2018-06-28 Thu
UHS-III も発売されてないってのに SD Express とかいうのが発表された。無知かわざとかの販売店があるが UHS-3 とか称しているのは UHS-I とか II の U3 だから。最低30MB/s保証ってだけ。紛らわしいのが、U3 と Class10が同時に書かれてる。30MB/sと10MB/sの意味だから U3 だけでいい。たぶん「Class10と書かれたものを使え」とカメラなんかに書かれてるから素人を惑わせないためか...結局はカメラとメモリーカードの関係は、かつてのVHSとBetaより酷いと言うこともできる。異種が S-VHS や ED-Beta どころの騒ぎじゃないからだ。メーカーは何台か発売するかもしれないが、消費者側からするとカメラを新しく買ったときにはメモリーカードも変わってしまってる。
1度くらいの買い換え期間なら互換性があるかもしれないが、5年ごとに2度で10年も経過したら市場からなくなってるでしょう。20年前なら確実にない。どうせカメラと一緒なら高級機種ほど高速な内蔵メモリーをどっさり搭載してくれたほうがありがたい。
規格乱立の迷惑を表しているのがメモリーカードリーダーであり、物理的な差し込み口が複数あり、論理的には数十規格対応にする必要性が出るのだ。
値段という観点からは、十数年前にやってたことを思い出せばよい。2005年に4GBカードを買ったとき7万円もした。それは入門用のデジタル一眼レフが買えた値段。だから PDS(ポータブル・データ・ストレージ)というハードディスクを使って合間にCFカードからハードディスクに転送してた。思ったよりメモリーカードの普及が早く、PDSも実用年数は短かったが、それでも40GBなら4GB 10枚分なので必須アイテムだった。
短期的に必要な隙間市場ってよくあるのだが、日本は何事も決定が遅いので発売しても値段が高いし必要性が薄れる。リモコンとかもだが最初っからサードパーティーに仕様ごと開放しろって思う。
SDカードは安いが、自分としては安くなったとも言い切れなかったのが、CFastが登場時には対応カメラが数少なく20万円という額だった(投稿時点はSanDiscの128GBが最安54,000円)。容量は違うもの時代に合わせた撮影枚数や録画時間を考えると高いわけ。同じくXQDも急に半額になるまでは高かったがレキサーが事業から撤退してソニー単独となれば仕様としてはお先真っ暗だった(だってソニーだもの お友達は作れない)。
CFast と XQD が統合して CFexpress にすると発表してるのだからキヤノンにしろニコンにしろ使い回しできずカメラと共に墓場行きかな。過去に毎回形状を変えるって消費者から文句が出てたバッテリーのほうが今や持ち越しが可能になってる。でもバッテリーは劣化が激しいから使い回せないよ。
規格上の最大速度としてはCFexpressよりSD Expressのほうが速いことになってた。SDカードがポケットに入れたら折れるって柔な構造だけが問題なのだ。最重要はデータ消えたら話にならない。仕様が良くても現実的に高速なカードが発売されるとも限らない。客はメーカーに振り回されるが、それは反感を買うという意味となる。
→ SDアソシエーション、最高985MB/秒の新SDインターフェース「SD Express」 デジカメWatch
| emisaki | 2018-06-28 Thu 22:31 | 映像音声::周辺機器 |
この記事に対するコメントの受付は終了しています。
コメント
先頭へ △