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フェリー苦戦の背景@TBS「Nスタ」
 先月だったか五島産業汽船が突然の全船運休という事件報道の流れを受けてだと思うが全国の客船が取り上げられていた。その中で駿河湾フェリーが自治体の支援で存続と紹介され、佐渡汽船の寺泊~赤泊航路が2019年4月末をもって廃止。新潟や直江津からの航路は存続するが、いくら島として大きめの佐渡島だとしても3路線は多すぎる。

 もっと大きな話になるが本州と四国に3路線もの橋は道路族(政治家)の仕業で税金の無駄ってのを思い出した。橋がかかったことで渡し船が廃線ってこともあるが、瀬戸内だと全て通じてるわけじゃなく山の上にそびえ立つような橋では島民の移動には使い物にならないため渡し船がなくなると困る。しまなみ海道を自転車で何がキツイかって、島になるたび、いちいち下に降り、また上ることである。観光よりも島民の事だけ考えても離島において船は必要。

 このような問題では、必要な支援と不公平な税金投入に分かれる。五島列島のように離島と結ぶ路線で廃止されたら自給自足状態に追いやられてしまうわけだが、陸路がある路線への税金投入は役所が大好きな公平とは逆な不公平感が大きい...

 Nスタでも航路廃止の理由に利用者減・燃料高騰・橋などの発達として「東京湾アクアライン」も例にされていたが、恐るべきタイミングの良さと言うか投稿時点で先ほど放送していた「マツコの知らない世界」(2019年11月6日)の中で鋸山ロープウェイの話題があり、特急さざなみ(内房線利用者)激減 → 東京湾アクアラインせい → “千葉県による不公平な税金投入”という短さの中に重要な話があった。

 当初から893議員がしでかした事は巨額の上に成り立つ一部の利益という自己中心的。断片でしか物事が見えない奴は便利と言うが、沿線に拡大してみれば便利とは言い難い。自動車ありきの考え方になり、通学が不便 → 子育てしにくい → 少子高齢化または出て行くことになり、巨額で一過性な効果しかないカンフル剤って事業が過去から今でも全国的に見られる。こっちが考えるのは数十年か百年後だが無責任な政治家どもの未来とは任期中でしかない。

 少年の頃だから政治に興味はないが、高度成長期からバブル経済へ突き進んでたから、東京湾を埋めるなんて話もあったくらい絵空事が飛び交っていて、一部にはコストパーフォーマンスを無視して実現させたこともあるのだから、その無駄なツケが人口減少と高齢化社会の今になって回ってきた。

 国民の責任じゃないと言いたいところだが、便利になるとでも政治家の口車にのって無駄の山が築かれた。よく公共工事が経済効果とかバカなことを言う奴がいるのだが、公共工事は役所が定めてる入札額からしても高く、必要な設備がほったらかしで多くのいらねぇーものを作るのは酒やギャンブルに溺れて多重債務者に陥るのと同じ愚策である。

 大阪でのGT-Rにて時速300キロな動画を投稿した低脳野郎の事件報道にて、某教授が必要じゃないものを売買している企業側に責任があり、売りたければレース場など専用でと述べたが、その通りである。高次元な技術開発から製品に転用することはあっても、凶器を狂気な奴に性能を出せるまま売るのは企業責任が問われる。殺人にも使われてしまうけど包丁は必要って話とは全く違う。例がそれてしまったが、不要な事業と、税金を投入しても必要な事業をはき違えてる事が多々見られる。

 今までも日本の将来は欧米を通して見えていたのに全く反面教師にせず、そのままの問題が起きてきた。わがままの代償が外国人移民の導入へ繋がったと考えると、欧米で起きてきた惨劇は移民という麻薬を投与したがための結果であり溺れた先にあるのは「廃人」。このような政治決断の失敗続きによって効率化を進めるには「町じまい」しかないという結論を出していたのである。

 「町じまい」とは、形式上の合併によって村や町をなくして目を届きにくくすることではなく、物理的な移住によって新たな町を形成して住民サービスを合理化することである。それによって○○難民と呼ばれることもなくす。暴挙じゃなく、こうするしか選択肢を無くしたのは、いつも例えてるように悪代官と越後屋の悪巧みの結果である。

 フェリーだが、船が1隻であると向こう側から乗る人がいるかもしれないので空気を運んでも行かなくてはならない。厳しい路線で運行の効率を上げるために複数の船を用意したら維持費がかかって本末転倒というジレンマ。そもそも定期路線で申請してたら客なしでも運行しなくてはならない。別番組にて語られたが、自動車も運べるフェリーだからそれなりの大きさなのに客が一人だったと。燃料と経済的に考えたら、その人に新幹線か飛行代を払ってやってでも運休にすべき(その人が船に乗りたかったとしても考えるべき点)。過疎化路線での強制運行は経営を圧迫してるに違いない。

 多数の乗客がいる場合では予約してても飛行機に乗れない事態を知ってるだろうか。航空会社がキャンセルを見越して余計に予約を受け付けてるからだが、乗客は最初から乗れない可能性もある契約になっている。観光バスツアーが最少催行人員と決められた人数が集まらないと催行されないように通常路線でも何か考えるときがきたのかもしれない。

 当然ながら通学だとか生活必需品の調達方法が船しかないとか使わねばならない理由にもよるが、客が一人の話は単なる旅行客だった。一方、フェリーの人気路線とは時間がある人にとって電車やバスより安価であるから乗客も一定数いて需要は満たしている。ドル箱路線でも抱えてればローカル路線を維持できるだろうが、ローカル路線しか運営してない運行会社は廃線しか道がないところへ税金投入もいたしかたない。ただし離島での話であり陸路がある場合に税金投入は不公平であろう。

 日本中で無駄をなくすことから始めていれば莫大な借金に税金を上げることもなく、人材不足になることにもならなかったし、こうした問題も起きにくかったと思っている。
| emisaki | 2018-11-06 Tue 21:57 | 大衆媒体::テレビ・映像 |
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