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元旦≠元日 交通機関編 情報発表で使う誤表現
 公共交通の初詣の終日運転について調べたところ、連鎖的な真似事で「大晦日から元旦にかけて…」なる決まった表現が多く見つかった。加えて1月1日 元旦と書いてあるように元日を元旦と混同しているのが、まだまだ多く残ってることがわかった。

企業や報道機関が間違えるから世間が間違えるわけでネット検索すれば誤認識は大量に出てくる。

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 交通機関の一覧を使って片っ端から検索をかけてみたが、東北から北海道では札幌で延長運転はあっても終夜運転が全く見つからなかった。北国は厳しすぎて0(24)時以降の延長も札幌の地下鉄と函館の市電しか見つからなかった。



過去に調べたときに比べて都心部では改善が見られる。関東は終夜運転してるほぼ全て、他は抜粋。
間違えとは言い切れないが不明瞭と思われるのも「×」とした。

× JR東日本 大晦日から元旦にかけて
× JR西日本 大晦日から元日にかけて(大みそかの臨時列車運転のお知らせまでは○だった)
- JR九州 (終夜運転の情報見当たらず 過去には1月1日元旦と誤認識)
× JR四国 大晦日から元日にかけて (日付が変わる時刻しか示さない)

× 小田急電鉄 大晦日から元旦にかけて
× 東武鉄道 大晦日から元旦にかけて
× 西武鉄道 大みそかから元旦にかけて
× 新交通ゆりかもめ 大晦日から元旦にかけて
× 東京モノレール 元旦に始発列車前に臨時列車
× 多摩モノレール 大晦日から元旦にかけて
× 横浜市交通局 大みそかから元旦にかけて
× 江ノ島電鉄 大晦日から元旦にかけて
× 湘南モノレール 大晦日から元旦にかけて
× 伊豆箱根鉄道 12/31(大晦日)~1/1(元旦)にかけて
× 近畿日本鉄道 大晦日から元旦にかけて
× 名古屋市交通局 大晦日から元旦にかけて
× 埼玉新都市交通 大晦日から元旦にかけて
× 銚子電気鉄道 大晦日から元日の早朝/大晦日~元旦

○ 埼玉高速鉄道 大晦日・元日の運転
○ 京浜急行電鉄 終夜運転 / ? 2020年1月1日みうら元旦号
○ 京王電鉄 大晦日に終夜運転
○ 京成電鉄 大晦日の夜から元日の朝にかけて
○ 東京メトロ 大晦日終夜運転のお知らせ
○ 東京都交通局 大晦日終夜運転および年末年始の運行について
○ 東急電鉄 大みそか深夜・元日早朝
○ みなとみらい線 大晦日深夜から元日早朝にかけて
○ 相鉄 2019年12月31日(火)深夜から2020年1月1日(水・祝)早朝にかけて
○ りんかい線 大晦日終夜運転
○ シーサイドライン 大晦日は終夜運転を実施します
○ つくばエクスプレス 大晦日の終列車後から元日の初列車までの間に
○ 大阪市高速電気軌道(大阪メトロ・大阪シティバス) おおみそかのお出かけに便利な終夜運転

○ 北陸鉄道 12月31日(火)深夜から1月1日(水・祝)朝にかけて
× 富山地方鉄道 元旦(1/1)の市内電車の運行について
○ 京阪電車 大晦日の終夜運転
○ 阪神電車 12月31日の終発から元日の始発にかけて
× 阪急電車 大晦日の深夜から元旦にかけて (通常始発は元旦より2時間も前)
× 神戸電鉄 大晦日の深夜と元日の早朝「大晦日および元旦」 (「」内、間違いを追加してる)
○ 南海電鉄 大みそかの終夜運転
× 北大阪急行電鉄 大晦日から元旦にかけて
× 山陽電車 大晦日から元旦にかけて
○ 京都市交通局 大晦日の市バス・地下鉄の終夜運行/大晦日の21時頃から元日の早朝5時20分頃
○ 西日本鉄道 12月31日終電後の深夜から1月1日始発前の早朝まで
× 上田電鉄 12月31日大晦日から元旦にかけて
× 長野電鉄 大晦日から元旦にかけての (各所で1月1日を元旦と記載)
× 富士急行 大晦日から元旦にかけての
× 八幡山ロープウェイ 元旦6時30分から営業/元旦早朝営業 (06:30は元旦ではない)

※ 「○」にしたところも意味を知ってて書いているのかは謎である
※ 文書で終夜運転と続き誤認識されないと思われても日本語として間違ってる場合は「×」
※ 「大晦日から元日」では年越し時刻か12月31日から1月1日との表現だから内容次第で「○×」
※ みうら元旦号:1月1日が併記されてるが便名の固有名詞と言われればそれまでなので「?」
※ 日の出の前は元旦にあらず、元旦は早朝でしかない等、文書で1月1日と混同は判別可




 発表文書で断片的に正しくなっているのが地方路線で「元旦にかけて」なる曖昧表現だと正しくなってしまうのも平時の始発が遅いから。地方でも電車は意外と早いのだが、路線バスの始発は遅く、本当に「元旦」に値する時刻からになっているため終夜運転にて「元旦にかけて」なる表現が結果的に正しくなっていた。

 都市部の電車だと04時台に始発があるため「元旦」なんぞより2~3時間も前に通常運行が開始されるから「元旦にかけて」の表現が間違ってると判断できる。結果的に正しくても文脈から「元日」と間違えてること明白だから。


 月々の終わりが「晦日」、その中で年の終わりでもあるから「大晦日」、クリスマスイブと違って「晩」だけを示しているわけじゃない。大晦日は「日付」であって元旦は「時間帯」だから同列には並ばせられないわけで「大晦日から元旦」は日本語として間違ってる。それは「今日から夕方まで」と言うようなものだから。

 知ってるんだから勘ぐればわかるからブツブツ書くまでもないか?いや、それを全員に対して強要することはできない。交通機関の日程やら天気予報の気象用語で誤認識される言葉は使ってはならない。

 有名なM田さんなんて雨が降ってるのに雨模様なんて言い放つからな。諸先輩方から得るものが少ないんだから誰が原因かを理解すれば若年層を責められなくなる。以前に書いたが、小学生の頃に塾で習った「子供たち」という誤用(単数形→複数形→複々数形!?)は私が生まれる前に始まっていた。敬語ができないは仕方ないにしても、こういうのは程度が低すぎる。

 もちろん大人が原因ではないことも多くあり、年齢であるのに分けることが可能な物にしか使えない単位「個」とか言いやがる頭のご不自由な世代に突入してしまったからだろうか?




 発端はマスメディアであるが、偉そうな事言う奴らがでてくる番組のくせに情けねぇ「朝まで生テレビ 元旦スペシャル」 00:30-05:30 元旦前に終わる。ウェブページの放送時刻の一カ所にだけ「元日」と書いてあるが、EPGも公式ツイッターも「元旦」。そこへ「元旦スペシャルへ出演します」とツイートするアホな政治家。

テレ朝で元旦にやってる番組は「羽鳥慎一モーニングショー 新春特大スペシャル」だけだ!





 桃太郎の家来として出てくる「猿・犬・鳥」と同列表現が、いつも間にか「犬、猿、キジ」と同列でなくなってしまったように、これも近代日本人の大ボケなのかもしれない。

 「大晦日の終夜運転」、「大晦日の深夜(終電後)から元日の始発まで」と、なぜ書けないのか? 利用する側にとっては京都市交通局の「大晦日の21時頃から元日の早朝5時20分頃」のような表記が明瞭である。

誤認識だと伝わるよりも早く次々と単語 熟語の意味すら間違えやがるから追いつかない。
このような件を題材に掘り下げることによって、こちらも勉強になります。

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| emisaki | 2019-12-28 Sat 08:54 | 交通::その他 |