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Canon EOS R第一印象@DP REVIEWより
 日本だと狭い考えが蔓延しやすいのでパソコンにしろオーディオにしろカメラにしろ頑張って海外の雑誌を買って読んでいた。発売本国なら年間購読で$24.くらいなのに日本の洋書店で買うと1冊で1500円以上、タワーレコードが扱ってくれていた時代でも800円もした。近年ではネットで読めるのが増えて嬉しい限り。自動翻訳は進化が鈍化しててトンチンカンな日本語にするけど辞書を引かずに済むだけマシ。"First Impressions Review" なんて「ファーストインプレッションレビュー」って、おいおい翻訳してねーだろって具合。

ということでDP REVIEWの第一印象にあったのは...

・最初に持ったとき、しっかりしていて、グリップが快適
・ファインダーが優れている
・M-Fn、AEL、AFポイントの選択ボタンの親しみやすさを感じた

 「興奮の感情はすぐに不満に変わった」とある。それで設定を自分なりに調整してなんとか許せるようになった(許容範囲)。しかし、怒らせ続けたのが M-Fn Bar だと。カメラを操作すると親指が上に乗るのを防ぐことは不可能。とても苦痛で、よりいっそう不快にさせるのだと。

M-Fn Bar は各種設定を調整する創造的な解決策であるが3つの致命的な欠陥があり、

1. 不正確 (3つの中で最悪とある)
2. 勝手に起動
3. 単なる欠陥に見える

 スワイプ(指を滑らせる操作)すると通り過ぎてしまい、また逆に操作する無駄。スワイプを無効にしても触れてしまうから値を変える誤操作をしてしまう。2秒間の「タッチ・ツー・ロック」機能を有効にすることもできますし、専用の「ロック」ボタンで入力を禁止することもできますが、時間がかかる。

 現在の状態で M-Fn Bar は、やっかいな代物。EOS Rを使用しているほとんどのスタッフが、M-Fn Barを完全に無効にしたとある。4Kビデオを録音しながら音声レベルを静かに調整できることを除いて、精度は低く、役に立たず、時間がかる操作だと。

※ 日本ではM-Fn Bar を マルチファンクションバーとカタカナで紹介されている


・6D Mark IIと同じ防塵・防滴構造
・オートフォーカスは正確で、弱い光で動作
・バッテリー寿命が長い

 EOS Rに関心のあるのは大型センサーに最も関心がある中レベルの愛好者だろうが、残念なことにそれらのユーザーにとって Canonカメラの動作を期待してEOS R に来たら、ちょっとイライラしてしまうでしょう。

ということだが、第一印象であって完全な評価ではない。

※注: 自動翻訳を修正したもので、まだ誤訳の可能性もある。下記リンク、英文が本物

DPREVIEW > Canon EOS R First Impressions Review (英語)

Canon EOS > ミラーレス R



<当方の個人的な見解>

 元・開発者としての経験から言わせてもらうと、操作の不正確さはCPUが遅いからが有力な理由。AV家電などもだが、とにかくCPUもメモリーもケチる。秋葉原の小売りで何十円の部品を使えば劇的によくなっても不要と判断したら1円でも削るのが基本的な電器屋の考え方。とりあえず迷った容量大きくしておけとパソコンとは逆である。

 そしてプログラミング的にはバッファーのクリアーのタイミングなど詰めないと、操作したはずが動かないとか、反対に操作が遅れて続くといった動作をする。記事からするとキヤノンの作りはバッファリングしすぎのようだ。ここは確認しなかったよ 説明書を読まないとわからない(銀座のショールームに置いてある)

 その状況は銀行のATMがキーボードからタッチパネルに変わったときの怒りを思い出した。キーボードのとき、後ろから誰か見てようとも何を押したのかわからないくらいで暗証番号と金額の確定をしており機械も追尾してくれたが、タッチパネルになって同じように押すと暗唱番号が1つしか認識されなかった。また、電車の自動改札では磁気切符(磁気カード)からICカード(SUICA)になったとき、通れなくなることが多発したように「何が使い勝手が良いだ!」と、進化したふりの衰退ってのはよくあるのだ。

全ての問題は、利用者のためではなく企業側の都合で作られるから!

 これらを揶揄する言葉として「使える人には使いにくく、使えない人にはもっと使いにくく」というのがある。高速道路なら走行車線と追い越し車線、コンピューターソフトで言うならルーキーとエキスパートモードなる差別化が必要なのである。世の中、一つにまとめようとしているところが大間違い。


 M-Fn Bar : マルチファンクションバーはボタン配置の構造上の欠陥であり修正することは不可能である。過去に文句を付けたのは現行機種での AE-L ボタンの位置であって、だいたい親指の先がくるか、その横の場所にある。マルチファンクションバーはそれと同じ位置。

 “都合の良い”環境で撮影をしている人たちにとっては「親指AF」なるものが有効に機能するんだろうけど、あらゆる状況下に立ち向かい手持ちであるとすると、親指の先に力を加えるなんてカメラの握りを劇的に弱めてしまう。そんな操作なんてアホらしくてやってらんねぇ。

 親指の腹で押さえているか、親指の付け根を利用してるにしても、親指で操作することは人差し指でシャッターを押す動作より桁違いに手ブレを誘発する。他の機種でだが、右手でがっちりとカメラを押さえて、左手の指で液晶画面のタッチパネルを操作してきた感じからすると右手で持ってるのに右手で操作なんて致命的である。操作後に時間をおいてシャッターを切るなら可能だが、操作中にシャッターを切る状況では話にならん。電子ビューファインダーを覗きながらの操作では背面の液晶パネルは使えないわけだが、だからって親指の付け根の場所は最悪である。

 他の件も含めて、カメラメーカーは時代遅れの利用者に固執しすぎており、もはや無縁のフィルム形状さえも引きずりすぎている。例えば、融通が利くスタジオ撮影とか、やり直しや確認の取れる人たちは別段苦にならないわけだし、三脚に載せて撮影するのが当たり前な人たちの意見を聞きすぎているんじゃないかと思う時がある。だったら一瞬を狙っている報道とかの意見をもっと聞いたほうがプロユースに限らず幅広く対応できるのではないだろうか。

 AE/AFが常用となり、ピント合わせが肉眼での識別も不可能な今ではミノルタα7000が発売された時みたいにAFに能書きを垂れる奴はいないだろう。そんな時代に余っている手は左手なのである! 35mmカメラの真っ当なズームレンズを電動駆動させることは製品として事実上不可能だからズーム操作はあるだろうが、持ったときに指は余ってる。

  あまりにも左手で操作することがなくなったのに、なぜ右手に集中しているのか?
  きき手な人が大部分は解ってるが、撮影中と撮影前後の操作では話が違う。

 一部のレンズに付いてる AFロックボタンは多用しているが、残念なことにシャッターボタンには設定できない。よってリモート レリーズを併用することになるが、手頃な大きさのがない。赤外線なら小型リモコンがあるが有線式より動作に確証がない。また、カメラメーカーは閉鎖的なので、リモコンの操作、USB端子を使ったことなどパソコン用ソフトで可能であることが屋外で全くできない(自社で売らないくせにサードパーティーへも開放しない→利用者の不利益)。手元にパソコンを持てとでも言うのかと思うし、Wi-Fi搭載機でスマホで操作可能でもスマホを持つのさえ無理だ。専用のコントローラーのほうが良いに決まってる。

 一部機種に対応したフォーカスや絞りを制御できるリモコンを見つけたが、海外の小さい会社で作りも悪くて値段が高い。そして日本では扱ってないから個人輸入するしかない。ビデオカメラと違って写真機だからオートフォーカスが電動であっても自在に動かすことができないのかもしれない。カメラメーカーがボケてなければニコンもキヤノンも全く新しい仕様になったのだから可能になってると思いたい。大企業だと部署が違えば別会社って言われることもあるからソニーやパナソニックだからって信用できない部分である。

ニコンにしろ、今回のキヤノンにしろ物理的な問題は機種が変わる以外には取り返しがつかない。



『関連した余談』  (※先見の明という点では自賛を例にしてる)
 私の場合は固定概念より必要性が先だから花火撮影で写真は近年始めたもので動画が先だったから十数年前にビデオカメラを横倒して撮影したらビデオ業界の多くから非難された。それは連中が営業上の制約に縛られてる結果であり、私にしてみればテレビで再生するものとは決まってないし、パソコンのディスプレイでは回転させて縦長画面にすることもできる。それは早くからMacintoshを使っていたことも大きい。

 1年ちょいくらい前までYouTubeも縦長動画に対応せず、アップロードすると勝手に横長にされて黒味を入れられた。携帯電話なら相当な昔、ずいぶん前からあるスマートフォンも縦長が基本形である。YouTubeはGoogleが買収したのに何という体たらく。

 同様に20年ほど前に白色LEDが登場して秋葉原の小売り部品屋で買えるようになりビデオカメラの照明を自作して使ってたが当時は大多数から馬鹿にされた。今はどうなってるかい?ハロゲンを使ってるのかい、それともカンテラかいな映像制作会社の連中よ! そのあたりの反応で悟ったのが映像業界って時代遅れな概念な人たちばかりだと。当時のことしかわからんが、昨今問題になってるスポーツ界の悪い事とテレビや映画業界は同じく悪い意味の体育会系でしたよ。

 ソニー創業者語録に「日本人の中には意見に食い違いが生じると友情もそこまでと考える人が多い…」とあったが、それで終わるような奴らとは終われば良いと議論したかったが前記にある通りな人種が多いので議論にならず排除される方向。私の知り合いも次々と辞めていったが論理的な思考の人ほどいられない業界だった。

 そんなことから写真業界も、いつになったら技術ではなく思想や概念の世代交代ができるのだろうか。デジタルカメラって一眼レフのほうが後であるし、今になってデジタル一眼カメラのミラーレス化が取り上げられてるように利用者側として光学ファインダー絶対主義は古い人だけですよ。そこからカメラメーカーは昔のソニーが持っていたような「先見の明」を得るのだろうか。キヤノン なんてやめて キャノン になることから始めよう。ねぇ、富士フイルム さんもそう思いますよね。

 消費者としては与えられた環境で使用するしかない。その上で改善させるように文句の発信をしていかなくてはならない。どこぞで移転せず居残り強行なんてしてるようなは負け組だからな。今の企業は我々客が教えてケツを叩いて育てなきゃダメなんです。だとしても古くからあるわけだから、たまたま成功して富を独り占めしてる 父ちゃん坊や が指揮する企業じゃないでしょ。
| emisaki | 2018-10-10 Wed 21:14 | 映像音声::静止画(写真機器) |
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