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テレ朝は旅番組が苦手
 テレ朝で1時間以上の旅番組は全く思い浮かばず、短い「ちい散歩」くらしか思いつかない。そのあと人選を失敗して今の「じゅん散歩」につながるが、その間にフジテレビが「国分太一のおさんぽジャパン」を開始している。
 放送時間帯と視聴者層として成功したのが「路線バスで寄り道の旅」であるが、登場人物設定はテレビ東京「ローカル路線バス乗り継ぎの旅」をパクリ、仕切り役/自分勝手なギャンブラー/ゲストマドンナと同じ3人構成で一般ウケする内容にした。

 全ての放送局が真似事ばかりだからパクリ自体を問題視しておらず、問題は企画の真似から正しい方に向かわせているか、間違った方に向かわせているかである。

 BS朝日(衛星放送)には少しあるが旅番組ってより歴史ものが目立ち他局と傾向が違う。だから旅番組は少ない。 放送局に限らず衛星放送番組で当たりもしないが外れもしないのは出演者が出ない地域紹介に徹しているもの。

 出演者がいると出演者の技能や裁量で番組内容が左右されてしまう。出演者を間違えると上品や高級品が下品や安物に見えることが多々ある。若年層を視聴者を狙おうとして若年を出して品格をなくす場合がある。

 BS-TBSやBSフジのほうが視聴者層を選んでいるから見るか見ないかはっきり決められる。いくら日本中が対象でも衛星放送の場合は地上波に比べて最初から視聴者が少ないため万人ウケする番組を作っても視聴者数は少なくなる。ならばマニアックというか趣味に徹したほうが視聴者を呼び寄せることができると考えている局もありそうだ。上記に書いたように朝日系が旅番組を作るのが下手ならBS朝日で歴史物が多いのは正しい選択なのかもしれない。


 テレビ朝日「極上!旅のススメ」は、いったいどこへ行ってしまったのだろうか? 最大の失敗は対決姿勢を打ち出していたことで、客の好みを否定するような内容であってはならない。日本テレビ「どっちの料理ショー」みたいに究極の選択にはならず、単に選ばれなかった観光地が劣っているかのような印象を与えていた。対決する地域の共通点も謎だったし、テレビは宣伝しかしないので旅行会社の宣伝をしたかったのが先で番組を作ったんだろうと分析してた。

 更に生放送の必要はなく放送時間帯が日曜日の昼前と悪かった。もはや録画なしでは考えられないが、録画するような部類ではない視聴者層を考えると放送時間がまずかった。

 当初の内容は悪くはない方向性であったが、もっと良くするためか軌道修正したときの方向が真逆で、平凡すぎ正しい意味でシュルレアリスム(シュールレアリスム)的な内容になった。しかし旅行ってのは非現実的な要素であるから、アホな芸人が間違った意味で使う シュール のほうでなくてはならない。

 全ての放送局に言いたいのだが、番組名が同じくせに「内容」「質」が大きく変わってしまうのは勘弁して欲しい。後番組で反感を買う例ではテレビ東京の「いい旅!夢気分」から次のナレーターの変更で下品に転落させ大失敗したのがある。加えて “差別化” という意味を取り違えており、そういう「まじめにやれ!」と思う番組は見なくなる。権力を持つJ事務所のタレントなんぞ出す番組は内容が疎かにされてる。

見るだけの番組で終わるのか?旅客の気持ちで作るのか?が問題でしょう。
| emisaki | 2017-05-21 Sun 20:55 | comments (0) | 大衆媒体::テレビ・映像 |
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