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調査 MINOLTA AF-S V QUARTZ AUTO FOCUS V&D
 爺さんの遺品であるコンパクトカメラから使えそうなのだけ残していた物。もっと古いのはカビが生えていたり、謎な形の電池がすごい液漏れで廃棄。
 いままで観光地で他人のカメラのシャッターを押すこと何百回とあったため、高齢者からこういうのを渡されてバカ○○○カメラだから押すだけで大丈夫なんて言われること希にあるが当事者に悪意は無くてもその言葉は例え事実な件があっても我々の品位を汚す。そんな高齢者も十数年前にはコンパクトデジカメやカメラ付き携帯電話になってた。

 小学生の頃にオモチャ感覚で小型カメラを使ったことがあるが、以降は大人になって一眼レフカメラを買うまでカメラを使ってないからこうしたカメラのほうが使い方がわからない。

 カメラに型番というものが見られなかったため刻印されてる文字から検索したところ MINOLTA AF-S V QUARTZ AUTO FOCUS V&D と名称は出てきたが型番は不明のまま。綺麗なのだけ拾ったから、それほど古くはなく1980年代の代物。

 機械類にて性能が悪いを味だとは思わないため使える場面はなさそうだ。よってカメラ機能の分析と時代背景を考えてみることにした。

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 どうやって感度を切り替えるのかと思ったらレンズすぐ外側が回せるようになっていて段階的に止まる。ところが ISO100 が写真の位置なのか文字の中間なのか不明。

 数値の下に白い●印が飛び飛びに存在するが無い場所にも止まる。目盛りは25~1000までで、最低値25の文字の中央、最大値は1000の文字の中央で止まることからすると ISO100 設定は写真の前投稿の位置ではなく、上記の写真の位置だと思う。

 なぜなら白い●印が無い位置(25/50/100/400)こそ販売されてきた感度のフィルムが存在する場所だから。そのカメラの発売年代から探ると、ISO400フィルムが1976年頃、ISO800は1993年頃、ISO1600が1996年頃かな?
(※高感度フィルムの発売年代はネット上での記載を元にしただけで確証ある情報が見当たらず)

 仕事で使うため買ったのを思い出すが10万円くらいの100万画素以上のデジカメが発売されたのは1990年代終わりだった。当時のデジカメだと、通常でもレンズが小さくて光量が少ないため少しでも感度アップさせるとノイズだらけになって使い物にならなかった。



 電源が単三電池だったため入れてみたら動かないため接点を磨いたらシャッターが切れるようになったが、電源スイッチは無く、電池を入れたら起動だから消費電力が少ない

 フラッシュをONにすると充電されず動作しない。コンデンサーの容量抜けだろうが、そうなるといつまで経っても充電されない。シャッターは切れるが機能面では動作不良が多い。
(※フラッシュのスイッチを入れたら背面に熱を感じたためスイッチを切った)

 不明なのが前面にあるオレンジ色の「ST」と書いてあるボタンで押し込むと元には戻せず、シャッターを切れば元に戻ったが、いじくってて10秒固定のセルフタイマーであることが判明した。

 ファインダー内では赤と緑のLEDがあり、どうやら緑だとシャッターを切ることが可能で、赤は暗いときに点灯するためフラッシュを使えという意味のようだ。



 「V&D」を推測すると「声と日付」のようで、日本語と英語の切り替えスイッチがあり、何かの具合で希に音が出たが再現方法が不明の動作不良。何だがしゃべったが途切れた。英語にしても途切れて動作しなくなった。

 同型じゃないだろうが、しゃべるカメラは小さい頃に松田聖子がCMやってたのまでは思い出したが映像が全く思い浮かばないんだ。10歳くらいになると脳が変貌するからだろう。

 昭和に流行ったフィルムに年月日を焼き込んでしまう機能も年月日設定もあるが液晶画面が全く表示されず動作してるのかも不明だった。
 昭和生まれだが小さい頃にはパソコンを使い出していた私にとってフィルムに焼き込まれてしまうなど取り返しのきかない大迷惑でしかない。今の昭和レトロマニアにとっては必要な機能かも?



液晶は壊れてなかった。
 一眼レフ フィルムカメラのデートパックと同等で電池は独立して裏蓋の中。案の定、液漏れした電池が出てきたが拭き取って LR44 を入れ直したら表示。これで1983年以降の発売と判明。

 ミノルタのカメラの歴史を調べたら1983年6月発売であり、CMに松田聖子を起用したのは1984年に発売されたミノルタAF-Sトークマンからだった。


 なぜアラームが付いてるのか不明だが、時代背景から写真を撮るのは旅先だとすると目覚まし時計の替わりかと勘ぐってみた。それ以外の必要性が思いつかない。

 切替えスイッチは「年月日→時刻→アラーム時刻→OFF」の循環。フィルム切り替えは年月日・日付の露出を合わせるため。年月日と時刻は同時に焼き込まれるのか別か不明。

年月日(時刻)設定ボタンは押し続けると早く進む機能が搭載されていた。



 年月日の設定をしたら80~09の30年間しか無理だった。80年から一周して79が可能だろうと思うかもしれないが、100年だと7ビット必要になるが30年ならば5ビット。年月日を個別だと5ビット+4ビット+5ビット=14ビットが必要。経過日数で管理されてる可能性もある。10,958日は同じ14ビット、2079年まで対応すると36,525日で16ビット必要。

 時代背景を考えると1ビットを削る。ファミコンを考えれば解るが ROM は大容量を使えたが RAM がない。今や素人が「フラグ立った」なんて言葉を使うが、そうした情報は1ビットだった。

 学生時代にプログラミングのアルバイトでもメモリーの単位は1バイト(8ビット)であるが、ON・OFF(あり・なし)のような情報は1ビットで管理し、ビットシフト命令を使って読み出しと書き換えを行っていた。たった一つの情報記録のため1バイトを使うなんて無駄。



 薄い期待をしたのだが、後年に「トークマン」なる名称となる おしゃべり機能 は日付焼き込みと並んだ場所にスイッチがあっても全く別で日付の電池を交換しても動作しなかった。

おしゃべり機能の電源は本体側の単三電池。動作不良は経年劣化の故障。

 そうなると怖いのが、ボタン電池は時計の維持だけだと思うため、フィルムへ日付を焼き付ける電力は本体側を使うと考えられるため、日付焼き込み機能が動作してないと変な数値が焼き込まれないかの不安がある。そこまでバカじゃなかろうから電池が切れてるなら日付焼き込みはしないとなってると思いたい。



<追記:
電池を抜き差ししていると、気分次第でしゃべり出しました。

・「撮影距離を変えて下さい」 …どうやって変えるの?オートフォーカスじゃん。
 今のスマホのカメラアプリでも見られる表示だが、「山(遠方)」「人(近接)」「花(マクロ)」なんて切り替えスイッチは付いておりません。

・「フィルムをお入れください」 …フィルムは無い。今は専門店に行かないと。

 古くなりすぎたためカメラの気分によってはしゃべらない。もう一つは「フラッシュをお使いください」で、たった3語しかしゃべらないのに当時は凄かったのかもしれない。

 一眼レフや現代の液晶画面な人には理解できない世界として、昔の人の失敗を考えると「レンズ キャップを外してください」って機能が必要でしたが、このカメラにレンズキャップは付かない。


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| emisaki | 2024-09-15 Sun 17:25 | 映像音声::写真(カメラ) |