろうが企業なら儲かってる時期には貯め込み不況に転じたときこそ投資だと思う。観光業なら儲かってる時期だからこそ来たるべき不況への対処をしておかなくてはいけない。ところが、なぜか大手企業だろうと逆のことばかりする。儲かったからって高い株を買い、不況になったら資金がないと下がった株を売るような阿呆なのだ。宣伝活動と既存客への対応も反対になってないか?
・時間とお金の問題
経済状況や交通事情が変化した近代において日本の4分の1の人口が集まる関東地方から行きやすい場所は限られる。世間でLCCと言われる前から新幹線より格安な航空会社があったわけでLCCが増えたことで加速させた。関東なら成田空港や茨城空港発着、東京駅までの格安バスもあるから“使える人”にとって旅先は激変した。昔はなかったANAやJALの通常便の早割でも新幹線より安いからLCCのような制約なしで使いたい。
だから成田・関空→福岡、新千歳、那覇など利用者が多いまま格安な地域へは行きやすく、その拠点から離れるほど不便になる。また、特急電車での国内旅行より海外のほうが安上がりの地域ばかり。新幹線で東京→名古屋より台湾へ行くほうが安い。訪日客も空港までは安い便があるが日本国内の交通は苦労する。それでも客が増えるなりの理由はわかってるのだろうか?
・優遇という名の差別 訪日客ちょ~お得、だがそれは危険な思想
訪日客が成田まで安くやってきたわけだから、国内移動の値段の高さにびっくりしてる投稿も見かける。ところが、知ってる人たちは訪日観光客に限って買える「JAPAN RAIL PASS」で遠くまで行く人や、JR東日本なら「JR Kanto Area Pass」「JR TOKYO Wide Pass」「JR EAST PASS (北陸版、東北版)」「SENDAI AREA PASS」「JR East-South Hokkaido Rail Pass」を買ってお得に旅できる。特急のくせに新幹線並みに高い路線の一つに成田エクスプレスがあるが「N'EX TOKYO Round Trip Ticket」という割引がある。外国人全員が対象だから文句が出ないが、使えない日本人にとってはヨダレじゃなく激怒したい差別的お得な切符。こういう逆差別も日本人的な曲がった発想。
ナイスミディパスとか女性のみ割引のがあったがアメリカでそんなサービスやったら大騒ぎになる。日本は男女とか過去の払拭から平等を通り越して優遇という名の逆差別とあれば とことん寛容な国だから差別に怒るくせに優遇には怒らず平等を根底から理解してない。だから外国人観光客が増えてるのに軽々しく何々サービスとかやる行為は怖いのだと先に知っておくこと。誕生日だからお安くしますとかから妄想を膨らませ問題になる安直な理由で客寄せ商売したがるし、単なる優遇とレディーファーストの違いすらわかってないのが大多数の日本人。
JR東日本が提供しているのだと乗り入れてる別会社の路線が含まれることがある。伊豆急行線も下田まで含まれてる。
→ ジャパンレイルパス
→ JR東日本(英語ページ)
日本人(外国人)客に乗り放題券なんて用意してくれる国なんてどこにあるのか? この話はジャパンレイルパスを知らないとき、なんでグリーン車なのにやたらと騒がしい外国人と遭遇するようになったのかと疑問から始まった。ジャパンレイルパスにはグリーン車用があり、その1週間分の料金は我々が東京~新大阪を1往復しかできない料金。旅人として怒らないわけがない。
さておき、そういう切符があるなら持ってる客を利用しない手はない。定額の乗り放題切符を買ってる訪日客なら追加の出費なく新幹線に乗ってこられるわけ。外国人の日本旅行のネット投稿を見てるとジャパンレイルパスの知名度は高いと思われる。
・国内旅行は高い(贅沢)
当然の結果で国内旅行は贅沢。東京から九州へ何泊か旅行するなら東南アジアどころかハワイにも行ける費用がかかるからだ。博多どんたく~名古屋~広島フラワーと1週間くらい回ったときは15万円(交通費8万円)かかったし、紀伊半島東側の旅は2泊3日の交通宿泊だけで5万円(他費用4万円)かかってる。ビジネスホテルじゃなかったら何万円も上乗せになる。
東京中心にした関東地方からみて熱海は普通電車で気軽に行ける場所なのだ。
よって新幹線の交通費を払えるなら東京へ泊まるはずの客を呼び寄せるくらいしてもよい。既に嘆きの投稿をしているが時期によって単なるビジネスホテルの異常な高騰なら食事付きの旅館に泊まれる。
もちろん完全に東京を離れるならライバル観光地は増大するが、早く東京へ戻りたいなら場所は限られてくる。不便なところへわざわざ行く訪日客は多くなったが、東京から近いにも価値はある。
外国語パンフレットを作るのも当然だとして、来てからの対処より呼ぶためが先な状態ではないのか。宣伝のため外国人を数人を呼ぶ事業は各地で行われてるが、自主的にやってきた人の投稿じゃないと火は付かない。「数」としては日本人客へ誘致活動したほうが効率が高い。
・長期滞在(湯治、保養)には不向き
安価である湯治宿泊所が見当たらない。グランブルーファンタジーの賞品CMのように1000万円で365泊じゃ高くてシャレになりません。ふふ なら高価すぎて100泊できるかな。それは別として1泊1万円かかるなら月30万円だから湯治なんて無理な費用。
平地が少ないのに良い場所に空き地または廃墟がたくさんある。ぶつぶつ言っても誰かの土地なら何もできない。空き家率が 50% と言われてる熱海市のくせに賃貸物件がほとんどなく、あったとしても自宅に温泉ないし湯治客なら悲劇的な立地条件で自家用車がなかったら生きてゆけない場所ばかり。それに賃貸物件は2~3ヶ月という短期は受け付けない。ウイークリーマンションもない。
湯治じゃなく保養として年単位で住まなければならず宿より安上がりでも敷居が高い。買うにしても越後湯沢で起きたことと同じ格安物件が大量に出ているが、ボッタクリな管理費は1年払えば購入価格を上回る部屋も多数あり、更に住民票を移さないと別荘税が来る。リゾート地の不動産は闇の宝庫だ。東京のマンション暮らしの経験があれば都内のタワーマンションよりボロ屋のほうが管理費が高いんだからボッタクリと言う意味がわかるはず。元値が億ションだと捨て値に下がってても管理費がクソ高くて買えやしない。葬式代みたいに言われるがままぼったくられてきたのに近い。都会でも一部に悪徳業者がいて報道されたりするが、そういうのに限って妨害工作とか脅しまがいを働く893がらみも疑うが、住民組合が今の管理会社を追い出さない限りは何も変わらない。
熱海の繁栄は海外旅行など広がろうともバブル崩壊までは続いてたから小さい頃に裏道まで知ってた。近年には私が愛しの八重歯ちゃんと呼ぶ女神のおかげでまた熱海に関心を持ち、観光客数がどん底に至る時期を最もよく見てきた。観光予算には時差があるため客数が上昇に転じてからも2年間くらいは客が増えた感じはしなかったが、そういう時期だからこそ宣伝を増やすべきだったが逆に縮小してしまって、儲けが見えたからか今になって宣伝活動を増やし始めてる。
V字回復で舞い上がってるが、どん底の頃から私が感じて指摘し続けた多くの問題は残されたままだ。
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