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JR東海「立山黒部アルペンきっぷ」2022年(以前に調べたときより値上がり)
JR東海「立山黒部アルペンきっぷ」 利用期間 2022年4月15日~2022年11月30日

 台風だか高山の先で不通になり販売が中止されて以来の調査。2つのルートがあったのに両方が発売中止になってた。また往復を許さない一筆書きの周回ルートになってるため使いにくいところがある。

・ひだコース 大人19,650円 (逆回りあり どちらも後戻り不可の一方向)
名古屋→高山→富山→アルペンルート→信濃大町→松本→塩尻→中津川→名古屋

・しらさぎコース 大人22,950円 (逆回りあり どちらも後戻り不可の一方向)
名古屋→米原→金沢→富山→アルペンルート→信濃大町→松本→塩尻→中津川→名古屋

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 「立山黒部アルペンきっぷ」はJR東海の周遊きっぷで名古屋・岐阜を発着とするがJR西日本とJR東日本の区間もある。途中下車できるのは岐阜~飛騨古川(JR東海)、洗馬~中津川(JR東海)、信濃大町~松本(JR東日本)、他社線へ乗り換えだから富山駅(JR西日本)、乗り換えでも鉄道会社が変わらないのに、なぜか金沢駅(JR西日本)で途中下車することができる[しらさぎコース]。

 JR東海とJR東日本の接続駅でも管轄の違いでしょうが塩尻駅では途中下車できない。ここは松本駅で降りられるため良しとしよう。信濃大町~松本の大糸線はJR東日本だが途中下車可能になってる。途中下車ができなくても途中下車ができる駅から別途支払って往復するなら良い。

・移動と想定した立ち寄り場所

 東京から名古屋で仕事か遊び、黒部周りで帰るとする。名古屋→金沢(コテコテの観光地で近江町市場、兼六園)→富山→アルペンルート(黒部ダム)→松本(松本城)→東京

 富山駅からだと離れているが時期により砺波チューリップまつりなんか開催される。電車だと本数が少ないが高速バスだと名古屋からでも富山からもあった。バス停がどこだかわからないが砺波のインターチェンジから砺波チューリップ公園まで2kmくらいある。

 「立山黒部アルペンきっぷ」は名古屋・岐阜が起点で東海道線沿線の名古屋市内のほか岐阜、浜松、静岡からと京都、大阪からの設定がある。周遊ルート中で名古屋・岐阜以外を起点とすることができない。新幹線の利用も可能か不可にはルートごと細かい設定がある。JR東海が主体のきっぷだが名古屋~米原は東海道新幹線を使えない。しらさぎコースとなってるよう在来線か「特急しらさぎ」となる。

 「ひだコース」と「しらさぎコース」は西側の路線が違うだけで、金沢周りである「しらさぎコース」のほうが3300円高いのだが意味がないとも思えない。「ひだコース」では通らない金沢へ行けるのもあるが、名古屋から特急しらさぎで金沢へ約3時間、特急ひだで富山へは約4時間かかる。金沢~富山は新幹線(「かがやき」は乗れない)で約20分だから待ち時間を抜けば富山へ約40分も早く着く。JR西日本管轄駅では途中下車できないため下呂、高山などで下車したければ別。

・別の路線

 名古屋から高岡(富山県)または金沢までの高速バスがあった。高速道路の関係で富山駅まで行かず高岡駅までだった。夜行バスだと富山駅へ行き、そこから金沢駅へ向かう便もあった。夜行だと5時頃に富山駅前だから観光シーズンの休日ダイヤに接続する。

富山 05:24→06:14 立山 06:40→→08:55 黒部湖 (GW、お盆、紅葉シーズンのみ)
富山 06:03→07:14 立山 07:20→→09:35 黒部湖 (通常)

 山には立山より西にしかホテルがないため黒部湖から1kmくらい南にある「ロッジくろよん」なる施設に泊まらない限り、このコースでは早くダムには着けない。

 ダムに朝っぱらに行くには東側から向かうことになるのだが、関電トンネル電気バス(扇沢駅)にはホテルがない。信濃大町にしろ、立山にしろ高価な観光ホテルばかり。早朝を選択すると出費が大きくなるから通り抜けを考えよう。黒部ダムの両端の都市は富山と松本にてホテル選びさえ間違わなければ数千円以上の差が出る。

アルペンルートの交通費  通り抜け切符や往復切符以外では割引なし

立山~美女平 立山ケーブルカー 960円
美女平~室堂 立山高原バス 2,200円
室堂~大観峰 立山トンネルトロリーバス 2,200円
大観峰~黒部平 立山ロープウェイ 1,320円
黒部平~黒部湖 黒部ケーブルカー 1,050円
計7,730円 (往復割引13,180円) JR線につながるには更に料金がかかる。

以前に調べたときより高いと思ったら2021年4月1日から値上がってました 6,860→7,730円。

 アルペンルート通り抜けきっぷが9,300円もする。富山側から黒部湖まで往復だと13,180円にもなってしまう。そこが名古屋から「ひだコース」で19,650円にもなってしまう理由。

 過去の取引記録から立山から黒部湖まで片道の株主優待券が往復で5千円前後だが観光シーズンだと8千円以上になる。高値になると名古屋からの特急電車込みのほうが安上がりになるのだが、北陸新幹線で東京から富山まで行く場合には8千円になっても5千円が浮く。

・アルペンルート前後までの所要時間 ※割引きっぷで乗れない電車を含む

名古屋→金沢 約3時間(特急しらさぎ)
名古屋→米原→金沢 約2時間25分(東海道新幹線+特急しらさぎ)
名古屋→金沢→富山 約3時間30分(特急しらさぎ+北陸新幹線)~約4時間(特急しらさぎ+ローカル線)
名古屋→富山 約4時間(特急ひだ)
名古屋→松本→信濃大町 約2時間40分(特急しなの+特急あずさ)、約3時間(特急しなの+在来線)

東京→富山 約2時間10分(北陸新幹線かがやき。はくたか だと2時間45分)
東京→金沢 約2時間30分(北陸新幹線かがやき。はくたか だと3時間)

 東京から直行の場合は「えきねっとトクだ値(お先にトクだ値)」が北陸新幹線はくたか、かがやきがJR西日本となる富山、金沢までも範囲に入ってる。

 周遊を考えなければ、13日以上前に買わないといけない「えきねっとお先にトクだ値」よりも3日くらい前まで対応可能な旅行会社で東京~富山の往復とホテルのセットのほうが安い。帰路の日付を変更できるのを買えば金沢へ移動も盛り込める。

 旅行会社のだと事前に乗る電車を決めなければならないため、本当はJRの割引を利用したいのだが、東京からだとJR東日本とJR西日本をまたぐため「週末パス」や「三連休パス」みたいな周遊きっぷがない。


・黒部渓谷鉄道 2024年延長予定

 私が期待しているのは、このアルペンルートではなく宇奈月温泉からの黒部渓谷鉄道である。延長ってよりも従来からある工事用区間を観光化するだけ。手彫りのような狭いトンネルだらけだが、今のアルペンルートを戻るか進むより良いかもしれない。

 短いシーズンオフから大部分の季節で3倍違う季節料金を採用しているのだが往復料金のため黒部ダムまで延長しても片道2500円くらいに収まってくれるのではないかと思ってる。

富山 → アルペンルート 黒部ダム → 黒部渓谷トロッコ → 北陸新幹線 黒部宇奈月温泉 → 東京

 通り抜けて信濃大町に着いても困るってのがあった。長野までならアルピコなのだが、松本へは“ナイ”ピコなのだ。信濃大町から松本へ行くのもバスで長野へ行くのも60分と70分で大差ない。あとは割引きっぷに左右されるのか、費用を多めに払っても行きたいところへ行くのかだ。

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| emisaki | 2022-03-23 Wed 21:09 | 旅・散策::計画・調査 |