2018-12-21 Fri
ワイドショーの冒頭で「二人ぼっち」なる発言を聞いた。細かいことが気になってしまうのが僕の悪い癖 (c)杉下右京
そこで「ぼっち」を辞書で調べますと「独りぼっち」の略となっておりました。語源ともなり正しい表記は「独法師」や「独り法師」であり、そこから変化して「~ぽっち」も派生らしい。
断トツが断然トップの略であることも知らず、断然の変形かのように世間は思い込んでるから断トツ1位なる重複表現(トップは1位に決まってる)や、断トツ2位なる誤表記が生まれるわけだが、「独りぼっち」の略であるとすると「二人ぼっち」は問題だってことになる。世間に大間違いが広まるのはテレビで、なんてことなく会話で使用し、確証も得ずに繰り返してしまうことにある。
余談だが、東海テレビに「コピって」って番組があったのだが、発祥は知らぬがビートたけしが広めたのが原因でしょう。「コピっちゃう」「メモっちゃう」はツービートのコント中に使ってたやつでしょ。
テレビ番組やCMが世間のおばかさんの真似をするのが最も危険であり、「充電は貯める“行為”だから切れない。切れる(消耗する)のは電池(蓄電池)」なのに馬鹿なCMが「充電切れた」と言う。過去には反対に名詞を動詞にしたのが「写メ」である。若年層にしても日本語を使う次元が低すぎる。
さて、派生した「これっ(ぽっち)」が期待したより少数の意味として使ったなら二人も少ないが、それは普段が百人ならそうかもしれないが、たかが三人から減って「二人ぼっち」は大御所キャスターが使う日本語としては駄目でしょ。独りでもないし、これっぽっちだとしてもおかしい。
(2018年12月21日 フジテレビ「グッディ!」 13:46頃 ミタパンが中継にていない話のあと)
| emisaki | 2018-12-21 Fri 13:46 | 大衆媒体::テレビ・映像 |
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