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谷瀬の吊り橋3番組
 十津川村がまだ未踏の地なので充電バイクの旅番組を見たのだが、谷瀬の吊り橋から始まって、お約束のネタ切れなのか、もしくは裏で誰かが動かしていると感じる部類である。少しまえには各種番組で台湾への旅が集中していた。同じ時期に集中するのは年がら年中なのでテレビを見ることが少ない人に当たる可能性が高くなる一方、テレビを見ている人にとっては、ほかをお願いとなる。

最近、谷瀬の吊り橋が登場した番組
2019年4月6日 テレビ東京「出川哲朗の充電させてくれませんか」 谷瀬の吊り橋→那智大社(熊野三山)
2019年3月22日 朝日放送「旅サラダ」 天川村・十津川村 古田敦也さんに番組降板するヒロド歩美アナが合流
2019年2月13日 テレビ朝日「スーパーJチャンネル」 八木新宮線 十津川村宿泊 路線バス代キャッシュバック

 基本のチェック対象なので見てない番組は知りませんから他にもありそう。3月15日まで十津川村が路線バスのキャッシュバック(リベート)キャンペーンをやっていたため奈良県などが手を回しているのかわからないが、放送から充電バイクは2月15日前後に収録していることがわかった。定番と異なる点では昨日放送の番組が最も参考になった。挙げた3番組は放送時間の差が激しいが充電バイク旅は目的地は定番でも道のりが違うところが大きい。

| emisaki | 2019-04-07 Sun 21:01 | 大衆媒体::テレビ・映像 |
逆襲温泉@テレビ東京「カンブリア宮殿」より
2019年3月28日放送 テレビ東京「カンブリア宮殿」
  【逆襲温泉SP!伝統の温泉町「草津」と「湯沢」に現れた革新の男】

・観光客への聞き取り調査
・見苦しい廃墟に日帰り温泉施設を建設
・時代遅れの温泉宿の改革...

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 草津温泉(群馬県)については、おばあちゃんに連れられて行ってるはずだが物事つく前で全く記憶がないため中学生になるまで数十回は連れて行かれた主に熱海(静岡県)を例にする。地域によって細かく対処法が異なるにしても本質は違わないはず。

 私の場合は小学生くらいまでは裏道を知るまで行ってたが、社会に出た直後は旅する余裕なんてなくブランクがあり、15~10年前の期間は「花火だけ見て帰る客」であり、十何年か前に名古屋で知り合った人から偶然にも東京での知り合いだった人に繋がり久しぶりに会ったことから複雑だが更に熱海へ繋がり、愛しの八重歯ちゃん(ミス熱海梅娘)に会ったことがきっかけで10年前(2009年)に小さい頃から大きく変わった熱海の本格的な調査を始めた。

 幼少期の熱海は遊泳禁止だったのにサンビーチ(人工砂浜)ができてるのは知ってたが、暗くなってから行くため全体像を把握しておらず、ビックリしたのは昼間に行くようになった10年前だった。

 バブル崩壊後から草津は手が付けられない状態だったかもしれないが、熱海は廃業した宿がリゾートマンションになり、海岸線(親水公園、ヨットハーバー)を見たとき「熱海は葉山・逗子じゃねーよ」と落胆したのは忘れない。



 熱海の調査の関係で、草津温泉も越後湯沢も知ることとなった。それは物件(土地・住居)を調べたから同時に他の観光地も知ったがテレビ番組が騒ぐ前から草津よりリゾートマンションが林立(乱立)した越後湯沢で中古マンション10万円の叩き売りがズラーッと並んでいるのは見ていた。

 その時点で今回のテレビ番組にあるような再生計画なんて知るよしもないが、番組を見る限り私が考えたり、やってきたことと相当な点で一致している。客だからこそ当たり前に理解していることで自慢話ではない。そこを知ろうとしない観光業者が間抜けだっただけである。



 過去にも書いたが、H.I.S.や星野リゾートが成長したのは自らが客、旅人だったからでしょう。ですから H.I.S.みたいに初心を忘れる、創業者の意向から外れてしまうと変な方向へ進んでしまうのである。だいたい会社が大きくなるとそうなる。
 分野が違うがiPhoneのアップル社より前に日本のアップル社のようだったソニーだが会社を理解しない社員が規模やブランドだけで入ってくると崩されてしまう。ソニー製品をロクに知りもしない経営者に何億円も払って経営のみを考えた結果がソニーの革新性をなくしたと思ってる。ですから市場動向や顧客のことを知った上での指揮者の意向は重要。

 どこを目指すのも勝手なのだが、H.I.S.がJTBを目指してるように感じるから、こっちからすれば初心のH.I.S.の必要性を見失ってどの業者でも変わらないならJTBでいいってことになった。なんでもかんでも収益の拡大を狙えば良いって問題じゃないのも、多くの大企業の失敗が教えてくれる。電器屋にしろ飲食店にしろ出店し過ぎて滅亡した企業がどれだけあったか。

 社会の大企業の経営に対して小僧が偉そうに語るならば天井は見えているのに成長(収益拡大)しか考えないのは馬鹿に見える。それよりも、長く現状維持してゆくことを考えるべきで、そのほうが非常に難しいことでもある。公開株というハゲタカに支配されてないならば正しい選択をすべきでしょう。

 ただ、ホテル業はそれほど大企業ではないから、一度潰れると観光業者に買われてホテル名は残しても裏では同じ経営会社になるが、現状では個人事業主の旅館やホテルより客として選びたい宿となっている。居抜き物件で設備投資額が低いからってよりも、ちゃんと市場動向を探って決めてるからだ。市場動向を見誤らなければ新規出店だって問題ないわけ。



 私は技術畑なので経営学なんて知らないが、恥ずかしくても商売の基本として「地域一番店を目指す」のと「困ったときは客に聞け」ってのは深く残ってた。私が思うことは一人の意見でしかないため、客観的な意見に近づけるため同じ観光客の意見を集めた。自分も観光客だから実に簡単で、地獄耳でぐるぐる廻ってればよいだけ。同じ観光客同士だから本心を聞き出せてきたと思う。日頃から劇辛で綴っている私でさえ思う、ものすごく厳しい意見を聞いてきた。

 イベントやバスの待ち時間だったり、他人のカメラのシャッターを100回以上は押してきたから自分から何気なく聞き出すことも多々あった(「何気なく」が重要)。ですからあからさまに行うアンケート調査ってのは信用せず、そこそこの指標でしかない。苦情に賞金を付けた企業があるように、本当に改善したい事を得るにはアンケート調査では不可能。

 「ないしょ話」以外は過去のブログにて「考察・批評」なるカテゴリーに問題点は綴ってある。そして住民と別荘族からの情報も得てきた。それらの情報を総合して客としての意見なので設備投資の資金面など多くの場合は無視して語ってきた。ある程度の改善が見られたから受け入れられたのだと思う。メディア戦略という宣伝だけでは短期的に飽きられてしまうからだ。

 調査から感じることがあるが一般観光客も感じ取っていると思われることは地元商店の人の感情である。「やる気が失せている」ってのは強く受け取ってしまって人を遠ざけてしまうのであり、回復に転じた際に急速に進むのも急に店員などの感情が良い印象に変わるからである。客なら誰もがわかることだ。



番組で語られる次の点も客として文句を言ってきたこと。

(草津町長)
「日本の温泉地は旅館中心の町づくりをしてきた。旅館・ホテルそのものが観光地化してしまった。宿の中にお客さんを閉じ込め外に出ない仕組み作りをしてきた。それが温泉地の衰退にもつながった。それでは温泉地に行った意味がない。1回行くと飽きてしまう。町全体を豊かにする思いで、とことん外に出てもらう発送をした。」

 全く同感。連れられて行く時代はともかく、社会人になって自分で出かけて行くことになってから旅館で食べきれない飯が出て割高感が漂ったり疑問しかなかった。全てやめろとは言わないが多くの場合は時代遅れの方式だと。

 加えて「休暇」なのに古くさい旅館の制度に振り回されては行った意味がない。江戸っ子家系で行ってますから日頃から人間だらけな訳で、旅館に行ってまで仲居さんだろうが関わるのは残念なことに「小さな親切、大きなお世話」という言葉を使うしかなくなる。それで西洋風ホテルが好きなのだ。こちから要求しない限り、ごちゃごちゃ言ってこないからだ。接待のつもりが、お節介であることも認識したほうがよい。人手不足とか言うなら丁度よいでしょう。お節介希望な人は相応の料金を払ってくれ。



(草津町長)
「店やビルをきれいにすれば客が増えると住民が実感できた」

 それは近年で言うならば鬼怒川のホテルで目の前に廃墟が見えるとキャンセルが相次いだためホテルの自費で解体したくらい意味のあることです。だから熱海での場合も旧・岡本ホテルを市が買い取るとき「買うならそこじゃねーだろ」って思ったわけ。ただし、そこじゃない場所を買うほうが長年廃墟だとしても一等地のため買えない。新たなホテル建設で壁となる高さのビルを許せば裏で廃墟が増えるだけ。臭いものに蓋をするだけで根本的な解決策ではないと文句を付けたが参入する業者は通常「金儲け」しか考えないし、自分だけ良ければ裏で日陰に泣く住民なんて知ったこっちゃねぇ連中でしょう。そう考える奴らから明日は見えるのかと。

 そこで草津に戻るが、「古いと汚い」は全く違うと他人の言葉を借りてきたが、草津は熱海のような道を歩んでる。日帰り温泉施設は古来の木造であるが、商店は「古い=汚い」と思ってるようだから「綺麗=最新」のような動きで、新規出店したような店は「草津温泉じゃない」って感じがする。それが許せたのが草津温泉を知らない若年層であっただけだから「温泉地」の景観を崩すと中高年の客離れを起こす。近代の日本が抱えてる少子化問題からするとカンフル剤(その場しのぎ)にすぎないってことになる。

 何も若者だからって近代風が求められるわけじゃないのは京都が日本人としても一大観光地であることもあるし、各地に古風な温泉街は残っている。むしろ、新しくしてしまったら取り返しが付かない。草津も遠目にみればリゾートマンションと残念な景観になる。



(現地収録映像より)
「歴代町長は旅館関係者」

 これまた、どっかで聞いたような話。それを許してきたのが破滅への道。全国的に見て地域の大きな事業者が議員から市町村の長ってロクなことがない。某所においても誰が財政破綻寸前まで追い込んだのかは明白であり、性懲りもなく関係者が政治家として立候補してくる恥知らずぶり。住民が賢明な判断をしなければ競合相手がいない市町村は独裁政権も同然だからな。正しい時の独裁は早く良い方向へ進められるが、ヤバイ奴の独裁政権となれば特定の方を向くだけで大多数が苦しめられる。



(草津町長)
湯畑への集中投資と駐車場の廃止にて
「嫌なら私の首を取れ。そうすれば止まる。どんな反対があっても強い意志でやりきると言った」

 以前に東国原英夫が宮崎県知事時代の話で「何をするにも反対派はいる」と言っており「やると決めたら進める」と続けてた。ところが現実には多くの政治家や役所は誰にでも良い顔をしようと呆れた態度を示す。東京都で言うならば小池の豊洲へ移転するが築地も生かす発言だ。結果的に築地は別の利用へと当然の流れになったが、節操がない事を言うのが一般的な政治家のお約束であっても、市民としては受け入れがたい。



(テレビ司会者)
東京から草津をイメージして何か思ったことありますか?
(草津町長)
 「東京を見ずして地方を語るなと言ってきてる。東京を見て勉強すると地方で何をしたらよいか何となくわかる。地方の人ほど東京に憧れる。そうすると東京の延長をしようとする。これは大失敗します。地方は東京にない集合体を作るべき」

 当たり前だな。たとえば海外旅行して日本庭園なんて見に行きたくない。外国人観光客でも都会から来た人は東京の風景なんてどうでもいい。東京の延長線上には用がない。必要な知るべきことは、客の多くが都会から来てること。

 以前に紹介されたが熊本県にある広大な土地で「人の気配を全く感じさせない宿」は高額なのに別に富裕層じゃなくても客が来ると。それも東京では不可能なことを提供しているからだ。

 ここに繋がる。熱海が東洋のモナコとか「ちょっと何 言ってんのかわかんないんですけどー」とね。日本の温泉街をやれよってね。草津とは別の手段で復活を遂げているから良いが、城崎温泉みたいだった熱海に戻ることは絶対にない。だからある時点で絶対に選択を失敗してはいけないのだ。
 海外旅行で自国にあるものを見たくもないって点からも西洋風になんてしてはいけないのである。客が若年層のうちは良いが草津は新規の店構えには違和感がある。インバウンド商戦なんて言ってる時代に東京の延長線上、西洋風なんて経営では潰れるのみ。



誰かさんの言葉を借りるとして「テレビは宣伝しかしない」。

 ですから草津も回復を見せたからこそ紹介された。「ただいま草津はどん底で客が激減」なんて報道しない。その点を理解しながら番組から得るものは得てる。

 番組で紹介された湯沢町で宿の改革をして成功したところも、客として思ってきた事、そのものであった。そして、ちゃんと市場調査をしている。宿に限らず、客の求めるものを探らず、販売してるものの水準を理解してないからシャッター通り商店街になるのである。全ては客に聞けばわかることなんだがな。無能で廃業になろうが知ったこっちゃないが、「買い物難民」なんて生まれる社会で無能な店に仕方なく生かされるなんて可哀想だ。

客としての怒りなのである。
反対に言えば、無能な経営者は客のお情けで生かされてきただけなのだ。

 間違ったプライドを持ってるよう見えるが、無能な点を受け入れなければ先には進めない。成功ではなく失敗からしか得るものはないのと同じ。その先にこそ持つべき真のプライドが待っている。

 観光業はコストパーフォーマンスとは縁遠く平均するとボッタクリ感のほうが強いため、先に「行かない、泊まらない」という逆襲に出ていたのは客のほうなんだよね。
 「困ったときは客に聞け」っても日本人の場合は、いざ当事者を目の前にして本当のことが言えるかどうか。文句も言わず去る人から何か得ることができるかどうかだ。
 努力をしたつもりと市場調査もしないで嘆いたり社会の責任にする連中が実に多い。ですから客を呼んだ周囲の真似を始めたってのは本質を理解しているかどうか疑問である。有馬温泉の復活劇も紹介されたが基本的な手法は同じでしょう。草津温泉でも強い反対が起きたと語っていたが、実行できるか、できないかで命運が決まったように感じた。

 草津の町長は過去に自分の商業にて真っ当な市場調査をしてきたからこそ今がある。政治家による役にたたない視察という名の観光旅行に比べたら観光業者が客をやってみることは重要である。「プロ」ってのは、そこそこの範囲内で多くのことに対応でき報酬をいただく人のことだが、「趣味」を突き詰めた人ってのはプロの上をゆくのも決定的な違いは、お金をもらうじゃなく払ってる。そしてプロ(職業)には妥協があるが趣味(マニア)には妥協がない!

だから宣伝費に100万円あったら日本中を調査してくればいい。

 私は開発者(30歳定年説あり)から検査人(デバッガー)へと移った関係から趣味に生かしたと言え、陰湿であるが駄目な観光地が、なぜ駄目なのかを探るのに興味が湧くのであった。同じことをすれば客を遠ざけてる問題なんてすぐ見えるようになるはずさ。もし他人の意見を聞くならば本当の客の意見を聞くことである。どこの業界にもいるが、評論家なんて職業になった瞬間に単なる宣伝マンに成り下がり使い物にならなくなるし、報酬のために評論なんてしてないし、むしろ批判してやったほうが業者のためなんだよ。それを聞き入れず怒るような業者は最初から終わってるんだ。

今は有能か無能かだけで勝敗が決まっており競争じゃない。
全ての観光業が理解してからこそ、本当の競争の始まりだ。


なぜ 小さな子 みたいに 大きな子 を ワクワク させてくれないんだ!?

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| emisaki | 2019-04-07 Sun 20:04 | 大衆媒体::テレビ・映像 |