サイト内 移動
NEW ENTRIES
Search Box
CALENDAR
S M T W T F S
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
<<  2024 - 11  >>


2024 - 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
2023 - 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
2022 - 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
2022 - 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
2021 - 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
2020 - 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
2019 - 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
2018 - 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
2017 - 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
2016 - 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
2015 - 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
2014 - 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
2013 - 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
2012 - 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
2011 - 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
2010 - 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
CATEGORIES
ARCHIVES
Status
現在: ゲストモード
PROFILE
OTHERS
POWERED BY
ぶろぐん

長年の謎「錆びたバケツ」解る
映画 STARTREK IV で、ドクターマッコイが「この錆びたバケツ"this rust bucket"で本当にタイムトラベルするのか!」とカークとのやりとりの中にでてくる。終わり近く 新型 ENTERPRISE を見る前、新しく乗組員となる船についてマッコイが貨物船だろと言い、スルーにEXCELSIORじゃないかと言ったあとスコットが「あんな古バケツ」と訳されてた。

 真面目に調べる気がなかったと言うよりも当時は調べる手段が限られていた。持っていた辞書にも載ってない。ところが最近になって Rusty Bucket として聞くことがあったから文明の利器を使って調べると英語英語検索のため視覚で直感的にはわからず rust bucket として再度検索すると米国の俗語で老朽化した船(老朽艦)、おんぼろ車のことだと判明。

だが、原文から突き詰めてゆくと翻訳字幕も吹き替え台詞も粗が見える...

映画 STARTREK IV ほぼ最後のシーン

<英語 台詞>
McCoy: The bureaucratic mentality is the only constant in the universe. We'll get a freighter.
Sulu: With all due respect, Doctor, I'm counting on Excelsior.
SCOTT: Excelsior? Why in God's name would you want that bucket of bolts?
KIRK: A ship is a ship, Mr. Scott.
SCOTT: Whatever you say, Sir. Thy will be done.

<字幕>
宇宙から官僚主義が消える日はない。貨物船だ
わたしはエクセルシオだと思う
エクセルシオ?あんな古バケツのどこがいい
船は船だ
ですね 結局は乗り手次第

<吹き替え>
どう考えても宇宙から官僚主義が消える日はないな。きっと貨物船だ。
状況から判断してエクセルシオだと思います。
エクセルシオだと!なんであんなボルトだらけのバケツがいいんだ。
船は船だ。
艦長がそうおっしゃるなら文句は言いません。


字幕と吹き替えは双方に一長一短があり、組み合わせればもっと良くなる。

 誤訳はよくあるが、普通の意味として翻訳に難ありってことになる。字幕だと文字数の関係からすっ飛ばされてることが多い。真っ当に翻訳されてれば吹き替えのほうが正確に伝えられる。

 数々の映画で翻訳(誤訳)の問題は出るのだが、特にスタートレックなど合計で数百話の長編物は物語の世界観というものを理解してないと頭にくるほどの誤訳を生むから困るのであった。

 名前が変えられることもあるが、リメイク版も初回2009年版ではチャーリー(チャーリー・スコット)、「加藤」で非常に残念だったが2013年にやっとがスコット(愛称スコッティー 正しくはモンゴメリー・スコット)、スルーに正されるも、私が生まれる前からだから遅すぎる。そう思うくらいだから熱狂的ファンから、せっかく作り直したのにと苦情が入ったのだろうか。

 過去にも、まんざら間違ってないと勉強になったこと取り上げたが、それはアイスコーヒー。ある英語の先生が店で売ってる商品の映像に対してテレビでアイスコーヒーなんて言わない、それだとコーヒーが凍ってるとかコールドだとか偉そうに語ってたのだが、私は十数年前に洋画(Smallville 和名ヤングスーパーマン)で聞いてたから違和感をもったわけで、英語字幕(クローズドキャプション)から氷が入って冷えてるコーヒーを ICED COFFEE と言っており日本人としてはアイスコーヒーに聞こえる。缶コーヒーはCOLDかもしれんが、氷入りなら間違えでもないだろって。

 ボーっと見てなければけっこう勉強になる。普通のテレビ番組も誘導されれば害悪だが知識武装して視点を間違えさえしなければ有益だ。昔からいた教育ママゴンみたいなのが、うちの子はNHKしか見せないってのは反対に問題の多い大人にしか育てなかったのだ。本件とズレるが子は知るために質問攻めしてくるから大人がどのように誘導するかにかかっている。名探偵コナンの題名にあるが、なんでもかんでも Need not to know(知る必要ない) では何も進まないのである。小さい頃を思い出すが、大人が子供扱いしているうちに子のほうは先に進んでいるのさ。今じゃ、それをイカレた方向に使う頭でっかちばっかりだけど。


閑話休題、

 映画業界ってやつは翻訳がつきものなのに和訳じゃなく和製英語を多用したり困りものだ。かつて戸田奈津子さんが翻訳家に必要なのは英語より日本語だと言ってたように近代の翻訳家は日本語がわからないのが増えたってことを意味してるのではないか。
| emisaki | 2017-08-22 Tue 22:08 | comments (0) | 生活::その他 |
コメント