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伊東はどこを目指しているのか?
熱海の成功を真似ることは失敗も真似ることだった。

 複数の有名タレントの撮影場所に選ばれてから伊東が注目されるようになった。熱海よりか伊東のほうがまだ「昭和」が残っているのだが、テレビ番組でハトヤの社長が勘違いしまくっていたように近代化という破壊は伊東でも進んだ。

 十数年前、小学生時代以来の久しぶりの熱海で花火を見に行ったとき親水公園とヨットの停泊場って湘南かぶれにドン引きした。伊東でのそれはマリンタウンだがマリーナは熱海を追従したと思われる。そこらでの問題は、昭和レトロで売るのか近代化させるのか一貫性がないこと。

 昭和レトロを次々と潰してきて資源がなくなってきたが、近代化させても近代化してる場所に住んでる人に魅力は無い。例えば、誰が日本庭園を見にわざわざアメリカへ行くのか?

海外で都市部に居住の外国人であると別段東京には興味がないと書いている。

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 もう今ではオッサンの私でも結果論になる。なぜなら分岐点はバブル経済期にあったから。そのバブル経済が方向を狂わせ、すぐやって来たバブル崩壊によって取り返しが付かなくなった。

 熱海で例えれば、色々と乗り越えてきたとは思うがホテル営業を終了した所がある。バブル経済の計画をバブル崩壊後に実行し経営を圧迫したと言われており、ある程度の数で地元の反感をも買った。実際にどうであるかはホテル側の内情を知る必要があるが、そういう話を複数の住民から聞いたから。

 伊東市において伊東が難しいのは熱海以上に一般住宅と混在していることにある。観光業の奴らが「非日常」なる言葉を使うわけだが、どこが?って思うことになる。 以前に調査したことがある宿だが景観が良いって書かれていたが、住宅街を通って宿の前に着くと隣の家のベランダに洗濯物と完全なる「日常」の生活風景であった。伊東市で非日常は南部になるが伊豆高原は別荘地で宿もある。



 全く別の場所で別番組だが評価が1点台という宿を調査していた。そこは汚いのが原因であるが、古いを放置すると汚いになるわけで、古いと汚いは全く違う。

 ハトヤは古くても可能な限り汚くしなかったから撮影場所に選ばれ、それを見た若年層が行くようになった。もっと汚い宿や廃墟が隠れているのを知ってると綺麗なほうであるがハトヤだって保たれてるとは言い難い。それなりに直さねば老朽化という危険から逃れられない。

日本中で大きく動いた1964年の東京オリンピックから57年(58年目)

 法的な耐用年数としては鉄筋コンクリートが47年、木造は22年だがリノベーションが難しい鉄筋コンクリート構造な建物のほうが同じ面積で改修費がかさみ費用対効果が薄いため建て替えを選ぶしかないのだ。住宅街でない場所の宿はいいが、伊東市街地の宿はどうするのだろうか?

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| emisaki | 2022-01-01 Sat 18:01 | 伊豆::考察・批評 |