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必然的なカメラ販売不振 客と経営目線
 ここにきて雑草メディアがいくつも記事を出し、うるさいが、私は「一ヶ月も経たず一部返金が復活@ニコン」と投稿したように、販売不振は決算発表なんて見なくても市場が見えてる客なら必死さを感じている。

 真っ当なメディアは現状を伝えるだけか日本の事としてどうすべきか記事にするが、左傾メディアなんてキヤノンを書き、次にはニコンの販売低迷、これぞと日本が世界シェアを占めるビジネスを叩くから、まったくうざったい連中だ。世界的に売り上げ総数は落ちているが、主流となるミラーレス方式市場ではシェアが変わっただけ。ソニーが約半数に躍り出たからカメラ市場は日本の争いなのだ。競合は別にあるが、スマホが売れてもソニーは部品を供給できるが、ニコンはカメラの最重要のイメージセンサーをソニーや他社から買うしかない下の立場であることが問題…。

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 携帯電話の売り上げのときも、今のスマートフォンの売り上げの頭打ちなんて最初からわかっていること。とめどなく売れると思ってたら本当の馬鹿だが、それは有り得ないので確信犯であるのは行き着くまで微々たる売り上げさえも落としたくないからでしょうか。なぜ売り上げ低迷だってわかってるに決まってる。それでいて、間抜けかどうかを論じてないメディアは話にならん。

 一眼レフでフィルムだと末期しか知らないが、1桁型番は10年使えると聞かされた(それは古い話としても8年は維持していた)。それがデジタル化して襲ってきたのは価格が膨れあがったにも関わらず、通用して2年になった。最上位機種の更新はオリンピックに合わせて開発してくるので4年。

フィルム一眼レフカメラ発売年(マイナーバージョンは除く)
1959年 ニコンF
1971年 ニコンF2
1980年 ニコンF3
1988年 ニコンF4
1996年 ニコンF5
2004年 ニコンF6

デジタル一眼レフカメラ発売年(マイナーバージョン、一般化されてないD1以前は除く)
1999年 ニコンD1
2003年 ニコンD2H
2007年 ニコンD3
2012年 ニコンD4
2016年 ニコンD5

 双方に改良版はあるがデジタル時代だとほぼ1年で新しい機種が登場してる。同年代における販売価格はフィルムカメラの1.5倍以上になった。それは高いとは言えず、フィルム代と現像代が不要だから撮影しまくるほどランニングコストが下がった。ようするにフィルム関連で年間に30~40万円と費やさなければ総合的な支払額が下がったことにはならない。

 さすがに業務用じゃなければ毎年に数十万円の機種に買い換えることはできない。20年も経過してデジタルカメラが一般化してしまうと業務利用者にも高額品になったと思われる。ビデオ業界を見ればわかりやすく、電波に乗せる制作だってショルダー型(俗に言うENG)の大型カメラを担いで撮影なんて珍しくなった。劇的な違いがなくなり中型の業務用機の10倍でも買えないのだから当然の結果。

 市場が狭くなると、写真機業界でも同じことがおきる。プロとアマに機材の差がなかったが、これからはアマチュアには手が出せない値段になる。既に D5 で発売時点で売価75万円となっていた。私が D2X を買ったときは50万円で定価は63万円(税込)だった。その一ヶ月前に買ったD70は6万円だから、どうなっているのかと思うのも当然。

 どの世界でも同じと言うべきか、少し性能を欲すると値段は1万、10万、100万円って具合に対数的になる。ですからコストパーフォーマンスが良い製品がなくなれば、高額商品はごく一部の人しか買わなくなる。更に恐ろしいのが、1~2年すると100万円の性能が10万円で買えるようになると次々と降りてくる。だからキヤノンのよう再下位機種であるEOS Kissを毎年のように発売すると2~3年前の中級機を機能的に追い越すことがよくある。その瞬間に最高性能が必要でなければ安い機種を買い換えまくったほうが得策なんだ。最高級機と比較して中級機だと2~3台に相当する。毎回、最高級機を買い換える財力がなければ追い抜かれる運命。




 売り上げ低迷の原因は誰もがわかってる「ケータイ」より進化した「スマートフォン」に内蔵カメラ。女性方を見ればケータイ時代なら小型デジタルカメラと両方持っていたが、スマホになってからはスマホだけになった。

 ボロボロ画像の写真シール機の全盛時代を通ってきた世代は余計に「品質」への拘りをなくしたのではないか。そしてケータイ時代なら画面が小さすぎてパソコンを併用することになったが、スマホになってから画面が大きくなりカメラの前にパソコンが売れなくなっていた。

 スマホの世界に閉じこもってる連中には綺麗に見えるだけ。デジタル一眼レフカメラだって、4Kカムコーダーだってカメラに付いてる液晶画面では綺麗に見えることはあっても、いざテレビやパソコンの大型画面で見ると残念な結果は多い。カムコーダーについてるレンズは光学性能上から4Kには足りないと言われてる。なのに豆粒レンズのスマホで撮った写真が腐ってないはずがない。捏造レベルな画像処理の恩恵。

 大多数が狭い世界に閉じこもって納得してる以上、単体カメラ販売が息を吹き返すことはない。先に影響が出たのはコンパクトデジカメ市場で多くが撤退してる。そのとき業界記事だけで、こっちにしてみれば各所の記事は“何を今更”って感じ。


 ニコンもキヤノンも消費者が欲しいと思わない市場に斬り込んだのが Nikon 1とEOS M。安直に そう向かわせたのは先にあったソニー方針転換でしょうね。一眼レフで両巨塔に勝てないし、時代に見合う性能じゃないことに気づいてたからミラーレスへ舵取りをした。

 一番わかってるのは客で、早くからあったのがパナソニックやキヤノンのカメラのファームウェアを書きかけて独自の機能を追加した。私が使っていたのは "MagicLantern" でメーカーが搭載しない欲しい機能が満載だった。ソフトウェアで出来ることをやつらはやらないので「お馬鹿さん」と言え、日本人として日本企業のだらしなさに情けない。

 そういう拡張性を昔からやっていたのがパソコン時代のアップル社で、客や一般企業が開発したソフトにて機能拡張し、一般化したのはメーカーが標準実装してきた歴史がある。以前にも書いたが、カメラ業界は恐ろしく閉鎖的で、リモコンなど通信プロトコルさえも公開しない。自社で販売してればいいよ、作らない/作れないくせに閉鎖してるんだから阿呆としか言えない。全体的に盛り上がって売り上げを伸ばすことがわかってない堅物で客にとって迷惑かつ、自社の不利益でしかない。

 キヤノンの EOS 5D MarkII で動画業界を動かしたくせに写真機全社は長期的に動画はオマケ。電気を食いすぎるとかいろいろありそうだが可能なことを閉ざした。「実現できることは使えるようにする。あとの制約は使う側の選択」…この重要性を理解しない。まるでお役所仕事のよう責任は何も追いたくないが念頭にあるからではないか? 写真機業界の良いところでもあり悪いところでもあるのが趣味と業務用の区別がないところ。

 客の要求にも応じないし、市場動向にも応じない。気づいたときには既に遅しと、いかにも日本の悪いところ大企業化してもワンマン経営に近いところと決定の異様な遅さ。複数の業界なんかに見られるが経営不振によって入ってきた外国人経営者によってスピード感は出るようになったが、多くの富を奪われる結果となったのも「事件」からわかったのではないか。

 日本人全員が京都人みたいな「回りくどい」のがいけない。いらないなら、そんなもんいらねーとハッキリ言ってやること。そうすれば速度も方針も時代の流れに追いつけるようになるのではないか。

 多角経営は当たり前になってきたが足りない。むしろヨドバシカメラやビックカメラなど「カメラ」な店のほうがよっぽど何屋だかわからないほどになってる。消費者として市場が縮小して値段が高額になっても困る。だってニコンとキヤノンが合併はしない。そうなるときは圧倒的にパワーバランスが崩れたときだ。それもまた客のためにならない。
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| emisaki | 2019-11-10 Sun 23:16 | 映像音声::情報・考察 |