2017-09-28 Thu
縦位置(縦長)で撮影する場合に人物なら上が空いてしまう理由が前々から苦情を申し立ててるようにフォーカスポイント(オートフォーカスの計測点)の配置にある。本来、内側の枠のような状態で撮影したいのだが外枠のような構図になってしまう。35mmフルサイズ(ニコン FX)と通称APS-Cサイズ(ニコン DX)というイメージセンサーの大きさの違いがあっても部品を使い回しているためDX機では画面全体から選択できるもののFX機だと中央部に集まっていて日の丸構図を余儀なくされる。FX フルサイズ機なのにDX機で撮ったかのような無駄が出る...
ならばフォーカスロックしてカメラを動かせとは理解度が低いか、もしくは被写界深度の深い世界しか知らない人の言うことであり、レンズの特性がわかってたら言うことではない。レンズの性能は円形に現れるから長方形として使っているからには縦位置撮影の場合は上下の画面の端では不利になる。
ということで、意図せずに鼻の頭にピントが合ってしまって目というか顔の表面がボケてしまう状況だとフォーカスロックなんて使えない。なおかつ、新製品のD850でさえ私が求める「フォーカスブラケット」機能が搭載されなかった。被写界深度合成用の機能は搭載されたが、AEブラケットのように気軽に使用できる代物ではなかった。
フォーカスロックが可能なのは、かなり絞り込めている場合でピンボケしないであろうと想定できる場合に限る。だから通常はフォーカスポイントに収まった状態でしかシャッターを切ることができないため、上下左右のどこかガラ空き写真ができてしまう。言い訳でしかないが、そうならざるを得ない。
どうすれば良いのかが悩みだ。
もちろんフォーカスポイントの選択肢が画面全体に広がってるメーカーの機種を買えば解決する。となると所有のカメラ資産をかなぐり捨てる必要があるから困るわけだ。これがニコンやキヤノンと一眼レフの世界シェアを二分と言えるほど占めているメーカーは相手にしてくれず他社のほうが理解度が高いのだ。
結果的に必死なメーカーは、何かとかゆいところに手が届くことをしてくるが、
カメラ販売として他社より売上の高いところは殿様商売ってことなのか!?
17mm F8 ... これならピントの合う範囲も広がってるが、暗くて F2.8 だとピンボケを量産してしまう。日中でも日陰に入れば暗いからボケないように絞り優先なんかにしていると悲劇的に遅いシャッタースピードや超高感度になってて帰宅してから見るとノイズだらけになってたり。単焦点のF1.8を使ってたらどうなっていたことか。ファインダーや背面の3インチほどの液晶画面じゃ小さすぎてピンボケの確認は難しい。
人物を撮影すると立ってても真っ直ぐじゃないとか凸凹しているからとか言われかねないが、ビデオ制作会社の人から言われた「平面を撮影して平面で受けてるから全体がピント合う」なんてのが思い込みであることは広角レンズより歪みの少ない望遠レンズで壁を撮影しても体感していること。
ミラーレスカメラじゃあるまいし即時に画面を拡大して撮ることはできないから撮影後に確認しないとわからない。手持ちなら自分が動くこともある。ライブビューでの撮影のほうが適しているが、ソニーのミラーレス機やキヤノンのデュアルピクセルCMOS AFのようなのがニコンには付いてない。
EOS 7Dを使っていたとき、デュアルピクセルなんて搭載されてなくても補償外のファームウェア MagicLantern を使ってライブビューでシャッターボタンの半押しやレンズのフォーカスリングを回すことでフォーカスエリア部分を拡大することができ、放せば元の倍率に戻ったりと重宝した。現在使ってるカメラでは意図的に拡大ボタンを押さなくてはならず、拡大も時間経過で自動的に元に戻ったりすることがない(任意に設定することができない)。
フォーカスブラケット機能だが、余裕があれば既存のカメラのファームウェアをいじくっても可能であると思われる。仕事ではプロカメラマンへの依頼と現場に何度も立ち会ってきたが、表現は失礼かもしれないが行為として「下手な鉄砲も数打ちゃ当たる」をやってるのがプロカメラマンである。それによって結果的に使える写真が含まれるから仕事として成り立つわけで、カメラメーカーとしては一発で決められる機械を作ることを目標にしなければならない。それが可能になるまで「下手な鉄砲も数打ちゃ当たる」の機能を充実させることが必要。
被写界深度合成なんぞよりフォーカスブラケット機能のほうが圧倒的に必要だ。
必要となる頻度が桁違いだからだが、そもそも被写界深度合成には複雑な画像処理を伴う。それはフォーカスの合う場所が変わっているだけじゃなく、画角も変わっているから。フォーカスリングを回してファインダーで見える画像の範囲が寸分も変わらないとでも思っているのだろうか?そんなレンズは存在しないでしょう。画像の歪みも検出して全ての画像を合成しなければならないってことは、画質の維持は困難であり解像度としては鈍ったものとなる。それは接合点が2点でしかないパノラマ合成で十分に感じている。原寸じゃ無理で縮小すれば使えるって程度でしょう。
フィルムと旧世代において絞り調整をアシスタントが行っていたりしたのが、カメラへAEブラケット撮影機能の搭載によって自動的に絞り値のプラス・マイナスをして複数枚の撮影ができるなら、フィルム時代にはぼやけていたのが超高画素化によってあからさまになった以上は個人的じゃなく客観的に必要な機能としか思えない。
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