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JRも周遊券のICカード化
【のんびりホリデーSuicaパス】
2019年9月1日~2020年3月31日までの土休日 年末年始、 当日限り有効
大人2,620円 小人1,310円 ICカード専用(磁気切符なし)

 「休日おでかけパス」は別物としてるがSuicaである制約を除けば事実上は同じだから過去より繰り返されてきたように入れ替わり時期の重複期間でしょう。磁気切符をなくすと目論んでもSuicaの場合は維持費0円(返せば戻るカード保証金500円のみ)であり、スマホ利用者にしか特典を用意しない優位差別よりは問題が生じない。

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<各方面の乗り放題切符の状況>

 東京で早期に周遊タイプがICカード化されたと言うと都営バスの1日乗車券だろうか? 紙の乗車券としては販売しなくなっている。今でも地方へ行くと路線バスやごく一部のローカル電車では、東京で通り過ぎてきた昔の方式を目にすることがあり日付部分にマジックで丸印を付けたりビンゴみたいにくり抜き型やスクラッチ式があった。

 ついにJR東日本も切符さえ潰しにかかったのか、今回の周遊券タイプのICカード化によって、ゆくゆくは併売される磁気切符の販売を停止すると考えられる。楽になると思われる一方で面倒なことも起きる。

 現状で「休日おでかけパス」を利用して熱海へ少しお得に行く方法として範囲外となる小田原~熱海の往復切符を事前に購入しているが、それだと有人改札を通ることになり、観光地な熱海駅であると有人改札が並んでいることもあった。それがICカード専用の「のんびりホリデーSuicaパス」であると事前に切符を買う必要がなくなり乗り越しは自動精算となる。

 逆にそれが面倒を生み出すことでは三島へ向かったりするときだ。そもそもICカードが繋がってないわけだしJR東海の駅でJR東日本の企画乗車券を使っていることがJR東海に知っていただく必要がある。SUICAの表面って印字したり消したりできるのでしょうか?それともインク側で行うのかな?対応してる全国のICカードでも可能でないと困る。そういうことがあると入出場記録が変になるわけで自動改札機で止められると迷惑なんだよね。新幹線の自動改札機みたいに2枚とか、ICカード併用で対応できるとか、そこまで進化させてくれないと困る。

 電子的な疑問だが、「のんびりホリデーSuicaパス」を購入できたとして熱海から高崎行きに乗った場合、熱海→小田原、神保原→高崎と精算されるのか心配だ。「そんな奴はいない」ではなく可能なことは全て考慮する必要があるため、範囲外→範囲内→範囲外で、範囲外となる両端の合計より乗車駅から降車駅まで普通に精算したほうが安くなる駅があるかもしれない。安い方が選択されるかな?


<発券しないから50円安いのではない>

よく条件を見比べると違ってた。真っ先にわかるのが値段
・のんびりホリデーSuicaパス 2,620円
・休日おでかけパス 2,670円

 一瞬、範囲同じかと思ったが、新幹線がない! 「のんびりホリデーSuicaパス」はJR東日本の範囲内の新幹線は対象外だ。「タッチでGO新幹線」とか宣伝してたが、それでも使えないわけだ。片手落ちだな。

 特急は別途特急券のみで乗れる。「休日お出かけパス」で新幹線に何度か乗ったことがある私としては北へ向かう場合には心配だ。本庄早稲田駅まで範囲なので、上野→大宮という短距離や、東京→高崎で範囲の本庄早稲田から乗り越しで乗ったこともある。



【鎌倉・江ノ島パス】 700円 <追記: 廃止されました>

 これも江ノ島へ行くときに使ってきた切符だ。磁気切符でも販売継続されるが、この切符の問題点は事前購入ができなくなったしまったこと。この切符の前身は都内の各駅から往復との組み合わせだった。だから都内から続きで買えたのだが今は範囲内でしか販売していない。範囲が大船からなんだが、鎌倉や藤沢まで行って買うことになると距離の問題から1段階の運賃が損してしまうことがあった。乗車距離によっては「鎌倉・江ノ島パス」を無にするほどだ。それで江ノ電しか乗らないなら江ノ電の1日乗車券500円のほうが良くなる。

 ICカード版によって、出発駅から範囲となる大船、藤沢、鎌倉までの運賃にこの「鎌倉・江ノ島パス」として購入できるならよかろうが、現地でしか変えないならシャレにならん。一般的に後から買っても遡って適用されないからな。

 江ノ電に乗りたいという遠方からの観光客を除くと目的地が江ノ島とはっきりしている場合は湘南モノレールを使うため大船で下車するのが救いだった。最初から鎌倉が最初の下車駅となると、大船~鎌倉の料金が二重になるから江ノ電で途中下車を何度もしないと損だった。

 乗車駅で事前購入ができなければ意味なし。そのあたり発表書類には「各商品のフリーエリア内JR 東日本の駅のみどりの窓口、指定席券売機、多機能券売機、自動券売機」としか記載されておらず、“各商品のフリーエリア内”って部分が続く文のどこまで掛かるのか疑問。すべてフリーエリア内でしか購入できないとなると上記の問題点が解決しない。




 この手の買いにくくしている周遊切符は意外と多い。だから「利用率が低いので販売終了」とか聞くと「使わせる気があるのかー!」と怒ったこと何度もある。伊豆方面は「観光客からカネはしっかり取る」って方針だと思ってるので「南伊豆フリー乗車券」が残ってるだけでも救い。
<追記: 2021年6月30日で「南伊豆フリー乗車券」廃止>

 短命だった「湯河原・真鶴パス」。私は、ちょくちょく「お得なきっぷ」を調べていたから知っただけで、小田原駅の構内で宣伝しても意味ねぇ~、券売機の目の前で宣伝しろよって思った。自動販売機が性別や年齢を識別して「おすすめ」とか表示してくるなら観光客を識別しやがれ~って。いろいろと進んでいるようで遅れている。

 小田原~熱海は片道400円(当時)で、湯河原・真鶴パスは820円(※)で小田原~熱海が乗り降り自由に加えて真鶴駅からケーブ真鶴まで路線バス、湯河原駅から奥湯河原までの路線バスも付いていたから湯河原で途中下車、またはバス利用で使ってた。熱海に入り浸ってた頃は何時間も空くってことが多々あり、湯河原または小田原まで行くことがあったためJRのみでも意味があった。その切符のスペシャルなところは2日間有効だったことだ。

※ 使い始めた頃は消費税5%で810円、8%で820円となったが2015年3月末で販売終了

結局、今回の発表も新しいのができたとは言えず、既存のがICカード対応したってだけでした。

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| emisaki | 2019-06-06 Thu 12:39 | 交通::JR |