2018-08-28 Tue
2018年8月27日放送 BS JAPAN「出発!ローカル線 聞き込み発見旅」(長良川鉄道)にて電車の駅からの移動に「のり愛くん」(岐阜県美濃市)という呼び出し式のバスが登場した。私はいままで「デマンド型(呼び出し式、要求型)」「乗合タクシー」って聞くとゾッとしていた。調べてきて地方路線のデマンド型交通というのは登録した住民しか利用できず断念してきた地域が多々ある。美濃市の「のり愛くん」は誰でも使える。
「のり愛くん」は毎日運行/利用時刻08:00~16:00(最終予約15:30)/電話予約で決まった運行なし/乗降は停留所のみ/車両はタクシー(乗用車型)とハイエースみたいなバン(4~5人乗りかな)/乗り合いのため運行路や所要時間は不定/市民以外でも使える/大人300円、高校生以下学生と65歳以上100円、乳幼児無料。
定期便が走ってないところは駅前にタクシーもいないわけだし、タクシーを呼び出しても数千円から1万円台に達してしまうし、帰りも必要だからコストパーフォーマンスが悪すぎ、あきらめたほうが早い。これが、すごい山の中じゃなくてもみられることで、ある程度の人口でも車社会と化しているから起きるのである。我々は客だから あきらめれば済むだけだが、自動車が使えない若年層と高齢者には大変。これが免許返納できず高齢ドライバーで多発する事件につながる。
中小規模の花火で近隣の畑の周りの路上が渋滞してるのかと誤認識させるくらいズラーっと駐車場にされてるのを何度も見てきた中部地域だから車社会はよくわかってる。車社会の地域は自己中が他者の不便を生む悪循環によって弱者を苦しめた。秘境駅で利用者を探すテレビ番組企画があるように電車も同じ。
定期便のコミュニティーバスにある問題は住民のためにあるので平日のみや週に一度のみ。運行日に合わせて乗っても帰りの便がなかったりする。観光客は度外視しているため運行の方向性が逆だからである。住民にしても不便なのだ。
ところが各地でコミュニティーバスの定期運行が変わってきたらしい。ようするに、今まで定時で運行していたコミュニティーバスが客がいなくても走る無駄を避けるために予約と呼び出し式への変更したら利用客が増えたというのだ。
人口も減り、不便でも集団移民なんて希にしかないわけですから、もっと大きな規模でも町の再編なんて行われるはずもなく、交通としては要求型コミュニティーバスってのが残された回答だったのかもしれません。
これで思い出したが航空会社が早朝や深夜便において公共交通がないため乗り合いタクシーを予約運行してる会社がある。夜間到着を考慮して空港バスは運行されているのだが都合の良いバスは激減してしまうからでしょう。普通のタクシーより安価になっていた。
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| emisaki | 2018-08-28 Tue 23:31 | 交通::情報・考察・計画 |
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