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東京~福岡往復は飛行機、寄り道なら新幹線
 割引情報のチェックは東京近郊が重点となるため、たまにお世話になる乗り物ニュースに「東京から福岡、あえて新幹線で行く 9割以上が飛行機を選ぶ区間、「のぞみ」はアリか?」という記事があるが、そのネタ元が国土交通省 2016年の資料だと思う。「2016年度。JR西日本、国土交通省の資料による(上記リンク記事)」とだけで出典を明らかにしてないのだ。

 東京から博多へ新幹線で行く人は 7.5% とあったが、出典元の詳細がないので調べるとJR西日本の「山陽新幹線・航空機との競合(国土交通省の旅客地域流動調査、航空輸送統計)」という資料が見つかったが、2015年度の東京~福岡のJRシェアは 6.9% となっていた...

 その数字を見れば電車がらみで中国地方・九州地方が東京でキャンペーンをするわけがないって納得であり、大阪が限界ラインなのだろう。現に九州新幹線直通は新大阪が最北端(東端)。九州各地の展示会を考えても大阪が桁違いに多い。東京だと誘客活動よりも物産展という商売に変わる。だから九州地方の物産展で宣伝はあるが単独の宣伝ってのは東京でほとんど見たことがない。

 宣伝が行われるとなると羽田空港だろうが、乗客でもない人がわざわざ行くことがほとんどない空港という場で展示会をやってもたいして意味がない。それでツーリズムEXPOのような1年に1度の全国的展示会になってしまって一般的な宣伝効果が高まらない。

 東京で宣伝するとなると電車の駅ってことになるが、JR東日本なら関係ないし、JR東海にしても東京~大阪はドル箱路線のままだから阻止する理由が見当たらない。出くわさないだけの可能性があるとして、名古屋駅や大阪駅周辺より東京で飛行機使う観光イベントで見かけない。旅先より東京に住んでて見かける機会が少ないってどういうこと?

 東京から旅客人数の比率からして飛行機の宣伝は少なくなり、東京からの飛行機に比べて大阪からの電車移動での人数が多いから九州の宣伝は大阪止まりになるのだと読み取れる。飛行機にしても福岡のみならず鹿児島とか関空からのほうが多いのかもしれない。東京からもLCCの便数さえ多ければ長距離で新幹線の出る幕はなくなる。

空路を良くするのは邪魔者である横田基地(横田空域)を潰すしかない。
※ 周辺人口は某所より桁違いに多いから返還を迫るならこっちが先

 乗り物ニュースはだいたいの記事を読むには無料だとしても商業ウェブサイトである以上は収益がらみで何かしら真実は隠されるだろうし、加えてパソコンの前に座っていながら書ける程度の記事には旅人として説得力がなかったということ。
※ パソコンの前に座ってても良い記事は書ける。そこの記事の程度が低すぎただけ

 多くのマスコミと同じに考えると、信じるべきは情報(データ)のみで、そのデータさえも全てが記載され比べられてると考えてはいけないとするのが妥当である。ようするに記事の見解とやらは捨てるのが正しい読み方。見解は自分でくだすものである。基となるデータが何かのほうが重要であるのに詳細がないと更に疑惑を生む。

 真っ当ならば見解を示すのに使った資料へのリンクを張ることですよ。そうすれば別途個人が考えることができるのだから。たぶん宣伝記事なので無理だろうな。




【私が東京~博多に新幹線を使ったことがある理由は記事とは異なる】

僕が十代の頃に最初に博多へ旅した頃と次に旅したときの状況が違うように時代とともに変わったことがある。だから今では通用しなくなったこともある。

・国鉄からJRとなっても当初は引き継がれてた周遊券(周遊きっぷ)がなくなった
・飛行機 LCCの誕生  JAL/ANAだけの頃およそ4万円が段階的に2万→1万円(成田から数千円)
・新幹線料金はほとんど変わってない (消費税分高くなったくらい)
・新幹線の速度が速まった (所要時間短縮)
・一般論として高速バスの進化 (ただし東京~福岡は長距離すぎる)

 スカイマーク程度しかなかった頃はともかく、多数のLCC航空会社の登場によってJALとANAは考えを改めなくてはならず正規運賃そのままに何々割引と連発してきて今では割引を適用すれば新幹線より安いからLCCでなくてもよくなってる。

 事前に旅行日が決まってて成田空港から時間を問わずに行くなら5千円くらいでも行けることになり、羽田からのLCCの安い料金を基にしても更に半額も可能で、時間帯が悪くとも福岡に一泊する宿代を出しておつりが出る。これは成田へ行く電車賃と所要時間で話が違ってくる。成田エクスプレスなんて観光地価格的な特急電車を使ったら無意味と化す。

※ そんな感じで日本人が高く感じる成田エクスプレスの利用者が少ないのか割引を展開。在日某国の白タクが登場したように、欧米人にとって日本の交通、ましてやタクシーは法外な値段。彼らの旅行記をいくつも読んでいればちょっと出てくる話で、逆差別という外国人優遇切符JAPAN RAIL PASSが有名になっている。


 夜行高速バスは展示会で見たとき、東京~福岡の拷問的な座席のエコノミークラスだと8000円、ビジネスクラス的なのが14,000円、1車両4席ファーストクラス的なのが19,000円(今は値上がってるかも)。展示会で全ての座席に座ったけど14時間以上も乗ったらグッタリするだろうと思った。

 私の体型(長身)だとファーストクラス(プレミアムシート)でも脚がつっかえて無理だった。ウイラーの車両みたいに座席を斜めにしてくれたら別だがね。14000円だとしてLCC+ビジネスホテル代のほうが疲れない。LCCの座席も拷問的だけど短時間で終わる。体が小さくてなんとも思わない人ならエコノミークラスでも苦にならないなど見解は変わってきて当たり前。



・新幹線を利用したのは総合的判断

 行きは東京~博多までそのまま行ったが、帰りは広島や名古屋で宿泊ありの途中下車したため。当時の飛行機だと東京~福岡だけで高かったわけだから当時は往復で8万円にもなり新幹線の倍額。片道だけ利用にしても、往復をJRにして途中下車したほうが更に運賃が安くなることから6時間かけることを選んだ(当初7時間、今なら5時間)。

 通常の切符の買い方でも途中下車できるが、当時の周遊券は往復割引よりも安く、通常往復割引で2万3千円程度が2万円ちょっとだった(正確な金額は忘れた)。特急料金は1万円弱か(グリーン車 1.4万円くらい 当時)。立ち寄っても地域交通を含め交通費は4万円。人生最長の六泊七日の旅だったため宿代がかさんで合計10万円を越えたくらいの出費だったが、ゴールデンウィークでありホテル代の高騰を考えるとLCC航空があっても同じ事を今やったら15万円か?

 東京~福岡の飛行機が1万円程度になったとしても、立ち寄り場所があると飛行機は使えなくなる。空港はあるけどLCC航空がなくなり金額がシャレにならなくなる。ましてや動的に時刻を決めるとなるとLCCは使えなくなる。

 上記から話を膨らませて、福岡空港は立地が良いが、中部国際、関西空港、長崎にしても立地条件が悪いわけで搭乗時間だけじゃなく空港から要所までの移動時間を加えると劇的な時間短縮にはならない。だから成田~関空で格安展開されても総合的価値が見えないから新幹線になる。飛行機の便数を考えると、その飛行機がタダでも新幹線だと言っても過言ではないでしょう。LCCでも値段が高い時期では所要時間と東京都内~成田空港、関西空港~大阪市内と変わらぬ運賃を加えると、ジェットスター、ピーチなんかの5千円弱がギリギリ判断(新幹線が1.3万円、EX予約およそ1.2万円だから)。よって空港に近い人が使うことになるだろう。


 読んだ記事では「あえて新幹線はアリか」のようにしてるが、単に東京~福岡の往復で終わる旅なら飛行機で決定ですよ。ところが各所に立ち寄って帰ろうとすると今でも新幹線の選択は悪くないのに、あえて記事にするのは鉄道専門でもないからJRのステマ(隠れ宣伝)に見えてくる。意味のある選択肢を選んでないだけでステマ記事ならば駄作だってことだ。

個人の記事のほうが立場が明確なだけ参考にしやすいのである。
だから今回も出典が不明瞭なので、それを探って自分なりに考えてみたのであった。




国土交通省 >> 統計情報鉄道関係統計データ

| emisaki | 2018-04-08 Sun 22:11 | 旅・散策と行事::考察・批評 |
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