2017-06-28 Wed
結論から言えば、旅行で行くのがいちばんだ。これには元からいる方々と移住で受け止め方がかなり違ってくると思われる。移住でも田舎からと都会からかでは全く違う。私の場合は都会からで親の静養地として通い、自らも転居の可能性すらあったことからのみ語れるが、根っから都会暮らしの身として個人(単身)として移住は考えられなかった。
市役所が4月に「平成29年住まうまち熱海づくり」を公表しており、先日、伊豆新聞が役所の「空き家と所有者のアンケート調査」結果について触れているが、そんなこと、こっちにしてみれば何気ない世間話からの市場調査によって何年も前からわかってた事だ...
<山間部、丘陵地ばかりで香港のように物件がものすごく高い>
地元の人間じゃ調べないこととして、こちらは転居予定もない頃から不動産、賃貸を調べており、“リゾート地”を取り除くと都心部並みに高い値段の物件が建ち並んでいることがわかっていた。よって住めるとなると、都会人には難がありすぎる場所になってしまう。
たまに熱海市の土地で売り出される場所も土地代としては安いが悲劇的な場所で、斜面だから家を建てるにしても割高となる。そして、公共交通がないため自家用車が必須となり、終の住処にはできない。
平地に近い場所での家賃は都会のマンションとあまり変わらない値段であった。商業中心地は駅から2キロほど離れており、東京に当てはめると値が落ちるため東京ですら十分に借りられる家賃になる。
たぶん別荘として分譲集合住宅を買っても使わなくなったから貸してるであろう清水町の月15万円、築年が古い咲見町でさえ月10万円など私が調べたり、内見したのは都内と大差ないのばかりだった。賃貸だと持ち主が払うため別荘税、管理費も生じないから家賃に上乗せされてる可能性がある。
借り手・買い手がつかない・・・当たり前です。
<マンションの場合、管理費がクソ高い!>
アパート(マンション)の1室を買う場合の問題は、別荘税(住民票を移してれば生じない)とボッタクリの管理費である。特に管理費は何をしてくれるとその値段になるのかってほど高い。都心のタワーマンションがクソ高いとか言われいるのだが、それよりもっと高いのだ。長らく熱海の物件を調べてたから都心のタワーマンションの管理費が可愛く見えたのだ。
中古を数百万円で買ったとして管理費、修繕積み立てやらなんやらと60平米くらいで軽く月額3万円を超えるのだから国民年金生活者であると住めない。テレビ番組で扱われてるが、越後湯沢のリゾートマンションが10万円の捨て値でも買い手がつかず、茨城や千葉の一戸建ての中古別荘のほうが売れるのも当然。買い物 難民だけが理由ではないのだ。
いかがわしい管理会社について東京では既に報道になっているが、熱海は 八九三 が絡んでいるのか知らんが管理費はボッタクリ状態だ。取り分に関係ないからか修繕積み立てが安いのだが、建物が古くなったところほど逆で修繕積立費が安すぎる。東京のどこだったか、いかがわしい管理会社を変えようとして、いやがらせ事件も報道されているだけに集団の力で管理会社を変えなくては住まう街には遠い。
<大部分のマンションの間取りが一家全員同じ部屋!>
新築でもリゾートマンションの設計で個々の部屋にはなっておらず、せいぜい障子で区切れるくらいだが、全ての部屋が繋がっている。だだっ広くはできるのだが、居住環境には適していない。これは、ホテル、旅館の間取りが近代の需要に合ってないのと全く同じ。光熱費もシャレにならん。
私も移住するために考えてたのは朝早かったり夜遅くなるため部屋が分かれている必要性があったが、何軒が調べて玄関を入ってすぐの部屋が電気が取れなかったり、エアコンが設置できなかったり住める部屋ではなかった。ほとんどが窓際に広い部屋が配置されてるから、リゾートマンションとしては良いが、生活の場ではなかった。
昔の家族の生活様式でないと住めない。
<自分の時間も考えよう>
私の場合は根っからの都会人のため、もっと地方から熱海へ移住しようと思うひとと考え方が違うから、もっと田舎から熱海へ移住してくるなら何の問題もないのかもしれない。
だが現実を見ていると日頃から怒りまくってるように地方から東京への移住者が多い。物件の価格が東京近郊と劇的に違わないのと上記の管理費など長い目で見れば高くないので、とどまる意味がないあら当然の結果であるが、その人たちはそこまで調べて決めてはいない。都心部でも金銭的に住むやすいとかが理由だと思う。
以前に算出してみせたが、往復の通勤時間が増えることから、時給1000円、往復3時間増、年間250日出勤、35年と概算で 2625万円 となる。その額が損するわけでも儲けられるわけでもないが、わかりやすくするため時間損失を金額に換算しただけ。
ようするに時間的損失を重く見るのならば、東京近郊で2千万円くらい高い家でも問題ないことになる。マンションだった場合、上記の通り熱海だと東京より諸費用が月額1万円以上も高くなるため一生涯で3千万円換算の損出となる。それを避けるには熱海からの通勤圏は平塚くらいまでとなる。
住むにしても観光関連以外の商業・農業が限定され起業は難しい。通うとなると、わがまま言ってもクビにされないような会社にとって有益な人でもない限り今どき新幹線通勤なんてしてたら真っ先にリストラ対象にされてしまうだろう。東京より厳しいし賃金も低いであろう静岡の会社ならなおさら新幹線通勤なんて許されないでしょう。
更にリゾート地、温泉街という利点と、生活難という欠点も考慮しなくてはならない。
湯河原までは関東圏だが静岡県であることで情報格差も出る。
<始発電車は早いが、路線バスの始発が遅い!>
仕事じゃないが、熱海から出発するときの苦労は痛感した。路線バスじゃないと熱海駅まで徒歩30分(帰りは上り坂のため45分)、路線バスの始発が06時半頃で熱海駅07時からの電車にしか乗れず、東京駅は09時を過ぎてしまう。東京駅の真ん前が会社なら救われるが、だいたいそうはいかないので09時に出社するなら、朝っぱらから疲れる運動をするか、毎度タクシーを呼ばないといけない。
ほぼ群馬県な埼玉県のイベントに行くとき、04時半ころの始発電車で目的地最寄り駅到着が08時頃と1度で嫌気が差してしまった。そこで再認識したのが東京って近郊の観光地に行くのに、どこも似たような距離で都合が良いんだと思った。熱海、水戸、高崎、高尾とか。
埼玉県も大宮を過ぎると土地が広がり、行田駅前(東京駅から64分)の出入口直近ではないがプラットホームの範囲内と近い駐車場が1日300円だった。黒磯に行ったときに1日(07~23時)200円を見たが、そこまで遠くに行く必要なく安いし土地もある。どうしても熱海じゃなきゃイヤだと言わなければ豪邸は建てられるのであった。
数々の問題点があるのはわかってるんですよ。
<アンケートをまとめたってことは…>
私としては何年も前から分析できていたことなのに、市役所はこれから何かやろうってことですか? 過去の悪徳かつ無能市政のツケが回って財政難対策が急務だったのはわかってるけどさ、役所にはたくさん職員がいるわけだから遅すぎるよ。
駅前もだが清水町のバス停とかも情報の宝庫。
駅前でバスを待っているときに、知らないひと同士の世間話から、「もう飽きちゃって誰も来ないけど、たまに空気入れ替えにこないと…」、ウチも、ウチだよってところに遭遇したとき貴重な意見が聞けたし、新駅舎ができる前だが「熱海で買い物はしない」って人もいた。ラスカができても百貨店ではないので、生活の買い物はできないのだから交通費を払っても沼津・三島や小田原へ行ったほうが効率的なのだ。なぜか交通としては不便なのに「しまむら」も「ユニクロ」も伊東にはある。元から熱海の居住者が行ってるのだから熱海には足りない部分なのだ。
空き家の問題は役所だけの責任ではありません。売りたいなら持ち主が売れる商品にしなければ売れないでしょ。リフォームの予算もないし、そのままじゃ売れもしないから放置ってことになるわけだ。買ってから好きにしてくれってのは激安じゃないと無理、マンション組合とかがうるさいとなおさら売れない(俺ならそこまで調べないと高い買い物は怖くて買えない)。間取りからくる問題にしては、ホテルにしても星野リゾートなら利用者の動向に合わせてきてるわけだが、長く営業してきたほうが無能で対処できず売却か廃墟の道を歩んだ。
家屋が山奥であると不便すぎて廃墟ってことになり、観光地だけを見てない私は伊豆半島でもかなりの廃墟を見てきた。将来的には現段階で住民がいるところも相続者がいないとか、相続しても放置だとか、立て替えどころか解体すらできない問題に発展するのではないかと危惧している。
危険で解体が必要とかの問題じゃない個人の資産に公的資金の投入は認められない。考えられるとすれば、買ったらリフォームの助成金を出すとかであり、金額にもよるが5年10年持ち続けるか住み続けるなど条件は必要だ。
ひとまず、私が感じたり体験した悪いところは書いておいた。
P.S. 以前、噂の!東京マガジンで扱われたけど、温泉 高いよね。高い→解約出る→さらに高くなると負のスパイラルに落ち込むのも当然。市のでも加入金に工事費で数十万円になるし使用料が毎年18万円(月額1.5万円)から。P子さんの住んでるところで初期費が200万円、某別荘地で180万円。加えて最低月額3万円もかかる。普通のお湯でいいでしょ。部屋の金額が暴落しても、管理費やら諸経費に光熱費、温泉も入れたら年金じゃ無理で多額の貯金がないと老後には住めないのである。
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