2019-03-28 Thu
「第29回河津桜まつり」経済波及効果調査伊豆新聞の見出しだけ見て河津町にアクセスして報告書を読んだ。
その報告書にあるデータから読み取る前に、誘導されてはいけない要素が複数あることが見えてきたため、このデータは控えめに考えることにする。先に調査方法への疑問を記述する。
・調査日 記載 2019年2月22日 金曜日と3月2日 土曜日
・調査場所 不明…未掲載
・調査時刻帯 不明…未掲載
・回答数 247
来場者も90万人であり、そうまでなると一般的に統計と呼べる最低サンプル数は2000と言われている。調査方法や調査場所が不明であるが、店で休んでいる人に尋ねるなら良いが、来たばかりの人は早く観たいから尋ねるのは無しである。帰りの客に尋ねるなら河津町で使った金額は正確に近づく。
暇な人が多いからって駅で尋ねてしまうと電車で帰る人に限定されるが、各所で分散してアンケートを集めれば問題ない。
調査時刻が固定的な時間帯であると収集したデータは不正確である。なぜなら、自動車や電車だろうと、やってくる人たちの傾向が変わるからである。よって、正しい分析をしたいのか、都合の良いデータを出したいのか見極められない。
2017年に名古屋からと大阪から来た人に出会ってる。大阪からの二人が印象に残ってるのは一人が車椅子で、私が1km小走りでボロボロ状態でしたが電車に乗るときに難ありで手助けしたからおぼえている。車椅子が通路を通れず台湾から来た人が席を替わってくれていた。私は南伊豆町に先に行っており、帰りに河津に寄っているが、私より少し早めに到着していたこと帰宅後に撮影した写真を処理していて写り込んでるのを発見して予測できた。
アンケート方法が「聞き取り調査」となっているため、言葉の使い方、受け答えが変わってくる可能性を留意しておきたい。よくある調査方法の間違いだが報道やテレビ番組がやるのが、「はい」「いいえ」にシールを貼らせる方法である。最初はいいが、回答が溜まってくると特に日本人は大勢に流される傾向が高いため他人の意見を聞ける・見える状態での回答は話にならん。その点、聞き取り調査であれば問題ないが、もし、集計結果を見られてしまう状況であると正確性を失うのである。
サンプル数が少ないのは恐るべき誤差を生む。それも当然で、0 か 1 では、おお違いだ。我々が科学計算として仕込まれたことからすると「有効数字」ってのがあり、1 とは 0.5~1.4(0.5以上1.5未満)であり、1.0 であれば、0.95~1.049(0.95以上、1.05未満)と、含んでいる誤差が約1か約0.1と精度が1桁も違う。
ようするに、どこから来たかは、ざっくりとした傾向だけであり、奈良県だの山梨県だのは偶然に出くわしただけで、それらの地域ごと調査人数が 2 は二人組に尋ねただけの疑いの目しかない。それだから統計の専門家は最低2000って言ってるわけだ。そりゃそうで、100人なら1人の回答が1%として現れてしまうが、1000人なら誤差に沈んでくれる。グループは1票でないといけない。
地域についても細かいことを言えば、小田原と川崎も神奈川県になる。だが、湯河原・小田原ならほぼ静岡県であり、川崎ならほぼ東京都である。静岡県で言うなら浜松と熱海じゃ大違いみたいなものだ。結局は、河津近隣(伊豆)、静岡県内、関東(東京近郊)、その他、くらいの分類でしか使い物にならない。報告書でごちゃごちゃ語っても信頼性は低いと受け止める。
年齢が高いほど再来場率が高い・・・実に当たり前を報告してくれる。20歳の子が毎年連れてこられるとしても29回は来られない。 回答が247件では分類するほど信憑性が薄れるのである。
交通手段においても、遠距離ほど複合体系になる。これも当たり前だが河津町に飛行場はないし、JRも通ってなく伊豆急だ。飛行機→JR→伊豆急。ツアー観光バスは地域性が高いと思われ、新幹線→観光バスなんて個人的でしかないが聞いたことがないし、自分でもやらない。線路があれば電車だ。特に河津桜は河津駅から徒歩圏ってのが強い。河津七滝、ループ橋は別問題だ。
傾向として使えるアンケート結果は宿泊状況のうち宿泊地だろうか。そもそも許容度があるため分散傾向は妥当なところである。奈良県はビートルズのジャケット写真で有名なアビー・ロードでのように鹿を使い、道路の止まれをもじって「泊まれ」って宣伝ポスターを作っていた。そう言われても奈良県にホテルは少ないし、掘って遺跡が出たら困るって話も聞くくらいだ。
似たような感じで伊豆半島も南下するほど宿が少なくなり、あっても時代が求めてない古い方式の宿ばかりで、食い切れない料理を並べられて何万円も取られ気軽に宿泊できない。文句つけてきた熱海も時代遅れの経営者は潰れ、大手に買われたことによって、やっと近年に需要対応してきし若者向けにゲストハウスも展開してきたが、南伊豆となると半世紀遅れのままと言えよう。
個人的に検証したかったのは、若い世代ほど伊豆は泊まりにくい場所になったこと。私が幼少期ならホテルみたいなのは少なく、ほとんどが小さい旅館に宿泊していたわけだが、施設の規模に関わらず大部屋だったため時代とともになくなってゆき、上記の通り一泊2万円なんていう宿に移行してしまった。人数が減り経営するために商売の方法が変わったのが逆に客を減らすことになったと考えてる。
ただし、時代遅れなままのホテルは次々と閉鎖され一部は現代風経営が引き継いでいるため、そちらへ宿泊していれば一泊二日二食付きで1万円以下や都内から送迎バス付き(無料または格安)、時代に合わせた高齢者のお一人様も歓迎する宿も少しは存在する。平均すれば半世紀遅れは確かなので、河津ではないが誰かいる気配がしない大型のホテルがある。そのあたりの動き、誠に勝手ながら個人的な興味。
このアンケートの報告書を下手に受け入れると危ないのが日帰りと宿泊の率である。金曜日と土曜日に調査してることを忘れるなと。それこそ年齢で分類しなければならないのに、一緒くたにされてしまってる。引退組(高齢者)なら平日でも構わないという傾向を探るには至ってない。もちろん、伊豆半島全体で何かと調査結果を共有すれば見えないものも見えてくるだろうがね。
せっかく調べるのに調査方法が悪くて、もったいない としか言い様がありませんでした。聞き取り人数が少ないならそれなりに質問を考えるべきだった。何かと深く考えもせず上層部のコピペをしたがる役所ならば、この点の調査方法を省庁の真似をして欲しかった。ナントカ省の資料とか文句がつけにくいのも事細かく書いてあるからなんだ。桜まつりは3月10日終了であるし、いま報告されても来年には早すぎるわけで、もっと時間を使えたのではなかろうか。その前に調査方法の見直しだな。
→ 出典: 静岡県 > 賀茂郡河津町 役場 > 「第29回河津桜まつり」経済波及効果調査結果について
≪ 続きを隠す
暇な人が多いからって駅で尋ねてしまうと電車で帰る人に限定されるが、各所で分散してアンケートを集めれば問題ない。
調査時刻が固定的な時間帯であると収集したデータは不正確である。なぜなら、自動車や電車だろうと、やってくる人たちの傾向が変わるからである。よって、正しい分析をしたいのか、都合の良いデータを出したいのか見極められない。
2017年に名古屋からと大阪から来た人に出会ってる。大阪からの二人が印象に残ってるのは一人が車椅子で、私が1km小走りでボロボロ状態でしたが電車に乗るときに難ありで手助けしたからおぼえている。車椅子が通路を通れず台湾から来た人が席を替わってくれていた。私は南伊豆町に先に行っており、帰りに河津に寄っているが、私より少し早めに到着していたこと帰宅後に撮影した写真を処理していて写り込んでるのを発見して予測できた。
アンケート方法が「聞き取り調査」となっているため、言葉の使い方、受け答えが変わってくる可能性を留意しておきたい。よくある調査方法の間違いだが報道やテレビ番組がやるのが、「はい」「いいえ」にシールを貼らせる方法である。最初はいいが、回答が溜まってくると特に日本人は大勢に流される傾向が高いため他人の意見を聞ける・見える状態での回答は話にならん。その点、聞き取り調査であれば問題ないが、もし、集計結果を見られてしまう状況であると正確性を失うのである。
サンプル数が少ないのは恐るべき誤差を生む。それも当然で、0 か 1 では、おお違いだ。我々が科学計算として仕込まれたことからすると「有効数字」ってのがあり、1 とは 0.5~1.4(0.5以上1.5未満)であり、1.0 であれば、0.95~1.049(0.95以上、1.05未満)と、含んでいる誤差が約1か約0.1と精度が1桁も違う。
ようするに、どこから来たかは、ざっくりとした傾向だけであり、奈良県だの山梨県だのは偶然に出くわしただけで、それらの地域ごと調査人数が 2 は二人組に尋ねただけの疑いの目しかない。それだから統計の専門家は最低2000って言ってるわけだ。そりゃそうで、100人なら1人の回答が1%として現れてしまうが、1000人なら誤差に沈んでくれる。グループは1票でないといけない。
地域についても細かいことを言えば、小田原と川崎も神奈川県になる。だが、湯河原・小田原ならほぼ静岡県であり、川崎ならほぼ東京都である。静岡県で言うなら浜松と熱海じゃ大違いみたいなものだ。結局は、河津近隣(伊豆)、静岡県内、関東(東京近郊)、その他、くらいの分類でしか使い物にならない。報告書でごちゃごちゃ語っても信頼性は低いと受け止める。
年齢が高いほど再来場率が高い・・・実に当たり前を報告してくれる。20歳の子が毎年連れてこられるとしても29回は来られない。 回答が247件では分類するほど信憑性が薄れるのである。
交通手段においても、遠距離ほど複合体系になる。これも当たり前だが河津町に飛行場はないし、JRも通ってなく伊豆急だ。飛行機→JR→伊豆急。ツアー観光バスは地域性が高いと思われ、新幹線→観光バスなんて個人的でしかないが聞いたことがないし、自分でもやらない。線路があれば電車だ。特に河津桜は河津駅から徒歩圏ってのが強い。河津七滝、ループ橋は別問題だ。
傾向として使えるアンケート結果は宿泊状況のうち宿泊地だろうか。そもそも許容度があるため分散傾向は妥当なところである。奈良県はビートルズのジャケット写真で有名なアビー・ロードでのように鹿を使い、道路の止まれをもじって「泊まれ」って宣伝ポスターを作っていた。そう言われても奈良県にホテルは少ないし、掘って遺跡が出たら困るって話も聞くくらいだ。
似たような感じで伊豆半島も南下するほど宿が少なくなり、あっても時代が求めてない古い方式の宿ばかりで、食い切れない料理を並べられて何万円も取られ気軽に宿泊できない。文句つけてきた熱海も時代遅れの経営者は潰れ、大手に買われたことによって、やっと近年に需要対応してきし若者向けにゲストハウスも展開してきたが、南伊豆となると半世紀遅れのままと言えよう。
個人的に検証したかったのは、若い世代ほど伊豆は泊まりにくい場所になったこと。私が幼少期ならホテルみたいなのは少なく、ほとんどが小さい旅館に宿泊していたわけだが、施設の規模に関わらず大部屋だったため時代とともになくなってゆき、上記の通り一泊2万円なんていう宿に移行してしまった。人数が減り経営するために商売の方法が変わったのが逆に客を減らすことになったと考えてる。
ただし、時代遅れなままのホテルは次々と閉鎖され一部は現代風経営が引き継いでいるため、そちらへ宿泊していれば一泊二日二食付きで1万円以下や都内から送迎バス付き(無料または格安)、時代に合わせた高齢者のお一人様も歓迎する宿も少しは存在する。平均すれば半世紀遅れは確かなので、河津ではないが誰かいる気配がしない大型のホテルがある。そのあたりの動き、誠に勝手ながら個人的な興味。
このアンケートの報告書を下手に受け入れると危ないのが日帰りと宿泊の率である。金曜日と土曜日に調査してることを忘れるなと。それこそ年齢で分類しなければならないのに、一緒くたにされてしまってる。引退組(高齢者)なら平日でも構わないという傾向を探るには至ってない。もちろん、伊豆半島全体で何かと調査結果を共有すれば見えないものも見えてくるだろうがね。
せっかく調べるのに調査方法が悪くて、もったいない としか言い様がありませんでした。聞き取り人数が少ないならそれなりに質問を考えるべきだった。何かと深く考えもせず上層部のコピペをしたがる役所ならば、この点の調査方法を省庁の真似をして欲しかった。ナントカ省の資料とか文句がつけにくいのも事細かく書いてあるからなんだ。桜まつりは3月10日終了であるし、いま報告されても来年には早すぎるわけで、もっと時間を使えたのではなかろうか。その前に調査方法の見直しだな。
→ 出典: 静岡県 > 賀茂郡河津町 役場 > 「第29回河津桜まつり」経済波及効果調査結果について
≪ 続きを隠す
| emisaki | 2019-03-28 Thu 12:51 | 旅・散策と行事::考察・批評 |
先頭へ △