2017-08-02 Wed
2017年8月2日放送 テレビ東京「ソレダメ」で言われてたことは、キャンプとかで夜に虫を近づけたくない時は近くにLED、遠くに蛍光灯を置くってことだった。1~2週前に「林先生が驚く 初耳学」で取り上げられてたが蛍光灯でも紫外線が除去されてる商品があるため明るさじゃなく紫外線に反応する虫は夜に明るく目立つコンビニに寄りつかないと。個人的にも花火大会に持って行くのがハロゲンから高照度化してLEDに変わったが、LEDによって虫が寄ってきたって感じは全くない...時代遅れの情報に流されると危険で、LEDは紫外線を出さない、逆に、LEDが大量の紫外線を出すと書かれているサイトがある。商品によって異なるというのが正しい見解でしょう。だとしても紫外線LEDでない照明用白色LEDが他の照明並みに紫外線を出すという見解はおかしい(もしくは古い)。
LED商品によっては太陽光に近づけるため 赤+緑+青、更に紫外線まで加えたものや蛍光体方式の足りない成分を別のLEDで補完しているものもあるが、そういう高価なのは特殊用途で一般照明器具にあるなんて聞いたことがない。
白色を作り出すのに紫外線LEDを利用して蛍光体を使って白色可視光にするのもあるが、いまや一般的ではない。青色LEDを基礎にするものだと特許がらみで紫外線LEDを使ってたのもあったでしょうが、スペック上は漏れ出る程度となっている。だいたいの安価な白色照明器具は青色LEDを利用したものでしょう。
紫外線を10~400nm(ナノメーター)とするならほとんど紫外線は出てない。LEDが出す波長ってもデジタル波形のようにバッサリ切られてるわけじゃなく無ではないから蓄積して計測すれば現れるのは当たり前。それでも蛍光灯からして何桁も少ない。飲料水の表示で厳密には 0 cal じゃないのにゼロって言ってるようなのがあるから紫外線が出ないと言っても過言ではない。
仕事で紫外線を扱うことがあって、太陽光だけだと天候に左右されるため紫外線計測器の検証用に紫外線ライトを所有していた。ほかに普通の電球での反応も見るために各種照明を用意していた。その経験からある程度は語ることができる。ほかにも趣味として日亜化学の高照度白色LEDが小売りで出回ったときビデオの照明用に使えないかと試作したのは1999年のこと。
安価な紫外線センサーだと分解能が悪く、また、素子によっては可視光の600nm近くまで広範囲に感知する。単なる紫外線量の計測器の場合は性能に注意せねばならない。青色LEDの領域でも感知してしまうから、それをもってして紫外線が出てるなんて言うのは危険。原発事故の後に一般人が買える放射線測定器を使って大間違いな見解を言い出した人たちが現れたが、それと似てしまうので注意したい点だ。
Light Emitting Diode の略だから
× LEDライト、LED光
○ LED、発光ダイオード
という点でLEDと言っていた番組はソレマルであった。
マスコミ全体へとして「サルサソース」「チゲ鍋」「犯罪を犯す」など同じ意味の繰り返しも押し通してきた連中に言うのもなんだけど LEDライトって言うの、いい加減にしてくれ!誰もがある無知は罪ではない。しかしマスメディアとして扱うことの確認を怠るのは罪。
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