2017-10-05 Thu
諸事情で東京から通っていたときも伊豆箱根バスだからICカードでバス特(後述)となり東海バスの金券式回数券までの恩恵は受けない。2010年から熱海常連客となっていたため、切り詰めるところは切り詰め、使うべきところへは使う方針から住民のように回数券も買ってたし、東京から通うにして お得な切符を駆使してたが熱海居住者に有益だった割引切符を含めJR線では次々と廃止された。
路線バスだが数年前に不慣れな頃には共通運行区間だと知ってたが勘違いして伊豆箱根バスなのに東海バスの回数券を入れてしまい払い直したことがあったからICカード化すればその失態はなくなるだろう。便利にはなるだろうが、はたしてICカード導入で幸せになると言えるのだろうか?
・磁気カード廃止、地方では金券式回数券残る
都市部から導入されたICカード対応をみれば負の代償として回数券のメリットが消されること間違いなしで、ICカード化に伴い7~8年前バス共通カードが廃止されたことから見える未来だ。地方路線だとバス共通カードすら謎の代物でしょうが、磁気カード化されたプリペイドカードで回数券なりの金額が上乗せされ使えるものだった。1000円→1100円分、3000円→3360円分、5000円→5850円分など。
その時代ですら東海バスの回数券なら2000円で2400円分だから遠く及ばない5000円カードで5850円分と率が近づくくらい。ただ、東海バス回数券は昭和レトロ方式のため100円・50円・10円券のバランスがやたらと崩れ、結局は現金併用となるから割引率は落ちてくる。割引継続のため残ってるうちに追加購入すると100円券ばっかり余った。100円券を10円券に崩してくれるなんて話も聞いたことがない。
過去の仕事の関係から定期券の恩恵に預かれないという個人の問題って言えばそうなのだが、JRのイオカード、SFメトロカード、バス共通カードなど救いの道が残されていたが、ICカード化によって全てが廃止されてしまった。そこに至るには外国人組織によるテレフォンカード偽造があったと思われ、同等に性善説にたって作られたセキュリティーの甘い磁気カードは廃止されてしまった。従来のサービスが維持されなかったのはICカード設備導入経費を転嫁したからだと思う。
・金券式回数券 対 ICカード バス特
都市部の話だがバス共通カードをなくしてICカードに付けたのが乗車回数に応じて付加されるポイントが運賃として利用できるもの(バス特)だが、一ヶ月単位で切り捨てられてしまうためバス共通カードや回数券ほどの割引は失った。
例えば老人が一週間程度に一度だけ病院に通うとなるとバス共通カード5千円なら5850度数(円と同じ)だから当時200円で期限を気にすることなく29回乗れたんだ。
ICカード化され1~2週間に1度の利用などポイント付加に至らず月に1000円以上となって100円分付加されるため、最大限うまいことキッチリ使ったとして5千円は5850円分。一ヶ月以内に特定金額に達しないとそのポイントは付加されない。プリペイドのくせにポイントが後付けなのは特定バスの支払いじゃないから。そこが問題で、地域の利用者にとっては特定業者で構わないのだ。
還元は数字を出せばわかりやすく、片道300円を往復、月に5回の利用だと1年で
300 x 2 x 5 x 12 = 36,000円
全て東海バスの回数券(2000円券)を使ったとすると2400円分利用できるため
26,000円払い、余り1200円分
となる。 地方なりの都市圏だけで使える東海バス回数券はお得だ。
ただしバス会社の運営として影響しないかどうか。回数券利用=常連割引と考えれば変な経営ではない。それより利用者が増えるわけでもないし、運賃が値上げできるわけでもないのに高額の設備投資費なICカード対応のほうがよっぽど問題で、会社および客の双方にメリットがない。
地方交通だからで都市圏だと自動改札の導入と似たように人件費の削減という会社のみの利益において、客が便利になったかのよう騙されるも等しい状態なのだ。過去に書いたが、磁気カードの定期や磁気切符のほうが自動改札は通過しやすかったのである。私は減速せずにICカード自動改札機を通ることはできず磁気カード時代には可能だった自分なりの速度で歩くと認識前に扉へ到達するため閉められてる。
それは銀行のATMでも同じで、ボタンからタッチパネルになって操作が著しく遅くなった。高速道路みたいに、追い越し車線用 フルキーボード付きATMを作って欲しいと長いことむかついてたらネットバンキング対応になってた。これは喜びではなく長年バカヤローって思いのほうが強い。完璧を見ないセキュリティーで客に責任を押し付けてるわけだから。
このように進化したフリして不便になった例はいくつもある。
現在、東海バスはICカード対応してないが伊豆箱根バスは熱海や小田原の路線では対応しており“パス特”が利用できる。金券式や旧バス共通カードと違って最初から割引利用分が付加されてないため、パス特では一ヶ月の利用額で決まるしポイント払いした場合ポイントが付かないから旧バス共通カードの割引と同じに見えて全く違う。利用方法によっては割引がなくなったも同然なのだ。
上記の利用例だと、「バス特」では月3000円使って360円分付くから翌月から付いたポイントが先に使われるため支払いは3千円を下回り200円分しかポイント付かなくなる。以後は3000円のところ200ポイント補填が繰り返されるため2800円支払いで、順当に使って年33,640円の出費となり、東海バスの金券回数券を使えた場合と比べたら およそ9千円相当も多く払うことになる。今後、東海バスがICカード対応した場合には、そうなるに違いないだろう。
だから、JRのときからICカードなんて企業側の都合であって我々は幸せにはならんと訴えてきた。
・プリペイドICカードの利点
それは料金支払いでもたつかない理由ひとつに尽きる。
私なら電車の切符の券売機に近づく前にお金を用意するのは当たり前だし、バスで小銭がなければ乗車時または停車中に両替機へ100円玉を突っ込んでる(もちろん高齢者へは推奨しない)。都会だと後が詰まるため効率のよい行動をするのが当たり前だから。旅してきて平均的に地方では、そういった配慮が見られない。他人がいても脳内では見えないのだ。
そうした概念は集団生活の場では必須であり、根付く前にICカード払いとか回避策がなされてしまうのは残念だがチンタラされるようかマシと思うしかない。でも、それが都市生活不適合者をそのまま東京へ招くことになったのだから、地方は想定できない環境を教育する場を残すべきだ。
都会がICカードだからってICカードの使い方を勉強しても意味はない。それは離島に不要な信号機があるのと同じで、信号を知ったところで道徳的な行動には繋がらないからだ。逆に、前払い均一料金の場で育った我々が地方に行って初めてバス料金が変わるのを体験し勉強するようなもの。
・全国どこでもバスの通勤定期券は高くて存在に疑問
上記で例にしたよりもっと多く利用すれば「バス特」でのポイントも多くなる。通勤のように使うと定期券のほうが安くなる場合がある一方、特に地方路線の一ヶ月定期額は「料金×2×21日間」という計算が多く、完全週休二日制および祝日から計算すると定期券なのに購入者が赤字に転落する→定期券を買うほうが損。
割引率を上げる六ヶ月定期とか買わないといけないが、伊豆箱根バスの場合は300円区間六ヶ月で7560円しか安くならないため、それだと「バス特」のポイント還元のほうがお得になりかねない。だから平均月に21日を超える往復利用や途中下車がないと得しない。通勤ならほぼ全員は会社払いだし定期券のほうが楽だって思ってるが、実は安くなってない。交通費を負担する会社経営者としては純粋に通勤費とすると損失の可能性が高いと考えるべきだ。
転居しなかったから自腹となり計算したわかったが、東京の都バスだって一ヶ月定期9,230円だから乗り継ぎが発生しない限り平日1区間の往復乗車なら定期券じゃないほうが得なのは笑えない。JR・私鉄の場合は昔からあまり変わらず定期券だと片道利用に近い額だから深く考えず定期券だが、バスは考えることが多い。
※ 昔は乗り継ぎ定期券とかあったが、今は均一料金区間の都営バス定期券は区間指定なくフリーなので乗車回数が1日2回だと損だが3回以上増えるほどお得になってる。今は知らないが日中に出かけるときに渡されたときがあるから持参人有効とかにもなっていたはず。
・外国だってどこでもカード払いなわけじゃない 利用可能の率が高いだけ
基本知識として、外国人は、すごくわがまま。自分たちはそうしないことを他人に要求する。
田舎や市場とか当たり前に現金なところは多い。都市部だって小さい店は使えないし、使えるようにしなくていい。その設備投資の元は取れないし、我々は現金で払うから構わない。
テレビ番組とか偉そうに出てきてコメンテーターに大学の特任教授までやってた奴が秋葉原のミルクスタンドで Suica 使えないってツイッターで ほざいて炎上したことがあるが、そういう自己中は放っておけばよい訳で、値上げのできない定価があるものを少量販売している場合には導入できるはずがない。
値上げという価格転嫁できる場合、客に尋ねてみればよい。ICカードやクレジットカード払い対応にするけど値上げしてみよいかと。値上げを選ぶ客はいないと思うよ。店が楽になるってなら道義的に認める人もでてくるでしょうが、客が都合良くなるだけなら不要。上記にあげたような奴がいて日本人は落ちぶれてきたっても、統計的にはそれほど自己中ではない。
確かに外国人の旅行掲示板でICカードの話は読んだことがあるが、Suica、PASMOなんて持とうとする人は、ものすごい日本ツウだけ。もしくは在日就労者の観光客だから日本を理解している。
他の観光地で出会う外国人観光客の数からすれば無名に近い伊豆半島は必要なほどの客はいないし、ICカード対応が客を増やす理由にはならない。外国人観光客はわざわざ田舎のほうが好きなくらいだから不便には慣れてるだろう。
(それでも基本的に外人は自己中である。自己中に応じるのを おもてなし とは呼ばない!)
JRだって私鉄だって地方路線に行けばICカードなんて使えない。むしろ使える路線のほうが少ない。人口比率が高いところで使えるから錯覚に陥るだけ。
あたりまえじゃん 自動改札じゃない駅がごろごろ転がってるんだから。都心部に近いと無人駅にICカードの機械だけが突っ立ってるだけでも優遇されてる。
鉄道会社の都合と客の都合のどちらかへバランスが崩れている。
下手な自己中要求は結果的に損である。
・設備よりもプリペイド、クレジットカード手数料(加盟店手数料)が高いから導入が進まない?
昔に話題にしたかもしれないが、例えば1万円の品をクレジットカード払いなら6%上乗せだとかするのは店舗がクレジットカード会社との規約違反となる。まかり通ってはいないが、利用者が規約を知らぬとみて付加している場合がみられるが、そういうときはカード会社に文句を言ってやればよいが、だからってお金が戻るわけでもなく、たぶんカード会社も加盟店に降りられても困るから何も変わらないだろう。店に言っても、それなら買うなと言われるだろう。
アメリカと違って法律じゃないから堂々と手数料を上乗せしてる販売店が残っているのだ。
クレジットカードの年会費も払ってて、店では消費税込みから計算されたり何かプチ ボッタクリに合った感じがする。消費税ができたとき、課税売上高が3000万(現在は改正され1000万円)以下は消費税の納税義務がないが、どうみてもそんな取引ない店で消費税を取られてしまうときと同じ違和感は微々たる額だが気持ちが悪い。店にしてみれば不当な収入でしょ。スーパーマーケットのチラシで何円安いって選んでるなら、こっちのほうが大きい額なんだよ。
販売店から見た場合、クレジットカード対応で販売数が増やせるかだけで、手数料は販売店持ちと経費(出費)となる。薄利多売をやってるならば店が払う手数料が高すぎてたまったもんじゃない。アメリカの場合は金額に付加が認められてるところと禁止されてる洲があるようだが、そもそも日本より手数料が安い。
表示か購入伝票で "Credit Card Surcharge" なんて項目を見ることがあるが、これが手数料だ。海外旅行じゃなくても海外から海外通信販売で買い物をした場合はクレジットカード払い請求時の為替レートに手数料が付加されてるからこちらが払ってたわけだ。
・熱海市に高齢者交通支援は?
平均年齢の高い地域だと財政破綻に繋がるから難しいものの生活保護より年金のほうが低いってことがある異常がある状況では、高齢者に対してどのような支援策があるのか? 熱海市のウェブサイトをさくっと見ても見当たらず、要介護認定者へ支援項目は2~3あったが、要介護まで行くと自立できないので、ここで扱ってる話とは違う。
そういえば2006年までの食いつぶし素人市政によって財政危機となり、財政再建の高齢者支援までとばっちりを受けた可能性がある。まだ、のうのうと残党が残ってることからすると選んだ市民の自業自得とも言えるし、判断能力を失った票の上にいる奴らばかりとも言えるか。外から見ると熱海市ってやつは他の地域と比べて思ったより役所がおかしくなく、市議のほうが市政を文句付けながらも自分の商売と繋がってる要求をしてて胡散臭いのが目立つ。市民の監視が甘いようだ。議員ったって立候補すればほぼ議員じゃ話にならんて。
東京都だと「シルバーパス」ってのがあって所得(年金)額が低い70歳以上へは手数料1000円で東京都内区間の路線バス無料乗車券がもらえる。都営バスだけじゃなく、ほとんどの会社で利用できるからバスは高齢者の天国で混雑しやすい。低所得者以外は確か2万いくらかの金額を払って発行してもらえるが、うちのほうでは払う金額もバスを使わないって持ってない人が多い。もしくは1日乗車券500円を使うだとか。
それで、熱海の湯~遊~バスなんぞに税金投入するより通常路線で使える1日乗車券を作るように働きかけろって過去に言ってきたわけ。現在では東海バス自主運行で運行自体には税金は投入されてないが、謎の予算がついてるのを見たから今でも多額の出費があり、もしかして有償ボランティアガイドへ投入されてるなら税金の無駄である。そんなカネがあったら僻地にタクシー割引券でも撒いてやれ。
私が知る限り熱海市には低所得者のバス支援はなかったと思う。検討されているのは路線バスが通ってないところだが、廃線ならまだしも最初から通ってない場所は居住者の自己責任である。何県だか忘れたが理解している地域は自分たちのために集団移転を決断してる。
存在してる路線バスへ乗車の支援のほうが早い。バスがないってコミュニティーバスを走らせると、ほとんど誰も乗らずに大赤字は外部の私でさえ簡単に予測できる。利用者がいるなら既存バスが廃線にはならないから。そこまで少ない市町村ではオンデマンド型(固有路線・予約式)の乗り合いタクシーを走らせている。
熱海よりもっと地方で起きてる電車廃線や路線バスの廃止ってのは不便な所に住んでいながら最大の便利を甘んじた車社会が原因であって自業自得だから同情の余地がない。車社会によって公共交通が廃止され子と老人が苦情に立たされてる。社会問題になってる判断能力が著しく劣った老人のわがまま自動車運転により人生これからっていう子が何人も死に追いやられてきた。これにはわがままと化す老人になる前に教育が必要であり、代替え交通の提供も必要なのだ。
熱海市のウェブサイトからわかることだとタクシー補助は要介護4・5認定者。要介護1で一人で出かけられない。要介護2で寝たきりに近くなるから大変な状態にある。要介護の認定にて介護保険のサービスが使えることもあるから、状態の悪いほうである介護認定の高いほうだからって必要か謎の支援策より現実的なのができないのかと。要介護4・5でタクシーって現実がわかってない奴の決めごとだよ。介護認定は役所がするからトンチンカンの支援は縦割りだからさ。要介護4・5で動かすなら担架ごと乗せられる救急車みたいな車両じゃないと。
私が介護認定を知ったときは婆さんが入院して病院のカウンセラーから勧められたからだ。捨て置かれているのは自立していて苦労な生活をしている人たちであって、そういう方々は介護保険は利用していないのだから早めに自立支援したほうが保険の財政がよくなるのである。勝手に生きてろって感じで度外視されてはいないだろうか。病人を減らせば医療費=健康保険料負担も減るって同じ概念だが、昔から変わらぬ役所の縦割り行政か。どこからかピンピンコロリなんて言葉があるのに余計にカネがかかるなら間抜けすぎる。
もはや私は普通の観光客と同じにしか行かないのでICカード対応にされても困らないが、住民の立場になったら現状のままのほうが良いはずだ。ICカード使えないってブツブツ言ってんのは観光客だけだから。だから大部分の利用が観光客である湯~遊~バスでICカード対応は間違ってないが、それが発端で通常路線へ波及し導入に至ることがある。導入されるなら都市部の路線が先になるだろうが、東海バスの会社の予想からすると、まだICカードは導入しないと予測してる。
参考: 経済産業省 諸外国のキャッシュレスに関する統計など関連資料
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