日頃は見ない通信販売を見た。例によって安いかのように吹くわけですが、そこで踊らされない私としては単価を計算してみる。通信販売は500ml入りのと比べるので非効率すぎるのだが、売ろうとしてるのは8リットルのタンクなので通常の2リットルと比べるのが妥当。

　通信販売のはタンクを取り付けるウォーターサーバーの機械がレンタル無料（２年以上継続条件）になるが、一般家庭においてむしろ邪魔で使いにくいのではないか。料理に使うとして、鍋を吸水口まで持って重たい鍋になったり、蛇口で給水ができないことがあるため二度手間になる。プラスティックボトルのほうが楽。ネット検索すると複数の業者が同じ商売をしている。

今回、通信販売では、8L（リットル）x 2 = 2,980円、8L x 3 = 3,980円、8L x 4 = 4,980円(税別)
１リットル当たり税込み201～168円。別途調べ 8L x 10 = 10,980円( 税込み148円/リットル )

　うちが先月に注文した特価品だったサントリー南アルプスの天然水 2L x 6本 x 3ケース 36L = 1,548円（1本86円）、今日の注文は日本コカコーラ社の森の水だよりで4ケース 48Lで2348円（1本98円 配送無料）。セブンイレブンで売ってる2Lは１本93円。近くの日用品販売の薬局で売ってるのは 2L １本69円（1ケース6本415円） 全て税込み。
　配達注文するのは安い店まで何往復もする労力より値上がる分のほうが得だと思ったからである。３本で中身だけ6Kgですよ！すぐそこならいいけど週に２度も数百メートルも持ち歩くのは、この時期にはイヤだ。冬場は箱買いしてカートに乗せていた。
（参考： サントリー南アルプスの天然水 １ケース[2L 6本] 通常の売価相場は768円 単価128円）

　スーパーマーケットに設置された機械で作る水（高性能の蒸留水 RO処理）は最初に専用の容器を買えばあとは無料である。それと同じのをウォーターサーバー用として売る業者もあるがサーバーレンタル料を含め1Lあたり100円にはなる。

　あるテレビ通販のを比べれば水の値段が高いからウォーターサーバーのレンタル無料も当然である。必要ならば自前でウォーターサーバーを買っても半年も経てば逆転とは月に32～36リットル使ったとして3000円以上もの値段差が出るから。PETボトル用のウォーターサーバーも１万円前後で市販されている。電気使わず重力を使って水を出すのもある。

　CMみたいに放送時間が短くないのに明らかにしてない点がある。それは電気代。私の概算ではお湯を使う場合には「真空断熱電気まほうびん」で基準算出法の電気代の２倍以上になる。

　ウォーターサーバーは、いわゆる魔法瓶ではないからお湯ばっかり使ってれば更に電気代が増す。冷水を作るのも電気代が冷蔵庫よりかかる。だから魔法瓶や冷蔵庫もなくせない家庭には最初から向いてない。加えて、蛇口部分の清掃が必要となり衛生面の問題もある。PETボトルなら1本単位で完結する。

蛇口をひねれば冷水かお湯の代償はあまりにも高い！

　このようにウォーターサーバーのいったい何がいいのか俺の頭では理解できない。水の単価だけを比べてもウォーターサーバーのは恐るべき値段の高さであった。オチとしては高性能化した水道水に何の問題があるのかと思うことが気苦労も出費もないことになる。そして情報弱者が食い物にされるのである。