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RAW保管で救われるもニコン製ソフトはバグ多し
2010年当時
2018年現在

・ニコンのデジタル写真用ソフトウェアについて (RAW現像など)

 Nikon Capture 4は2010年当時で既に古いソフト。新しいCapture NXがとんでもなく操作性が変わってしまった(買わなかった)。その後、更新が止まったソフトは新しいカメラのRAW記録写真を読み込めなくなり、他社製へ移行したためそのまま。

 ニコンはCapture NX-Dにて他のカメラ製造会社と同様に無償化したが、残念なことに変わらずソフトウェア開発に関してはお粗末なメーカーである(設計指示およびプログラミングが下請けなら変えるべき)。

 私も職業デバッガー(ソフトウェアの動作検証人)をやっていた経験上、開発側から文句を言われる前に大きく手を加えてない動作環境を使ってテストしたが、可能な操作を行うだけで簡単に「応答なし」に持ち込むことができる残念なソフトだと判断してる。私がやる “わざと” に耐えられないようでは一般市場に耐えられるわけがない!

 余談だが、よく家電メーカーがやってる何万回とか機械的自動試験は単なる部品の耐久テストであり実用上のテストなどではない。だから試験されない安易な問題がすり抜けてしまう。カメラなら内蔵フラッシュやら電池を出し入れする蓋の耐久性が甘く、そこにセンサーが付けられてると問題が生じた場合にセンサーが誤動作し実用上の問題がなくても動作しなくなったりする。このあたり設計思想からの問題だが、試験されてればフィードバックできる。よくあることで、新製品=初期ロットに飛びつき、周囲の知り合い共々痛い目に遭い修理費を出したが、新たな生産品ではプラスティック部品から金属へ変更されたりシャレにならんことを見てきた。そこはニコンの話ではない。

 安易なバグを自ら発見し対処してないってことは、ロクなデバッガーを雇ってないってことだ。不況って言われてからは一流メーカーと呼ばれてるどこも検品の手を抜き、客への不利益、信用低下しても目先の収益を選んだ。いまでもあまり変わってない。客を出汁に使ってる。

 処理中にも操作が可能だが、その間にあれこれ操作すると応答なしになる確率が上がる。この応答なしだが「ハングアップ」であって放置しても復帰しない。場合によっては放置すると強制終了する。

 余談だが、Nikon Capture の頃から動作環境には非常にうるさいソフトであり、ちょっとした環境次第でインストールやアップデートが不可能になる。利用者にしてみれば多数の苦情が出ていた。キヤノンやソニーを使ってきて、そんな酷いことはない。ちなみに、私の環境ではWindows7 Pro 64bitを素からインストールしなおさなければCapture NX-D がインストールできなかった(全く関係ないエラーメッセージが出る)。


使わざるを得ない場合は非常に“いたわり”操作をすることとなる。例えば、

・100ファイル以上の連続RAW現像をさせない (別けて行う)
・処理中に別の操作をしない (処理中は矢印がくるくる回ってるから止まるの待つ)
・ある程度の操作を行ったらソフトを終了(メモリー確保、解放バグなど累積障害から逃げる)

 マルチタスク化してから長い年月が経過するが、こんな馬鹿なことさせられる理由がない。どうしても同時操作がダメな場合にはソフト側で不可能にするから、利用者が可能な操作で「応答なし」から復帰できなくなるような作りは単なるバグ(設計ミス)なのだ!

 専門的に言うと、リソース解放やメモリー解放(memory leak)を正しく安全に行わない奴が実に多い。プログラマーが管理するのが当然で、なおかつ、自らが原因ではなくとも可能性を下げる対処をしておくのが“プロ”というもの。我々の世代と違って、どのツラしてプログラマーを名乗るのかって“素人”が増えてしまったのである。
 プログラミングにおいて、目的自体よりもユーザーインターフェースや障害対策のほうが多いのである。インターネットの普及によって安易な更新が可能となり企業側の責任の意識が地に落ちてしまったところに世代の大きな変化も加わり、おかしくなった。それは大多数の企業と言っても過言ではない。


 当方だけの問題か不明だが、D3, D2 など古いカメラのRAWファイルのほうが危険である。全く同じ動作環境なのに D810 のRAWファイルだと数百のファイルをRAW現像してTIFFに保存を自動化させても正常終了してる。

! もしかすると、Nikon Capture で保存した NEF (ニコンのRAW) ファイルが異常になる?

 まれにCaputure NX-Dで調整できない NEF ファイルが出ている。そうなると他社のソフトだと読み込みすら拒絶される。Nikon Capture が理由だとして、こちらに使った責任でも負わせる気だろうか。ニコンが市販品として販売していたソフトのしでかした事に対処しないなど言語道断。別途変換ソフトを用意するでも構わない。

 この件を聞かれてたかのようにキヤノンは Digital Photo Professional 4.8.30.0 にて旧機種EOS 10DなどのCR2 (RAW)と古く遡って対応してきた。話としては良いのだが年代としてはニコンのほうが古く同社初代デジタルカメラのD1から対応してる。


<Capture NX-Dの動作不良に関しては追試予定 (日時未定)>

 RAWファイルはサイズが大きいから処理後にJPEGでDVD-Rに保存してる場合が多い。ところが一部で撮影したままの状態とNikon Capture で処理済みを別途保存したのを記憶している。DVD-Rのどっかに入ってるまでは憶えてないが見つかったらそれを使ってテストしてみたい。景色の写真に拘りはないから検討はつくんだが、それでも大量の中から探さねば! ディスクに番号は付けてるが、どこに置いてあるかまで管理してる余裕なし。

 開発から検証へと職業としてきた私としてはニコンに給料払って欲しいものだな。以前、東芝やシャープのDVDレコーダーのバグ一覧を展示会に持っていったら嫌な顔しやがったが、それがお前らのやった仕事で障害に気づきもしない。ゆとり世代より早く企業をむしばんでいたのさ。俺の言うことに聞く耳持たなくても、その後に会社自体がどうなったかが示してるじゃん。
※ 名誉のため、シャープも昔はちゃんとしてたよ。開発として奈良からぶつぶつ言われた側だから。ちゃんとコードまで追ったさ。だって俺らが作ってたのはROMになるからバグはネットで更新とかイマドキの あまちゃん連中とは違うぜ!




処理方法の進化なのか、向上した点  

 当時のノイズフィルターでは背景のザラザラを気にならないくらいにすると、必要な部分まで大幅に鈍ってしまうためノイズフィルターを強くかけられなかった。

 もう動作させられないソフトのため処理済みと比較するしかない。RAWデータ自体に調整値が保存されてるため記録を残してない。それがもう読み取れないから困った。

 ノイズフィルターで「高画質2013」 適用量 輝度33、色33、シャープネス50を選択した結果。Photoshopと違って範囲指定はできないから全体が処理され違いが見てとれる。新たな設定で少し色味が違ってる部分は比較対象外。

 背景のノイズが除去されているが、上記と比べて髪の毛がそれほど鈍っていない。ここは良かったとしても付属としてキヤノンDigital Photo Professionalのほうが格段に使いやすいこと変わりなし。
D2X, AF-S VR70-200mm/2.8G, ISO400, 200mm, 1/250, F6.0



・2010年処理済みJPEG→Capture NX-D再処理

ノイズフィルター 高画質
適用量10 シャープネス5


ノイズフィルター 高画質
適用量33 シャープネス10

「高画質2013」はJPEGからは使用できない。その他、JPEGからはできないことが多い
JPEGとなった画像ファイルの場合は通常の画像処理ソフトを使ったほうが高機能。

・2010年処理済み Adobe Photoshop プラグイン CameraRAW 5.7
明るさ +25
コントラスト +77
彩度 +10
シャープ 25
輝度をスムーズに 10
カラーノイズ低減 100

Photoshopが別に持つ機能は上記と比較に公平性が保てないため使ってない。

 ノイズ除去は必須ではなく撮すべき部分を生かすための処理で、この例では主に画面外の人物を優先して設定値を探っていた。レンズにおいて、世の中がメディア洗脳されたボケ味だが、世間が洗脳された意味とは異なり写すべきものを邪魔しなければよいだけ。
 例えばCarlZeissの被写体を邪魔しないボケは好きだが、日本のカメラ雑誌のライターは、書くことがないからどーでもいいことばかりが取り上げ、写すべき部分よりもボケ味に解像度や形まで文句をつけて文字数を稼いでいる。だからか知らんが、うざったいボケのレンズが多い気がする。ノイズはそれと同じで被写体を邪魔しなければよいだけ。


<追記 2018年5月3日
 Nikon Capture で設定を調整して保存したRAWデータをニコンが提供している NEF Codec にてWindowsのフォト ビュアーを使って表示しようとしてもできない。正確に書くと、ファイルに内蔵してる小さいサムネイル画像を使って表示されるためモザイク状になるだけで、オリジナル解像度の画像が全く使用されない。

| emisaki | 2018-05-01 Tue 12:50 | 映像音声::編集機器・ソフト |
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