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TW-283 カメラ用リモコン
 買っていながらずっと使っていなかった。2年も放置したのは花火を撮るときはキヤノンのカメラを使っていて、これはニコン用だから。

 今年は出動があるかと思ったら、行けそうな花火大会がことごとく中止と日程が合わなかったので、花火じゃなく試しに使ってみることにしたら問題点が浮き彫りになってきた…。


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 2017年8月に4,100円で購入したが、現時点の売価は4,900円だった。 購入時に書いてるが、これはシャッターしか制御できないので単純。だからケーブルを買い換えるだけで多数の機種に対応できる。付属のケーブルは30cmと短く、単体では長いケーブルとして1,380円で売られていた。2年前には各社のケーブルセットがあったが、もうなくなっていた。

 互換バッテリーを売ってるROWAで買ったリモートレリーズなら可能だったが、これは電池を入れないと「半押し」ができない。だからカメラ本体の設定によってはAFが駆動しないうちにシャッターが切れてしまった。事実上、電池なしでは使い物にならなかった。

 シングルと連写もカメラ本体の設定を変えられるわけじゃないので動作に問題がある。カメラ本体が連写設定になっていると、TW-283 にて1回ボタン(スイッチ)を押すと、押したときと離したときの2度シャッターが切れた。今までの製品ではこんなことはなかった。


 ニコンの上位機種だけに搭載されてる丸形の10ピン制御端子にてカメラ側の動作状態をどこまで知ることができるのか不明だが、可能なら精密な動作をさせることができるが、メーカーを問わず作ってる中国にそんなきめ細かいこと期待できない。儲からなければ作らない。

 動画撮影を考えたらカメラワークとしてデジタル一眼カメラはお話にならないので需要はあると思うんだが、マジにビデオカメラの代わりに使おうって人がいないみたい。放送用のビデオカメラのレンズを操作したことがある人ならわかるが、操作性に関して写真用のレンズじゃビデオ用の足下にも及ばない。少しでも救うための制御系すら公開しようって気にならないのが静止画カメラメーカーだから。動画に積極的なパナソニックだって電子制御を外で行わせる概念がないから、動画なのに写真みたいに持って撮るしかない。


・シャッタータイムラグ

 人間の動作速度としては十分に早い。そのぶん受信機は待機電力を喰いそうだ。送信とどっちが電気を喰うだろうね? なぜこれを気にするかは他の環境でシャッター動作じゃないけど bluetooth は反応が遅いから。同じ2.4GHz帯だけに気になった。


・BLUBモード撮影

 TW-283 のBLUB撮影モードは1度押すとシャッターが開き、2度目でシャッターが閉じる。通常は1秒以上の露光で使うから問題ないが、試したところ最短は4分の1秒だった。高橋名人すればもっと短く動作するかもしれないが意味のないテストはしない。
星空撮影とか長時間露光で押したままでいる必要がない一方、数秒の短時間では面倒。


押している間だけシャッターを開かせる方法

 花火撮影で打ち上げを見てからシャッターのタイミングを失敗したと思い瞬時に撮影を終了したいときがある。ミラーがあると動作音の違いから、シャッターが開いてるか、閉じてるか識別しやすいが、ミラーアップしてるとカメラを見てないとわかりにくくなる。もちろんシャッターも開きと閉じでは音が違うのだが、花火の中だと聞こえなくなる。

 ボタンを押すごとに開き、閉じるのは長年の感覚を麻痺させるから、ボタンを押している間だけシャッターが開き、ボタンを離したら閉じて欲しい。これは写真を撮る行為よりも肉眼で見るほうに重点を置いている個人的理由で、カメラ前に張り付いている人ならシャッター動作はわかってる。

 そこで今までのリモートレリーズと同じように押している間だけシャッターを開かせる方法は、カメラ本体をBLUB、TW-283リモコンを連写モードにする。それで押している間だけシャッターが開き、ボタンを離せばシャッターが閉じる。 このときの弊害は秒数が表示されないこと。花火だったら暗闇で秒数表示なんて見ずに感覚だから関係ないでしょう。


・インターバルタイマーは要注意 (いままでの互換商品と同様)

 インターバルタイマーなど時間制御はカメラの状態を知り得ない状態で定めた秒数が経過すればシャッターを切る信号をカメラに送るだけなので、間隔が短すぎ、シャッターが開く時間のほうが長いと設定動作とは違ってくる。

 シャッター間隔を1秒に設定して、カメラ側の自動露出にてシャッターが1秒以上となった場合に時間が過ぎてしまうためシャッターが切れる間隔が狂う。TW-283側が信号を送った気になっても実際には動作しないから。カメラ側の設定をオートブラケッティング設定なんてしてると更に意図しないことが起きそうだ。

 微速度撮影で被写体の急な明るさの変化で絞りが狂う。電飾があってチカチカしてると露光の瞬間で露出が変わる。カメラ本体に内蔵されてるインターバルタイマーだと「露出平滑化」なる設定モードがあるが、外部から制御の場合には何もできない。だから夕暮れから夜間へとなる連続写真を撮ろうとしても意図した露出が得られない。


 リモコン側で設定できるのは、DELAYが撮影開始までの待ち時間(1秒~99時間59分99秒)で、INTVLが次のシャッターまでの間隔(1秒~99時間59分99秒)、REPEAT(1秒~99時間59分99秒)がN1周期の撮影が終わったとき次の周期までの待ち時間だから全て同じ間隔にするならINTVLと同じ秒数を設定する。N1設定(1~99回)の撮影枚数をN2(1~99回)と繰り返すからN2を“--”と設定しないと無限になる。長時間の設定で時計の誤差は不明だが1日ともなれば秒単位で生じるのではないか。

 インターバルタイマーは最近のフルサイズ機なら上から下まで搭載されてるようだし、古くから中級、上級カメラには内蔵されていたため搭載されてるなら本体内蔵機能を使うべき。ニコンならD5600、D7500なる機種にも搭載されるようになった。旧機種や入門機でも真似ができるようになるって程度なら使える。


 ワイヤレス動作の場合、送信機に単四電池2本、受信機にも単四電池2本を使う。滅多に使わないから電池は取り外して保管するが、使用時に電池の減り方が違うと思われるため識別できるように別のメーカーにした。当初マジックで塗ったが、わかりにくかった。


・付属のケーブルは30cm程度

 付属のケーブルはカメラ本体とアクセサリーシューとリモートケーブル接続端子までだから短い。有線式で使う場合には短すぎてカメラを動かしてしまう。別売の長いケーブルよりも、ステレオ ミニプラグの延長ケーブルを買ったほうが安上がり。3メートルのが600円くらい買える。

・有線で使う

 疑いをかけたが有線式にすると電波は出ないようだ。受信機は動作しない。


・電源スイッチはあるが

 過去の商品で電源スイッチがないと批評されたが、時計のように20000時間以上の待機動作が可能だったからで現に2年電池を入れっぱなしで液晶表示がでたままのよう使える状態にある。

 この商品は電波式のワイヤレスだから使用時間じゃなく、待機時間だと思うが1000時間と書いてあった。電源スイッチは電子式で2秒押しっぱなしにすると ON/OFF するため待機電力がかかってる。OFFで、どれだけ耐えるか全くわからないので面倒だが電池を抜いてる。インターバルタイマー使わないから設定するとしても送信機と受信機のチャンネル設定だけだから毎回設定しても苦にならない。設定しなくても CH.1 ってだけだから微弱電波だし周囲に誰も同じのを使ってないとわかってれば混信もないだろう。花火大会など人混みともなれば有線で使うから迷惑にもならず。


・電池交換

 受信機側の電池を入れる部分はバネが付いてる側がマイナスとは決まってない。大きさの関係で少し奥に入れるようになってるからだと思うが、配線を工夫して同じ方向に電池を入れれば解決できるんだが利用者は複数の電池を使うとき互い違いに入れるという固定概念に縛られているため変えることはできない。では、バネがあるほうがマイナスという固定概念はどうしてくれる?ほかの中国製にもあるのだが、製造上で可能なのに手を抜いてバネがあるほうをマイナスにしないのがある。それと付き合わなければならない。だってドイツ製だって高いくせに日本人から見れば造りがいい加減な部分が多々ある。

 夜の暗い中で交換を余儀なくされたら照明なしでは見ず、記憶してなければとりあえず入れてみるしかない。電池を入れっぱなしにしておくと少しずつ消費されてるため、いざ使うときになって電池切れの可能性がある。

 単四のニッケル水素充電池(基準1.2ボルト)は所有していないため動作は不明。




耐久性は未知

 リーマンショックとかで10年くらい前の時期は暇だし体力もあったから夏になると連日のように花火大会に出動していたが、安物のレリーズだと1度の季節も乗り切れなかった。その後に純正のインターバルタイマー互換品になってからボタンの品質が高くなり2~3年は耐えるようになった。

 使用頻度によるがケーブルの接点に不安がでるまでこのリモコンに耐久性はないと思う。個人的にはボタンの耐久性=寿命。その他にボロがでる前には新しいのを買うことになるだろう。

 過去にメーカー純正品を買ったときも長持ちするが、やはり買い換えが必要ってことで、以後は中国製の中で最も信頼性が高いのを買ってきた。ニコンの型番で MC-36 の売価で比べると互換品と10倍の値開きがあった。耐久性が悪くとも10回買い換えるまで損失は出ない。過去より日本に販売代理店がある中国製のリモートレリーズ商品をいくつか試してきたが、国内に販売代理店があろうともダメなものはダメだから。

 ニコンの10ピンターミナルは特殊だから問題が生じたことがないが、他の端子であると、きつい、ゆるい、接触不良など各種問題がネット上で取り沙汰されてきた。製造時期によって変わるため最近は見かけない。新しい規格になった直後は注意かも。

インターバルタイマーなんて不要なのでボタンの品質を上げて欲しい結論は変わらず。

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| emisaki | 2019-10-29 Tue 21:55 | 映像音声::周辺機器 |