2025-04-25 Fri
変貌と言えば西武グループである伊豆箱根鉄道の衰退によって十国峠パノラマケーブルカーおよび箱根駒ヶ岳ロープウェイが富士急グループへ移った。ただし箱根での交通路は西武グループ(伊豆箱根鉄道、バス)または小田急グループのままだ。事業者の変更があってからも一時期は継続されていた周遊券の適用内容も変更、または廃止。
伊豆箱根バスによる「絶景富士山乗車券」については富士急になった十国峠ケーブルカーもセットになってるが事業者変更後に1700円になった。バスも富士急になったほうがよさそう。
箱根駒ヶ岳ロープウェイが本日(2025年4月25日)に大々的に改築された。事業者が複雑に絡み西武グループの周遊券だった「箱根旅助け(旧・箱根スマイルクーポン)」は廃止されてる。
バス乗車券だけだから「箱根バスフリー」は残ってるが2019年に1日券1700円、2日券2000円が2025年4月調査時点で1日券2500円、2日券3000円となっていた。
箱根駒ヶ岳ロープウェイの料金は事業者変更と改築が料金に転嫁されてしまったため最後に行ってから10年で2倍となった。知ってる側からしたら目が飛び出そうな値上がりを見せてるためリニューアルオープンにて劇的に料金値上げしたら客足が遠のくため限界に達している。
既にインバウンドやイチゲンさん狙いになってると思う。リニューアルと言って初耳は見当たらず、柳の下の二匹目のドジョウを狙うってよう日本全国でやってる真似事だった。
箱根駒ヶ岳ロープウェイ 往復1080円(2015年)→1600円(2019年 事業者変更)→1800円→2200円
十国峠ケーブルカー 430円(2015年3月末まで)→730円(事業者変更後)
絶景富士山乗車券 1000円(2015年3月末まで)→1200円(2015年4月)→1700円(事業者変更後)
大山ケーブルカー 往復470円(2014年)→630円(2015年10月)→途中不明→1270円(2024年4月)
下田ロープウェイ 往復1000円→1030円(2019年)→1500円(2025年4月再調査)
記録が残ってる期間はもっとあるが2015年からの10年に絞ってみた。過去に箱根地域にて移動と入園料を現在と比較すると、2015年当時では箱根旅助け3000円(下記料金込み)であったが、2025年4月で算出すると箱根バスフリー3000円(2日用)+箱根駒ヶ岳ロープウェイ2200円(往復)+箱根園水族館1500円+箱根遊船1000円(箱根園~元箱根)=7700円と2.5倍以上のお金が必要になった。2015年には天候不良で立ち寄らなかっただけで周遊券では十国峠パノラマケーブルカーも乗ることができた。
2015年からの推移を記述してるため大きな問題は「事業者の変更」「バス運転手不足」「新型コロナウイルス蔓延」であるが、2011年3月11日の東日本大震災で客足が止まり、2015年からは大涌谷が噴火警戒レベル最大3まで上がったことで箱根から客が消えたこともあった。
2025年4月25日、大涌谷にも新展望施設がオープン。どっかで見たことあるやつですけどね。
結局、新宿から小田急で行くとなると箱根フリーパス6,100円(新宿から2日間有効)の圧勝となってしまってる。ロマンスカーで往復しても8,400円である。西武グループが施設を捨ててしまった以上は富士急グループが箱根地区の路線バスを西武から奪わないと小田急とは戦えない。
| emisaki | 2025-04-25 Fri 12:46 | 旅・散策::考察・批評 |
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