2018-02-05 Mon
生まれる前に作られたであろう特撮ドラマを見たのだが、そこで仰天発言があった 「オゾンをいっぱい吸ってバカンスを楽しむぞ」 …はぁ!? ところが半世紀前は未開人だったと過去形で語れないのも、それで商売している業者がまだ残っていたことだ。当然ながら国民生活センターは2009年「家庭用オゾン発生器の安全性」という題名で商品テスト結果を報告しているが、題名が「安全性」であり、テスト結果からしたら「危険性」とすべき。例によって健康器具、健康食品、化粧品やら論理的に考えない女性ほど引っかかりやすい怪しげな商売に限って存在してる発信者実体不詳の宣伝ウェブサイトは話のすり替え手法で科学的かのように謳ってるから怖い...
多数の消費者にとって得体の知れないもので商売する連中が野放しになってて、それを科学で否定するには時間がかかると言うことか。業者の反論について確認してみたが突っ込みどころもあり有効性につては業務も個人使用も関係なく業務用を個人で使ったのが悪いかのような記載をしたところで有効性が認められるものではない。またもや売り込みのため話のすり替え手法に感じた。
真っ当な仕事をしていたらする必要がないことくらい知ろう。
科学の話の前に、怪しげな手法をしてるだけで要注意だ。
現在形であるオゾン脱臭や殺菌とは違って危険濃度で気体を放出したりオゾン水なる不思議な代物を作る過程を問題視されている。人体吸引、摂取における科学的有効性について実証データが示されていない。それどころか製品は薬事法違反の可能性について言及されている。その点、見解を出していた業者からも全く反論がなく、なかったものとなっている。
学校では教えないが私が勉強した流れだと人体に吸収して何がよいのか皆目見当が付かないどころか危ない。いたちごっこと言いたくなるが、次々と出ては消され最近に問題になったのは水素水か。立証されない、もしくは断片の有効データなんぞかを元にした有利誤認の「疑い」という、いかがわしい商品が無数にあるのではないか。
実験結果でオゾンが水にほとんど溶けないってのも勉強になった。こっちが勉強してたのは太陽の高エネルギー紫外線によって酸素(O2)が分解され更に酸素と結合してオゾン(O3)となるがオゾンは安定してないので酸素に戻るサイクルだったから時間関係は不明だった。
さて、ドラマでの言い方を思い起こしてみると、現在形で非科学発言はテレビ出演者によって繰り返されており 「マイナスイオンたっぷり」 なんていう気分を化学にすり替える発言がそれで、あの放送協会までもが最近なのにエセ科学を negative ions なんて直訳しちまってたくらい無責任だ(BS1: COOL JAPANにて)。
森林浴という言葉であったなら気分の問題なのにエセ科学用語まで使っても印象を強くしたいわけだ。国民から年貢徴収してるところに広告関係ねーだろって言いたくなる。民放がオカルト雑誌とつるんで番組を作ってるが非科学を叩き潰すのがお前らの仕事。ところが あるある大事件(大辞典)のようにガッテンできないこともしてきて現に何度か謝っている。私は誤りに謝り切れてないと感じてる。
一時期に大手家電メーカーまでも勝手に定義して記載したが、マイナスイオンによる有利誤認(景品表示法)は確か平成13年だったか明確に禁止のお達しが出ており、科学的効果があれば正当表示なのに記載が消えて異なる販売手口へ変えた理由を考えよ!
結局、有利誤認な商売をなくすには「無知の知」で、それしか世の中を良くしない。
正しい日本語を放送禁止にしておきながら間違えの垂れ流しに事欠かないのが宣伝の代弁機関であるマスメディア。宣伝すること自体は悪くないよ。問題は中身の正当性にある。
| emisaki | 2018-02-05 Mon 23:28 | 生活::暮らしと社会問題 |
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