2022-10-27 Thu
2022年10月27日 フジテレビ「めざまし8」、相変わらずコメンテーターの口先三寸がよくわかった。語るまでの知識も情報も有してない。番組で伝えた中だけでグタグタ言ってる事情も飲み込めてない奴らは不要。専門家だけでいい。番組で作ったであろう図(地図)や数字の資料も問題ありすぎ。まず大井川の支流の一つでしかないし、流域で使用する人数については既に多くサバを読んでいるとの指摘がなされている件だ。
→ 静岡リニア、川勝知事「言行不一致」がまたも露呈
→ 「62万人の命の水」のウソ 流域7市の大井川からの給水人口は26万人程度
大井川水系の水量からして少量でしかないこと以前に私も国土交通省のデータに基づき算出していた。取水制限する時期があるってのは以前からの話なのにダムの貯水量が少ない。
そのダムによって海に土砂が供給されなくなったことによる海岸線の後退は古い調査記録にあった。
取水制限に反して国土交通省の資料で大井川の上流は「国内の中でも多雨地帯に属する」と書かれている。降雨データは都合で変えられるものではなく、毎年のように災害報道で川根本町など大井川流域の地名が出てくることが裏付ける。大井川上流の年間降雨量は3,000mm以上、下流でも2,000mmを越えるとある(出典:静岡県交通基盤部河川砂防局河川企画課)。
年間降雨量だけでは語れないが日本の気候として降水量に変化はあっても乾季と雨季のようなことは無い。多数の支流があるわけで、水はどこへいっちまってるのか?
取水制限を誰のせいにしとんじゃーボケぇぇぇ って感じになりそう。
フォッサマグナの際でもある。土砂流出が多いことは周知の事実なのに、まるで砂防ダムのごとく砂を抜く対策もないダムを多数作ってる。土砂が貯まって真っ当に水を貯められなくなったダムが多数あった。
そういうことで、地形および地質データからも多くの水は河川ではなく地中に消えて海に流れてるような気がする。そうなると扇状地であり下流へ行くほど散ってしまう。
中域の山にでも横穴を掘れば水が出てきそう。
静岡県テレビ局の特集を見たが、リニア工事で水がなくなり企業が困るってさんざん煽っていたが、足りない分は水道を使っており負担が増えると語ってることは「タダ水が使えなくなったら、どうすんじゃボケー」ってことですか? 工業用水という既得権益かな。
テレビでダム貯水量の話は出てなかった。最近になって、やっとダムに貯まった土砂をどうするかの報道が出てきたのは静岡県と国土交通省が「大井川流砂系総合土砂管理計画」を出していたからで、その進展状況を報道したにすぎない。報道から見えたのは2025年までに方針を決めるってだけなので、何をするにしても何年後かもわからない。
静岡新聞の報道だが2019年末で畑薙第一ダムは47%(年約90万立方メートル土砂流入)、井川ダムは33%(年約80万立方メートル土砂流入)が埋まってる。
長島ダムに貯まった土砂を取り除くとして、よく聞く言い方をすると「ダンプ64万杯分」です。10台10往復するとして6400日ってことは17年半なので、運んでる最中にも貯まるわけで永遠に終わらない。
(※主流の10トントラックにて積載量は少々多めに見積もって6立方メートルとする)
大井川にダムなんて作ってはいけなかったのだ。そこは批判しないわけ?
今日のフジテレビ「めざまし8」だが超電導リニア問題、周辺の知事との軋轢を上っ面だけで取り扱った。そもそも関東のテレビで超電導リニア建設問題を某カルト教の100分の1さえ取り扱ったことがないのも、それほど問題と思ってないから。
事あるごとに反対は絶対にあること。私が生まれる前には成田空港建設で反対派がテ○リスト状態で管制塔を乗っ取ったのか破壊してるかを過去の出来事を集めた番組で見たことがあるし東海道新幹線、東北新幹線などでも過激な反対活動があったようだ。
子供ながらテレビを見た以外で成田空港は開業して何年経過しても機動隊がいたことから理由を理解できずとも何か危険とは知ってたが、東北新幹線の反対活動は知らなかった。そう言えば最近は西九州新幹線では爆破予告があったな。半世紀過ぎても人間は変わってなかった。
いままでテレビで30分とか1時間特番として扱ってきたと確認できたのは隔離された静岡県メディアだけ。今でも見ることができるか不明だが放送直後にはインターネットで視聴でマスメディアは反対姿勢と受け取れた。
建設で起きる問題を西九州新幹線と対比して考えると佐賀県は駅が予定されても負担を強いられるため大反対で進まない。だが静岡県は反対する理由を見つけてきただけとしか思えず、無理難題を提示して従えば賛成とか訳の解らないことを言い出したんだ。まるで隣国のように聞き入れようとするとゴールポストを移動させると揶揄されていた。
今日のワイドショーに戻ると、例によって浅はかな考えと知識で語る某氏なんぞ電気代が高騰してるだとか宣うわけだが、現行の新幹線は費用対効果という点で恐ろしくエコな乗り物であるのも旅客数からエネルギー換算すると飛行機より桁違いに安い。それは超電導リニアの電力量が現行新幹線の3倍であっても変わらない。
電気代は経費の一部でしかなく、短時間で到着する超電導リニアでも全体コストは大きくは違わないから乗車料金も大きく上がらないとしてるが、反リニア活動によって費用がかさめば電気代の問題以上になる。
ここから誤認識の恐れがある。なぜなら電気が解ってない連中が記事を書くから W(電力) か Wh(電力量) であるか理解に苦しむのだ。頭悪い説明では KW にするが、Kcal と同じで、K(キロ)は1000という桁でしかないから混ぜてはいけない。ここで語る単位は 瞬時の電力[W] と 1時間の電力量[Wh] だ。
最大(ピーク)電力なら[W]となるが、超電導リニアは加速時に大電力を喰い、以後はそれほどでもなく、減速時には発電することも可能なため最大値では電気代が算出できない。
JR東海がそれほど値上げを検討してないためにコストを調べようとしたのだが建設費以外で経営面(人件費等)は解らないことが多く、8年前の記事で東京~新大阪まで現行新幹線の電気代が約27万円(※当時の電気代 22円/KWh)だと書かれていた。JR東海の10年以上前の超電導リニア資料に3.5万KWと書かれてる。
東京ディズニーランドの年間消費電力量は 2019年度はコロナにさしかかるため2018年度で 2,576,000[GJ] ギガ・ジュール表記かよ。電力量に変換すると715.56[GW/年]、81,684[KWh](営業時間は14時間だが24時間均等割)だからリニアの資料が[KWh]だと仮定すると単純計算1時間あたり約4万KWhですから娯楽施設のほうが電気を喰ってる。
多く走らせると効率が上がるためJR東海では東京~名古屋 5本/時で最大約27万KW、東京~新大阪 8本/時で74万KWとの資料を出している。事務所や商店より小さいと言われても、まとめてと比べてるんだから大電力。産業技術総合研究所が効率が悪いと書いてるが福島原発事故が起きて4ヶ月後。輸送能力が半減すると言うのも昔の新幹線は今ほど過密ダイヤではなかった。
JR東海がロクでもない資料を公表するため、探しまくったら平成25年11月25日付けで愛知県知事宛に出された環境影響評価準備書にて上記の件は 27万KWh、74万KWh だった。
省エネ化でJR東海は2021年5月28日「東海道新幹線 西相模周波数変換変電所の静止型化について」を発表し、50Hzから60Hzへの変換ロスを減らす。200億円の投資で年13億円の削減だとか。2027年稼働予定はリニアの大電力を見越してか?
超電導リニア建設と引き換えのように新幹線の新駅の話が出てるわけだが静岡空港の近くが取り沙汰されてきた。ある時期に日本中に作られた不要な飛行場の一つである静岡空港を作ったこと自体が間違いで閉鎖すべき。新駅なんて大間抜け。静岡市でも浜松市でもなく使い道がない。世界遺産登録で富士山観光を語るわけだが、だったら最も近いのは新富士駅であり東海道新幹線では最も不要な駅のまま。
めんどうくさくてたまらん。真っ当な資料と、客観報道を頼むぜ。
≪ 続きを隠す
| emisaki | 2022-10-27 Thu 09:56 | 大衆媒体::テレビ全般 |
先頭へ △