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キヤノンGX10発表から気になるソニーの動向(2)
 帰ってきたらAV Watchが報道してた。SONY FDR-AX700がオランダで行われる国際放送機器展で発表され10月から発売。日本での価格と発売日は、まだ発表されていない。

 速報からだと像面位相差検出AFなど搭載したものの2014年3月14日発売FDR-AX100のマイナーチェンジほどにしか思えず60pも未対応。明るい(大型)レンズでの空間光学手ブレ補正なんか革新的な何かも見ることはできなかった。4:2:2 10bitも同型業務用の最上位機種のみでありGX10系統と同じハイビジョンのみ。4Kで4:2:2 8bitが可能なのかも、録画中HDMI出力できるのかも全くわからん。4:2:0 8bit 100Mbpsそのまんまに感じる...

 業務用機の価格は不明だが民生機 FDR-AX700 は $1899.99 (販売店予想価格)と出ていた。為替レートそのままとはならないだろうから日本だと本件のiVIS GX10より少し安い程度ってことになり、ソニー製の機能・性能はお粗末としか言いようがなくなった。

 レンズ焦点距離だが35ミリカメラ換算29.0-348.0mm 12倍と私が29.8-298mmな所有機で感じている“引けない、寄れない”も同じ、AX40, AX55で改善されたはずが全く継承されておらずハンディカム系での大口径の維持とツァイスの縛りだろうか。Canon GX10系なら 25.5-382.5mm 15倍である。キヤノンは専用テレコン・ワイコンも同時発表されているがソニーは発表されてない。外国のウェブサイトを探ってるが専用アクセサリー製品の情報は見つかってない。

 ビデオでも写真でも長く撮ってきて広角29mmではシャレにならんよ。写真用では28mmレンズがあるが、特に狭い日本、狭い部屋なんかだと中途半端な広角なんだ。歪曲が目立たない範囲でだが20mmあるとウサギ小屋の日本家屋でも距離がとれない景色でも使える。広角24mmが譲れない限界でしょう。

 キヤノンGX10は広角25.5mmの専用ワイコン装着で20.5mmだから使い勝手がよい。特にワイコンは汎用だと画質が著しく悪くなる。ソニーは空間光学手ブレ補正になって手ブレ補正を止めなければテレコン・ワイコンは装着できず()、注釈なしで既存品は対応製品から外された。それで他社製を買ったわけだが4KがHD未満の画質に落ちる。だから広角度が足りなくても付けるのをやめてワイコンは新品同様のままだ。

※ 空間光学手ブレ補正ONでワイコン付けるとレンズの動きによってケラレが発生する

 ソニー自身も4K対応ワイコンなんて発売してないし、他社も使えると言ってるだけだ。画質劣化は放送用カメラのレンズとて同じでHD仕様の広角レンズが導入されるまで酷い画像をテレビで見せられてきた。だからキヤノンが言う専用設計で55,000円は妥当な値段なのだが、だったらその費用で最初から20mmからの20倍ズームレンズにしてくれたほうが実用性が高い。

 昔、CDジャケットサイズのプレイヤーD-50を展示会で発表した際、小ささで負けた他社が展示前に引っこめたという噂があったが、そこまでいかなくても近代の傾向として立場は逆転しており 後出しジャンケンに負けるソニー製品は残念なものとなったと個人的には感じている。この状態でFDR-AX700を誰が買うの?

※ ワイコン:ワイドコンバージョンレンズ/テレコン:テレコンバージョンレンズ

FDR-AX700 (英語)
| emisaki | 2017-09-15 Fri 23:28 | comments (0) | 映像音声::動画(ビデオ機器) |
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